カテゴリー : 2020年 11月

新パーカーと新ジャージ到着!ということで美術部らしく…


さて、最近の美術部の活動風景を。

今年度は新型コロナの影響を受け、例年2月に開催されている道展U21が中止となりました。
しかしそれならば「はこだて・冬・アート展」にみんなで出品しよう!ということで、現在はその制作の真っ最中。締切は例年の道展U21よりも早いため、ちょっとした緊張感が漂いつつも、皆大きいキャンバスを並べて制作に励んでいます。現時点では30〜50号の作品を20数点出品予定。コロナに負けず、頑張っていきたいところです。

というわけでだいたいそういったサイズの作品を描いている中でも、ひときわ大きいサイズの作品を描いている部員が…。こちらのキャンバスは、F100号…!

ほかの部員が描いている50号の単純に倍のサイズである100号キャンバスで制作しているわけですが、この作品は今の時点ではなにかに出品するという目的での制作ではなく、美大への進学を目標にしている彼女が、3年生になって忙しくなってしまう前に100号という大きなキャンバスにチャレンジしてみたい、という気持ちで描き始めたのでした。ちょっと写真ではサイズ感がわかりにくいですね。なかなかデカいです。
100号というとても大きいサイズのキャンバスに、どのような世界を描いていくのか…今から楽しみでなりません。大変だろうけど頑張ってほしいですね。

そんな彼女ですが、先日函館新聞さんと北海道新聞道南版夕刊「みなみ風」に、今年の全道Web美術展において全国高総文祭北海道代表作品に選出された記事が掲載されました。

いつもいつも新聞への掲載ありがとうございます。この場をお借りしてお礼申し上げます。
 
 
 
話は変わって。
ちょっと前の話ですが、新しいパーカーとジャージが届きました♪

こちらはジャージ。ちょっとかわいいフォントを見つけたので、美術部ジャージでは初めて学校名を漢字で入れて作ってみました。

そしてこちらがパーカー。このデザインのモチーフとなっているのは何かお分かりでしょうか…?

そう、美術を嗜む人ならご存知、12色相環です。
今回は、この色相環をアクリルガッシュで色付けするという試みを行いました。

実は5年前にも同じ試みを行っていて、それを久しぶりに復活させたというわけなのです。

単純にアクリルガッシュで布に色付けは可能なのですが、それだと洗濯時に剥がれたりひび割れが生じやすいため、「テキスタイルメディウム」を混ぜて描いていきます。

こちらがそのテキスタイルメディウム。
こいつを使って色付けを行います。

一応デザインモチーフは色相環ではあるんですが、特に色相環にこだわらずに好きに描きました。

だんだんとオリジナリティが発揮されていきます…

1年生はパーカーを2着購入した人がほとんどでして、ひとつはオーソドックスに、ひとつは本当に自由に、みたいな描き方をしていたようで。その一部を紹介します。

実におもしろいデザインになっています。なぜこけしの顔を描こうと思ったのか…!発想のおもしろさに脱帽…!

ラメを混ぜて塗った作品は、まるで売り物のようです。綺麗だね!

ぴえんな絵文字をモチーフにしていますね。吐いてる絵文字が…なんかかわいい…笑

そのほかにも国旗をアレンジしてみたりと、様々なデザインのパーカーが出来上がっていました。部員も時間を忘れて没頭していたようです。
ひと手間加えるだけで、一気にオリジナリティがあふれるものになり、満足度が高かった様子。なかなかおもしろい試みでした♪
 
 
 
というわけで、後期中間考査も無事?終了したということで、はこだて冬アート展に向けて全力で動き出していきます。
搬入日は冬休み明けの共通テスト2日目となる1月17日日曜日…!冬休みは講習も復活し、また合宿も行えないこともあって制作にかける時間は十分とは言えない状況の中、それぞれがどう計画的に制作を進めていくかがポイントになります。

これまでの反省を踏まえて、一日一日を大切に、作品に対して打ち込んでいってほしいものです。もちろん、体調管理と感染症対策をしっかり行って、ですね。


2年連続で全国高総文祭・北海道代表に!【全道Web美術展開幕】


先日行われた全国審査において、本校美術部2年、佐野 碧華さんの作品「やがて遺物」が来年度和歌山県で開催予定の全国高等学校総合文化祭・北海道推薦作品に選出されました!
佐野さんは昨年の高文連全道大会においても同賞を受賞しており、なんと2年連続での全国出品となりました。

「やがて遺物」 2年 佐野 碧華 2020年制作 F30 油彩・キャンバス
 (令和3年度全国高等学校総合文化祭「わかやま総文」 美術・工芸部門北海道代表作品)

ちなみに下の作品は、彼女が昨年の高文連で制作した油彩画。1年生にして全国高総文祭推薦作品に選出されています。

「めざめ」 2019年制作 F30 油彩・キャンバス
 (令和2年度全国高等学校総合文化祭「こうち総文」 美術・工芸部門北海道代表作品)

この作品から1年後に描いた作品で、またも全国高総文祭北海道代表作品に選出されたのでした。
自分も20年美術部の顧問をやってきましたが、受け持ってきた部員では初となります。

彼女の作品の強みは、あえて輪郭をくっきりと描かず、幾重にも重ねられた艶のある深い色味と繊細で美しいタッチ。それらを生かしてのびのびと独創性あふれる世界観を描き上げました。
作品を観てくださった方々からは、「まるで大人が描いたような作品だ」「これこそ『絵画』だ」「もっと大きい作品を見てみたい」など、様々な感想をいただきました。
1年生の時の作品「めざめ」もその独特のタッチが美しく、高校に入って初めて描いた油絵とは思えないような作品だったのですが、今年はさらにその表現を昇華させてきました。
この作品…個人的には、画像よりも実物のほうが数倍いいんです…。画像ではあの深みがあらわせないのがとても悔しい…。。

そんな彼女は現在、F100号のキャンバスを前にして、新たな作品を生み出すため日々構想を練っているところです。
これから果たしてどんな世界を描くんだろう…今から楽しみでなりません。
全国、本当におめでとうございます!やったね!今年はコロナで高知に行けなかったけど、、来年こそは行けるよう祈りましょう…和歌山…!!
 
 
また、全道優秀作品には、佐野さんを含め7名の部員が入賞しました。6名の作品を紹介します。

「星への旅路」 2年 中川 志衣 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「透光」 2年 斉藤 璃音 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「フランシス」 2年 田中 快 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「狼貪虎視」 2年 池田 眞琴 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「雨宿り」 2年 安齋 雪華 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「power」 1年 財津 空子 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)

全道優秀作品に選出された7名の皆さん、おめでとうございます!!
 
 
 
さて、今年は新型コロナの影響で全道大会は中止となったのですが、11月3日よりネット上で高文連全道Web美術展が始まりました。

高文連全道Web美術展

こちらはどなたでも作品を鑑賞することができるようになっています。高校生の持つ独創性や想像力、そしてひたむきに取り組んできた、思いがいっぱい詰まった平面・立体・映像作品約500点の作品が掲載されています。11月24日までの公開です。
市立函館高校美術部からは全道に19点の作品が選抜され、この全道Web美術展のサイトに掲載されています。お時間のあるときに、ぜひ鑑賞していただけたら幸いです。

…本当であれば、実物の作品を観ていただきたいところではあるのですが…。。でも、かたちは変わっても、開催できたことに喜びを感じたいと思います。関係の皆様、本当にお疲れさまでした。