U21が1年延期、総文祭はオンライン開催に。
- 2020 5/15
誰もいない美術室。
学校は新型コロナによる休校が続いています。
美術部的には、ショックな事がふたつありました。
まず、5月の頭には、毎年2月に開催されている公募展、道展U21の1年延期が決まり……
そして先日12日には、高知県で開催される予定だった全国高総文祭がオンライン開催に変更となりました。
どちらも開催に向けて様々な議論が交わされ、苦渋の決断だったと思います。
道展U21は、本来実施されるとすると来年2月の開催でまだだいぶ先ではあるため、思い切った決断だな…という印象ですが、現状を考えると来年2月に完全に人が集まっても大丈夫なくらい収束しているとは思えないですし、早期の判断は妥当なのかもしれません。
また文化系部活動のインターハイである総文祭のオンライン開催に関しても、単純に高知に行けなくて残念、というレベルの話ではなく、様々な立場の大人だけじゃなく、県内の高校生もこれまでに膨大な時間をかけて準備してきたわけで、しかもそれに付随して旅行会社や観光業者、総文祭の仕出し弁当を取り扱う業者など、考え出せばきりがないくらい様々なところが大きな打撃を受けているんですよね。
どちらも当たり前ですが、簡単に決めたことではありません。運営側のこれまでの苦労を考えると本当に胸が痛みます。
これで今年の高文連が無くなったらどうなるんだろう…と部員も気が気じゃないと思います。
現時点で5月下旬に道の専門委員会が開催され、その時に今年度の動きがわかることになっています。
それが決まらないと8月の支部展自体もどうなるかわかりませんが、今年支部の大会を行わない、全道大会を行わないとなると、来年度の総文祭は何も無くなってしまうため、おそらくかたちは例年とは違えど実施はされるのではないかと考えています。あくまで予想ですが…。
そのため、美術部の活動として個人で出来ることは、やはり高文連に出品する作品の構想をじっくりと練っていくことだと思います。今年の夏休みはいつもよりも短いかもしれません。市函美術部名物の合宿もきっと難しいことでしょう。部活も時期によってはできないかもしれませんし、そもそも、美術室でみんなが集まってワイワイ制作ということすらできないのかもしれません。
そんな中だからこそ、自らを律して、目標を持って自分から動き出せるかどうかが鍵となるのではないでしょうか。
美術の原点は、想像力、創造力が全てであり、ゼロからモノをつくり出す、いわゆるアウトプットの活動。
美術部員には、こんなときこそ、ネガティブな想像に支配されることなく、むしろポジティブに考えてほしいと思うんです。何を描こうかな、何ができるかな、こういうことしたいよね、これならできるんじゃない?今のうちに自分から勉強してみよう、と、いろいろなことに前向きになってほしいと思います。
LINEで作品の構想を積極的に送ってくる部員もいます。デッサンを見てほしいと写真を送ってくる部員もいます。高文連がどうなるのか心配だという声も聞こえてきます。
顧問も、部員たちが今自宅で何をしているのかが心配です。そして、これまでに卒業していったOBOGもどうしているか心配です。
いつだって相談に乗りますし、話を聞きますので、気軽に連絡してきてくださいね。
さて、うちの学校では、来週から分散登校が始まります。5月いっぱいはクラスを分割して授業がフルではないものの再開します。ちなみに部活動は実施できません。
このまま滞りなく事が進めば、6月からはほぼ通常通りに再開となるのですが、これも実際どうなるかは今はなんとも言えない状況です。学校が再開した後にまた感染者数が増大すれば、また休校を余儀なくされることでしょう。
進学を控えた3年生は本当に不安ですよね…。なにせ、まだ大学側からも何も発表がない(できない)状況ですから…。
しかしながら「私達のいのちを守るため」に、今のこの現状を受け入れなくてはならないと思います。不平や不満を言っていても始まりませんし、誰かを妬んでも仕方がありません。
辛く苦しい現実を受け止めて、それでもそのような中で今自分に出来ることは何なのか。こういう時こそ、自分で考えて進んでいかなくてはならない。
今はとにかく自粛ばかりでやりたいことができない世の中ではあるけれど、だからこそできることもあるのではないでしょうか。時間は大切にしないとね。
さぁ、来週から授業!久しぶりに美術の授業ができます。
生徒と顔を合わせられるのが今から楽しみでなりません。オンラインで授業も可能なのでしょうが、やっぱり学校という場所は生徒と教員が顔を合わせて授業を行って成り立つものだと思います。さー頑張ろっと!
ていうか、まだ新入部員を歓迎すらまともにできていないんですよね…。いやーーはやく部活やりたい…!!!
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