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ダリの版画展と輪島先生の個展。


市函は週明けの火曜日から夏休みがスタートします。
そんな夏休みスタートも目前の日曜日。今日も部員たちは元気に制作に勤しんでおりました。

もちろん3年生も講習で疲れ果てながらも毎日頑張ってるし、1年生も初めての30号で不慣れながらも一生懸命頑張っています。
が、やっぱり2年生の頑張りが目立ちます。1年経つとこうも変わるかぁーとなんだか感慨深い。まだこれからではありますが、実に楽しみだなぁ。

まぁ姿を見せない人もいるんですけどね。
当たり前だけど、頑張ってる人は全力で応援したくなるし、適当にやってる奴には貴重なリソースを割きたくない。そういう奴は…もう…勝手にやってもらおう…。

とまぁ風通しも悪くくっそ暑い中頑張る部員のために、差し入れを。2日連続で大量のアイスを買ってきました♪

近所のシャトレーゼのアイスが種類豊富でかつ食べごたえのあるもので、それでいてコスパがいい!ということで、無駄に様々な種類のアイスを購入しまくってきたのでした。まぁ…自分で食べたいってのもあるんですが。

よって今準備室の冷凍庫には大量のアイスがストックされています。とても一人では食べきれない量なので、今後も頑張ってる人には施しがあるかもしれませんぜ^^

さてそんな中、今日は部員を引き連れてこれまた近所の函館美術館へ作品鑑賞に行ってきました。

徒歩10分で美術館に行けるって、すごく幸せな環境ですよ。しかも無料で鑑賞できるという…!
今回の鑑賞会は、「奇才・ダリ版画展」。シュールレアリスムの巨匠、サルヴァドール・ダリの貴重な版画や彫刻がたくさん展示されているんです。先週は美術館ウィークと称して授業でもここ函館美術館を利用させていただきました。
函館美術館の皆様には、この場をお借りしましてお礼申し上げます。いつもありがとうございますm(_ _)m

というわけで流石に美術館の中は写真が撮影できないのですが、展示室の最後に「ダリの作品のモチーフをコラージュしてみよう」というコーナーがありまして、ここは撮影が許可されているのであります。

大きな壁面に、マグネットになっているモチーフを貼り付けられるようになっているんですね。

こんな感じで遊んでみたり。
まぁ…バラのモチーフが何の象徴なのかをわかっているのかわかっていないのかはさておいて…。

顧問も遊んでみました。「食物連鎖」。
左下の蟻が自分というイメージで。んーなんとも安直…。。

いいかどうかはさておき、面白かったです(笑)

ダリといえばシュールレアリスムの巨匠なわけですが、最後のコーナーにあった「天才の日記」に出てくるダリの名言には感銘を受けました。
途中の垂れ幕にも「画家を志す者のための十の掟」が掲載されていて、それがどれも実にいい。

完璧を恐れるな。君は絶対到達できはしないのだから!」
「昔の巨匠のように素描と彩色を学ぶことから始めたまえ。そのあとでなら好きなように描くがいい。誰もが君を尊敬するだろう。」
眼も、手も、脳も粗末に扱うな。画家になったとき、必要になるからだ。」
「自分の絵に罵詈雑言を吐くようなまねをしてはいけない。でないと君が死んだとき、絵のほうが君を罵倒するだろうから
怠惰のなかに傑作は生まれない!
「君の絵が君を愛さなければ、君の絵に対する愛は何の効果ももたらさない。」

シュールな世界観を表現するにあたっても、当然ながらそこには基礎基本となるデッサンが必要なわけで、徹底的に写実を極めたからこその「超現実主義=シュールレアリスム」なんだなぁと。ダリは自分のことを天才と言うけれど、そこに至るまでにはものすごい努力も当然あったんだろうなと。

いいですよね。自分の絵を愛せよ。経験に無駄なものはない。怠惰の中には傑作は無し。基礎をしっかりやるからこそ、好きなものを表現できる。
ぜひ美術を志す者は心に刻んでおきましょう。

あと、ダリ自身が作家たちを点数評価していたりして、フェルメールとかはものすごく尊敬していたんだろうな…と思う反面、モンドリアン…モンドリアンの評価たるや…。。もうダリ展の引率も今日で5回目でしたが、あの評価表は何度見ても笑ってしまう…。

