カテゴリー : 2021年 2月

市函美術部展、校内で開催…!


さて、市函美術部ではこれまで函館のシンボルであり聖地でもある、五稜郭タワーにて校外展を行ってきたわけですが…

このコロナ禍の影響で、昨年は中止を余儀なくされ…

そして、今年も、、、、

なんと、五稜郭タワーが1月から当面の間休館となり、開催の目処が立たなくなってしまったのでした…。。
 
 
 
しかし、、
別にタワーでないと美術部展ができないわけではない、、それなら校内で、卒業式に合わせて展示をやっちまおう…!!
ということで、美術部(っていうか顧問)のワガママを聞いてもらい、教室をふたつ借り切って美術部展を開催することになりました…!

このポスターは、昨年校外展を行うにあたって、現2年次のりょくちゃんとあんてあんが当時制作したのにお蔵入りとなっていたポスター原画を使って制作しました。
カラフルで美術部らしい、素敵なポスター原画です^^

遠くから見てもいい感じで目立ちます。うむう、一目瞭然…!!

以下は準備の風景。こないだの月曜日の放課後に展示作業を行いました。

顧問はこの日どうしても抜けられない職員会議だったため(そもそも会議は抜けるものではない)、全て配置や展示方法を部員におまかせ。

会議が終わり、展示教室に向かうと、まだ展示の真っ最中でした。しかし、この展示がなかなかいい…!
自分たちで効率のいい展示方法を模索し、工夫してきっちり多くの作品を並べていたのでした。

作品が倒れてこないよう、机と作品を縛っています。ここでまさか早描きのときの工夫が活かされるとは…!

そして黒板には、即興でピカソのゲルニカ「風」の黒板アートを描く…。この思いつきでどんどんできちゃうのが、美術部のすごいところ。いや、大したもんだ…!

入り口には、ウェルカムボードを設置。こういう小物が、それっぽく見せてくれるのです。多分。

隣り合うもうひとつの教室には、これまで美術部で手掛けてきた柳星祭のポスターを一挙展示。結構壮観です。

なんやかんやで午後6時過ぎにだいたいの展示が終了。およそ2時間位かけて展示作業を行いました。

iPhone12の超広角カメラで撮影したら、さすがに端っこが歪みまくってます^^;ま、気にしない気にしない…。

各教室の中央には、3年生の作品を展示。教壇の使い方がナイスすぎる…!高さがあっていい!

ゲルニカ風アートも完成!!ん?「hanadanika」??

展示終了後、残っていた人たちで写真撮りました^^だから、端っこが歪んでるのはご愛嬌ってことで…^^;

hanadanikaの原画?元絵の作者が喜んで写真を撮ってました笑

各クラスにもポスターを配布。担任の先生がホームルームで宣伝してくださったようです^^

というわけで、美術部展、今日から開催中です!ヽ(=´▽`=)ノ
残念ながら校内での展示のため外部の方に観ていただくことができませんが、卒業式まで飾りますので卒業式に出席される保護者の方々には観ていただけるかと思います。少しでも多くの方に観ていただけると嬉しいですね。

今日は早速昼休みはかなり多くの生徒たちが観に来てくれたようです☆ありがたやありがたや…。
少しでも美術部の活動を他の人たちに知ってもらいたいですね^^

今日の放課後、部長とっちーが、「展示できて、ものすごい達成感ですわ…」と漏らしていました。
精魂込めて制作した作品たちは、やっぱり観てもらってこそ生きますよね。今回美術部(だから美術部じゃなくて顧問)のワガママを受け入れて授業教室の変更をしてくださったり、「彩りを添えてくれる存在」とまでおっしゃってくださった教職員の皆様に感謝感謝です!ありがとうございますm(_ _)m

