カテゴリー : 2012年 10月3日

デッサン指導訪問in七飯高校


今日は七飯高校を訪問してきました。
ただ遊びに行ってきたというわけでは無く、七飯高校で美大を受験したいと考えている生徒さんがいるとのことで、彼女が描いているデッサンを見るために訪問してきたのでした。
ちなみに、江差高校の十河先生もわざわざ江差より来て下さっていました。

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鉛筆デッサンでは人物を描いていたようで、静物や石膏は木炭で描いていました。
ちょうど訪問したときはバイオリンのある静物デッサンを描いていました。

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なかなか頑張って描いています。ただ、各部の狂いやコントラストの表現が気になる…。。
このデッサンについて十河先生と講評したのですが、二人の間でも結構見方の違いがありました。
もしかしたら生徒さんも混乱していたかもしれないんですが、デッサンといっても表現の仕方には違いがあって当然。いろいろな見方を知ってもらって、それらを最終的に自分でどう理解するかがカギとなると思います。
こちらの石膏デッサンは春に描いたものだそうです。

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まだまだ狂いや描き足りないところがいっぱいありますが、量感を捉えようと苦労して頑張っている感じが伝わってきます。明暗の使い方なんて、なかなか悪くない。
こちらの人物は、写真を撮ってそれを元に描いたそうです。

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背景の処理も上手に入っているし、手や顔の描写もしっかりしていてなかなか描けていました。

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デッサンを並べてそれぞれについて十河先生とコメントしあったり、東京五美大についてのいろいろな話や、美術を続けていく上で大学に入ることを目標にするのではなく、その場所・環境で自分は何を見つけていくのかが重要なのだということなどを話しました。
美大に行く、これからも美術を続けていく、と本気で考えることは、相当な覚悟が必要だと思います、いろんな意味で。
今うちの美術部にも将来美大・美術系大学に進みたいと考えている人がいますが、本気で行きたいと思うなら、今から本気で考えていかないと厳しいと思いますよ。
前の学校で教育大の美術科を目指していた生徒が言ってました。「北大に入る方がよっぽど楽だと思います」って。まぁ勉強も出来た生徒だったんですが、これはホントに名言だと思いました。美術の実技は普通の筆記試験と違ってどこまでやればいいかの答えが見えないから…。
彼女は孤独に頑張ってましたよ。美大を目指す人は他にはいないようですし。
でも、制作は孤独だけど、周りには応援してくれている人がいるんです。それを忘れないで、頑張って欲しいな。
のざわなーー、多分ライバルになるよ(笑)