ぜひ、函館美術館での観覧をオススメします♪8月26日まで開催されていますので^^
 
 
 
 
あと、先日ですがこちらの個展にも行ってきました。

「輪島進一 小品展 ー光影にたたずむー」

輪島先生は私が以前より様々な場面でお世話になっている方で、一見見た目的にはおだやかな方なのですが、作品は「え?あの方がこんなすごいの(失礼)描くの?!」って驚いてしまうくらい、とっても素敵で勢いのある作品を描かれる方です。

こちらの個展では輪島先生の許可を得て展示の写真を撮影させていただきました♪

もう、圧巻のひとこと。
だいぶ前に初めて輪島先生が制作されたペン画の作品を拝見したときに度肝を抜かれまして…それ以来もう輪島ワールドの虜なのです。

こんな感じで作品が展示されていました。

思わずふたりでの写真を撮ってもらいました(笑)

輪島先生は市函美術部を大変に応援してくださっていて、うちの部員もいろいろな場面でお世話になっています。
いつもブログも観てくださっているようで、とてもありがたい限りなのですが…逆にプレッシャーも感じますね^^;

また、先日は大谷大学の某先生が来校され、ちょうど制作途中の美術室を覗いていかれたのですが、その様子を大変に褒めてくださいました。
 
 
 
部員たちよ、君たちは君たちが思っている以上に、多くの人たちから期待され、楽しみにされています。これってすごいことなんだよ、本当に。

それに応えるには、もうとにかく頑張るしかないのだよ。本当に君たちは幸せだよなぁ…。頑張ろうぜ!!


「ハコビ・マジカル・ワークショップ」ボランティアに参加してきました。


このたび函館美術館が主催となって開催されるワークショップ「ハコビ・マジカル・ワークショップ」のボランティア要員として、本校美術部員10名が5月25日・26日の2日間、函館美術館にて活動してきました。

いきさつとしては、市立函館高校では「函館学」という授業があり、その中で今年度の1年次生より「地域探求学習」というものが設定されたのですが、その関係で担当の先生から「函館美術館で開催されるワークショップに美術部の活動として参加してみてはどうか」という話があり、部員に参加希望を募ってみたところ、ぜひ参加したいという声がわわーっと上がり、まずは今回のワークショップボランティアに3年生を中心とした10名(3年生8名・2年生2名)で参加することとなったのでした。

まずはワークショップ前日の25日金曜日、この日は高体連集約日ということで4時間授業でした。
さっそく午後3時に美術館へ向かいます。講堂に通された我々は、まず2日間の流れについて説明を受け…

会場設営を行いました。椅子を片付け、指示に従いブルーシートを敷きます。

ここで函館美術館の学芸員さんである井内様から今回のワークショップの講師である景澤先生のご紹介と説明がありました。

今回のワークショップは、「京友禅体験〜ハンカチ染め〜」。伝統工芸である友禅染を体験するワークショップであり、そしてそのお手伝いをするということでした。

早速材料や道具の配布のお手伝いをします。
友禅染の顔料が並ぶと、部員たちから「わぁーきれい!」と声が上がりました。

この日はまず友禅染を体験します。各自図案が描かれたハンカチを選びました。図案は先生が前もって手描きで描いてくださったもので、一枚一枚が手描きです。失礼ながら最初プリントされたものかと思っていました。この枚数を手描きとは…すごい…。。
部員たちは、様々な和の素敵な柄に既に心が完全に奪われている様子でした。

さて、最初に作業がしやすいように「伸子張り(しんしばり)」を行います。竹ひごの両端に針がついていて、それを使ってハンカチをぴんと張っていきます。針がついていて気をつけないと怪我をしそうでした。