たくさんのひとたちに観てもらえることを心より願っております^^


若き「作家たち」へ、「作家の目線」で。


ふおぉぉぉ…気がつけばもう2月も終わりが近付いてきてました…。。なんか2月ってホントあっという間ですね…。

さて、ずっと投稿できていなかった、はこだて・冬・アート展の授賞式の様子を掲載。
1月31日の日曜日の話です。うう、結構前でしたすみません。。

まずは、受賞者みんなでの記念写真。

表彰式の当日は、いつもであればギャラリーで行う表彰なのですが、コロナの関係上ホールにて行いました。

そのせいか、いつにも増して厳かな表彰式となりました。

優秀賞を受賞した人たち。

こちらは奨励賞の受賞者。

全体講評の様子。

というわけで昼頃に表彰式が終わり、ギャラリーへ…。
そこに、今回審査員を務めた作家の輪島進一氏がいらっしゃったため、部員たちが改めて個別に講評していただけることに。

輪島先生は、市函の部員たちにとても熱く熱く講評をしてくださいました。

妥協を許さない、まさに「作家の目線」でそれぞれの作品について語る輪島先生。

真剣に耳を傾ける部員たち…。

私も隣で講評を聴いていましたが、いやーーここまで言ってくださるか…!ってくらい、本気の講評でしたね…。いや、本当にすごかった。まさに「叱咤激励」という言葉がふさわしい。講評を受けた部員たちもその熱に圧倒され、良くも悪くも?ショックを受けていたようです。

顧問としては、部活動を行っていくにあたって、これでも結構いろいろ気を遣っていてですね…笑
どうすればよくなっていくのか、どこを改善してどういうアドバイスで導いてあげたらいいのか、どこまでなら心折れずに頑張れるか…。部活動として、ひとりひとりの成長を見守りつつ、これまでの取り組みの過程を思いながら、みんなで頑張れ、一生懸命やろうぜ、とエールを送り続けるしかできないのです。
そのため、極端に言えば「よく頑張ったね」でいい、そういう部分もあったりするのです。それもまた教育なのです。結果よりも過程が大事、よく言いますよね。

しかし、いざ完成した「作品」として公募展に出す。それは、それまでの過程などお構いなしに、ひとつの「作品」として扱われるのです。それはすなわち、結果がすべて、ということ。審査を経て入賞した「作品」であり、そしてその作者である君たちは「作家」なのです。

輪島先生は、まさしく皆のことを「作家」として見てくださっていました。年齢など君たちと4倍くらい違うけれど、「作家」として認めてくださっていたのだと思います。だからこその、作家目線から作家に対しての講評。ある意味心をえぐってくるような厳しい「叱咤」も、すべては「作家」として認めてくれていたからこその、若き作家に向けての「激励」だったのかと。

ある意味とっても羨ましいことですよ。。
だってねぇ、、そうじゃなかったら「よく頑張ったねぇ」で終わりますもん。そのほうがお互いダメージもないし、ハッピーじゃないですか。ニコニコで終わりますもん。誰だって嫌われたくないし、相手が喜ぶ言葉を言ってあげれば、気持ちも良くなりますもん。

だからこそ、こんな講評なかなかもらうことできませんよね。とってもありがたい経験だったと思います。果たしてそれは皆に伝わったでしょうか…?

残念だったのは、この日会場に来た人だけしか輪島先生とお話ができなかったこと、ですね…。
って、全員来て講評いただいたら日が暮れそうでしたけど笑

部員の皆さんには、部活といえど、作品を発表する以上「作家」である、ということを自覚して、普段の活動に勤しんでいただきたい、かな。
高文連やU21が近付いてくると忙しくなる我らが美術部ですが、決して「季節労働者」じゃないのですよ。普段の地道な積み重ねが、結果的に大きなことを成し遂げることに繋がるんです。

だから、描こう。考えよう。勉強しよう。もっと貪欲に、いっぱい吸収して、具体的な目標を持って、それを達成するために今何ができるのかを大切に、頑張っていきましょう…!
高校3年間なんて、あっという間だからね…。部活って、今だからこそ全力で目一杯できる、素敵な時間なんだということを忘れないでくださいな。