梅皿にそれぞれ好きな色を出し、早速彩色開始。

さすがに美術部とあって、絵の具を使うことについてはお手のもの。各自思い切って色を差し始めます。

実に発色が綺麗ですねぇ。

もう、言われなくてもぼかしを入れ始めています。

最初は慎重でしたが、どんどん筆が進み、ノリノリに。

ワイワイやりつつも、かなり真剣に制作しています。このあたりはさすがだなぁと感心。

そんな中、キングが「にじみ過ぎてはみ出しまくった…!もう鱗粉にするしかない…!」と騒いでいました。

さよちんは淡くさわやかに色を置いていって、ほぼ完成かと思った矢先に「もっと渋くしたいですね…」と、いよいよ黒系の色を差し始めます。

こちらではいよいよ立ち上がって図案の周辺に色を差し始めるガースー。みんな自由です。実に自由。

もくもくと制作に励むハマネル。実に綺麗な配色だなぁ…。

あっいよいよさよちんが周りを黒く染め始めました。彼女はとどまるところを知りません。

そしてとなりのおつるも負けじと黄緑に染め始めます。

そんなこんなで皆集中しすごく楽しそうに制作をしているんですが、まぁ美術部の性格上、どんどんのめり込んでいくために時間がかかりまくり。
もう予定の制作時間はとっくに過ぎているにもかかわらず、そんなことお構いなしに制作を続けます。
もちろん美術館の方々もそのあたりは理解してくださり、時間を延長しての制作となりました。

しかしそれでもいよいよ時間が無くなってきました。
背景を染め始めたふたりは急ピッチで制作を進めます。

キングとハマネルが談笑しています。同じ蝶の図案を選んだ仲間としての絆が生まれたのでしょう。

ひたすらもくもくと一言も発さず集中して制作していたはうるの作品は、とても美しい色味になっています。細かいなぁ…そして色が美しい…!

さて、いよいよ終わりが近づきました。各自名前を入れて完成となります。

ハマネル…名前がデカいな…(笑)

おしゃない部長のはなんだか小学生のもちものみたいな名前の入り方になっています。

タイムアップ目前でさよちんが三日月を描き入れました。時間がない!と、ガースーとともにダブルでドライヤーをあてています。

そんなこんなで美術館の閉館時間をオーバーしてまでの制作となりました。すごく…自由…いやぁ最高ですね。

さらにそのあとは特別展の観覧までさせてもらい、すべてが終了したのは夕方の6時半頃。
もうなんだかただただ楽しんだだけの友禅染体験でした。完成した作品とともに記念撮影。とても充実した表情を浮かべています(笑)

というわけでこの日はこれにて終了。皆満足して帰路につきました。
 
 
 
 
そして翌日。
12時半前に集合した我々は、いざ美術館へ。この日は天気がめちゃくちゃ良かったです。

さっそく会場設営。荷物置き用の椅子を並べます。

ほどなくして参加者がどんどんやってきました。元気よく挨拶を交わし、全員が席についたところでいよいよワークショップの開催です。

先に特別展のギャラリーツアーを行い、

その後はまた講堂に集合し、景澤先生より友禅染の解説がありました。

そして制作が始まりました。
部員たちは参加者の制作のサポートということで、各々が動きまわり、参加者とのコミュニケーションを取っていきます。
小さなお子さんも参加されているので、早速フォローについてまわります。

前日にしっかり制作をしただけあって、談笑しながら的確なアドバイスをしていました。伸子の針に気をつけて…。

今回、顧問はあえて一切のフォローを行わず、すべて部員だけで動いてもらいました。たまにちょいちょい部員にツッコミを入れながら。
こういうのすごく好きなので本当はすごく話しかけたりしたかったんですが、花はすべて部員に持たせます。顧問はひたすら撮影係に徹します。

こうやって見ていると、それぞれの動きがよくわかりますね。まるで実習生の授業を見守っている感じ。
例えばキングは常に引きの姿勢で見守る派のようです。うん、見守っていますね…。

笑顔で積極的にどんどん接していくさまは、大したものだなぁと感心して見ていました。

女の子は落ち着いて黙々と楽しそうに制作するのですが、やはり男の子はちょっと動きたくなってしまいます。そんな子のところに、言われなくてもしっかり張り付いてサポートしていました。えらいえらい。

顔を寄せてコミュニケーションを取っています。こういうときは目線の高さを合わせることが大事。わかってますねぇ。

おや、キングが徐々に近づいてきました。

ハマネルは身を乗り出して御婦人とコミュニケーションを取っています。なんか意外。
いやぁしかし皆さん楽しそうに制作していましたね。ていうか楽しいに決まってるよなぁ…。

にしてもいちいちキングの表情が素晴らしいです。もはや保護者のようだ(笑)

かくして制作が終了。やはり予定の時間を30分ほど超えての制作でした。皆さん制作に没頭されていましたね。
完成作品を前に出てご披露。どれも素敵な作品でした。

完成した作品は各自持ち帰りです。自宅でアイロンを掛けて顔料を定着させると、洗っても落ちることがなくなるとのこと。
きっと実際に使ったり、部屋に飾ったりされるのではないでしょうか。実にいい体験だったと思います。参加された皆様、お疲れ様でした。

 
 
 
というわけで、本日のワークショップは無事終了しました!

ずっと立ち歩いての活動だったのと、笑顔を作りっぱなしだったためか相当に疲れたようです(笑)
ニコニコマシーンでおなじみのおしゃない部長ですら「いつも笑顔だから別に大丈夫なんですけど、さすがに頬のあたりがピクピクしましゅ…」と話していました。いやぁ、笑顔は大事ですよね。遠巻きに見ていた顧問ですら、いつもより気持ちニコニコしていたので顔が疲れましたから…。

今回の体験を通して、友禅染についての知識を学び、また体験もすることができ(僕らは無料でよかったのですか??ってくらいでした)、また地域の人たちと交流することができてとても良い機会でした。
”ボランティア”と言いつつも、純粋に2日間実に楽しく充実した時間となり、むしろこちらが参加させていただけたことに感謝するような取り組みとなりました。この場をお借りしまして、函館美術館の井内さんや京友禅講師の景澤先生をはじめ、関係の方々にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

ぜひ機会がありましたら、函館美術館のワークショップに参加されることをオススメします♪
市函美術部としましても、また今後開催されるワークショップのお手伝いをさせていただくことがあるかと思います。その際には、どうぞよろしくお願いいたします。

以上、今回のワークショップボランティアの報告でした♪あー楽しかった^^


函館美術館へ足を運ぶ。あと取材を受けました。


今日は美術部の部員を引き連れて函館美術館へ。

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現在函館美術館では「フランス近代美術をめぐる旅」が開催されています。
ドラクロアやミレー、モネやシニャック、モディリアーニの彫刻やピカソやら…とにかく有名な作家の作品がたくさん!
素晴らしい展示で部員らも大変良い刺激を受けていたようです。風景画もいろいろあったので、きっと地区大会の風景写生にも活きることでしょう。
にしても、とてもじゃないけど放課後だけだと時間が全然足りない!!とりあえず授業でも連れていく予定ではあるんですけどね。

観に行きたい、観に連れて行きたいと思っていたのに年度初めからの仕事に忙殺されていてすっかり抜けていたのですが、こっとん部長がぜひ地区大会前に観に行きませんか?という提案により、急遽みんなで観に行く事になったのでした。ありがとう、こっとん部長!

なお展示は6月12日までとなっています。
函館近郊にお住まいの方はぜひ^^
 
 
 
さて、そんな感じで地区大会も明後日に迫ってきました。

そんな中、今日も市函美術部は各自の制作を頑張っています。

鉛筆デッサンも意欲的に取り組んでいます。

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デッサンの極意は観察。観察こそすべてです。頑張れ!

1年生は先輩の指導のもと、真新しいパレットに絵の具を置いていきます。

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皆、地区大会が楽しみなようで、ウキウキ感が伝わってきます(笑)
今年は江差にて一泊二日の写生会。キャンバスに地塗りをしたりと、準備が着々と進んでいます。

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また、奥の部屋では美術室の棚を完成させるべく部員らが一生懸命作業をしています。

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いよいよ部材が完成しそうです。もう少ししたらいよいよ組み付けですな!これまた楽しみ!! 
 
 
 
そういえば。
先日朝日新聞の方から本校美術部の取材を受けました。
毎週火曜日に掲載される「うちら文化部」というコーナーに本校の美術部のことを掲載していただけるとのことで、二日間にわたって取材を受けたのでした。
掲載は6月7日(火)とのことですが、この記事は道内版として掲載されるそうなので、北海道全域の朝日新聞に掲載されるそう…!
うーん有名になっちゃうなー(笑)もっとどんどん有名になればいいのに。うちの美術部(笑)

そんな感じの最近でした。
地区大会、楽しみだなぁ♪今年は晴れそうだし、いい作品が生まれそうです^^