カテゴリー : 顧問のつぶやき

絵を描く事はかんたんなことじゃないんだ。


今日のざわなが生徒会誌のクラスページに関することでちょっと情緒不安定気味だったんですが、その理由と非常に似通っていることをまさに顧問も今日経験したので、すごーーーーく気持ちがよくわかりました。
なんていうか、美術やってない人(ていうか分かってない人)って、絵を描くこと(デザインすること)に対してあまりにも簡単に考えてる人が多い気がするんですよ。
「かんたんにさらっとでいいから」「軽くパパッと描けるでしょ?」「チャッチャッとデザインしてよ」「いいんだけどちょっとこことここをこんな感じのイメージで直してよねあとまかせるから」みたいな。
…あのなぁ……
かんたんに描けと言われて、本当に簡単に描けるわけねーーーーだろーー!!!!
本当に絵を描く人ってのはなぁ、どんなに簡単そうに見えるイラストだって、構図だったりポーズだったりペン入れだったりに時間かけるんだよ!!!!ていうか最初の一本の線からあれこれ悩みながら引くんだよ!!
それが自分の作品となることわかってるんだから、適当なもの描いて出すのは本当に恥ずかしいんだよ!!だからどうしても時間かけちゃうんだよ!!!!すべてをほっぽり出しても、そっちに注力せざるを得なくなるんだよ!!!!!!!
ん?ほんの30分程度で描けるように見えるかもね?^^あはは^^
って冗談じゃあない、下手したらその10倍は時間かかってるんだよ!!!!
だいたいヒマじゃあないんだよ!!!やることいーーーーーーーっぱいあるのに、それらを棚に上げても、頼まれたらその仕事を最優先しなきゃならないんだよ!!!そういうもんなんだよ絵を描く人間ってのは!!!その辺少しは理解して考えてあげてくれ!!!!!!
本当に簡単にチャチャッと描ける人なんてそうそういないんだよ!!!!その程度でいいんなら、他の人がやればいいんだよ!!!!!
……ふぅ。。
まず、表現にお見苦しい点があったことをお詫びします。でも、撤回はしない。ひとりごとですし。
ま、考えようによっては期待されてるから頼んでくるんでしょうが、それでもね…大事な事は忘れないでほしいです。ちょっとした絵だって、片手間で描けるものじゃないんですよ。
だいたいね、生徒に日々「作品は自分の分身だ」って言い続けてるんですから。分身そんなにちゃっちゃ出せないでしょ。忍者かよって。
ま、似た事がウェブサイト構築にも言えますね。
これも中途半端に知識がある人はより面倒くさい。知識っていっても、ビルダーレベルでちょっとだけhtmlのタグを知ってる程度だと思うんですけど。
そういうレベルの人に限って「いつできるんですか」「自分も作ったことあるから大変なのはわかるけど」「だいたいでいいので早く」とか言われたら、もうね、やばいですね。MK5ですね。マジで切れちゃう5秒前
じゃああんたがhtmlとCSS組めよ!こっちは手打ちでwordpressのphp弄ってカスタマイズしてjQuery実装してデザインも画像もついでに記事も全部やってんだよ!どんだけ時間かかると思ってんだ、趣味のホームページ作るのとワケが違うんだぞ!そもそも片手間で出来る仕事じゃねーんだよ!!あんたらが定時で帰っても、こっちはいつもラストまでいろんなことやってんだよ!!ていうかあんたはHTMLの何を知ってるんでございますでしょうか?もしよろしければわかりやすくご教示していただけますでしょうか?それが出来ないなら、わかった風でいるなよ!!!それでも文句言うなら業者に30万払って作ってもらえよふざけんな!!!!
…ってなりますよねぇ、心情的に。ああ、あくまでも例えですよ例え。よく聞くんですよこういう話。
ネットでググってみたらすぐ見つかりますよ、デザイナーとクライアント(依頼人)の関係の話。たとえばこれとかこれとかね。
こういうふうに簡単に考える人たちがいるから、デザイン・web業界は大変なんです。。
ま…僕は一介の美術教師なので、そこまで大変ではないですけどね…。
それでも、やりたいと思える仕事はしっかりクオリティ高くやる努力をしますし、そうじゃない仕事でも、プライドがありますしそれが仕事なのであれば、しっかりやるよう努力します。
感謝されることもしばしばですし、だからこそモチベーション持って頑張ろうって思うわけです。
でもね…そういうやる気を削ぐようなことや無茶なことをしれっと言っちゃう人って、いるんですよねぇ…。ほーーんと、デリカシーないよなぁ。
ま、顧問も部員に「チャッチャッと直せるしょそこ」とか「はい思い切って色替えちゃおうか!」とか「構図おかしいからここの人を5cmくらい右にずらしちゃお☆」「いやーー似てないねーーーー」とかいじめることは多々あるんですけど、あるんですけど、分かってる人が分かってる人に言う分は、まだ説得力ありますよね。
そう、そこには信頼関係が築かれていないとダメなんですよ。そして、言ったからには最後までフォローする。その関係が成り立っていないと、単なる嫌がらせというかいじめですよね。
ん…?信頼関係あってもいじめるなって?…だ、だからいじめてるわけじゃあないんだって…。
というわけで、気を取り直して最近の様子。
道展U21に向けて張り切ってやってます。今日も頑張ってやってましたよ。

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動き出したペースは遅いんだけど、でもみんなそれぞれが今やるべきことを分かって描き始めてる感じがするので、あとは描ける時間をどうやって確保して有効的に活用していくかが課題でしょう。
冬は、時間があるようでありません。
とりあえず明日からテストの関係で10日くらい部活できません。冬休みの前半は講習で昼まで描けないし、年末年始は学校には入れないし、家庭事情でお出かけも多いでしょう。年が明けたら顧問は研修だったり研究会だったりに行かなきゃなので学校にも居れないし、予餞会の練習とかも入ってくるだろうし。
だから、もうこの12月の普通の部活動の時間がある意味勝負なのです。
いーか、50号をなめんなよ。30号とは全然違うからな。
目標持って、気合い入れて臨むべし!!!!
あとは…とりあえず、テスト勉強も一生懸命やれい!
部活バカ(笑)もいいけど、やっぱり学生の本分は勉強!やるべきときに、一生懸命頑張りなさい!
絵を描くのにも、頭も必要なんだぜ!な!根っこ!!(笑)
というわけで、次の部活は7日までお預け~。ま、その日は顧問は高文連美術の会議で札幌なので不在ですけどね。


高文連まであと26日!


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先日までの暑さが嘘のように涼しくなってきた今日この頃ですが、道南支部の高文連美術展の搬入まであと26日となりました。
市函美術部は日々制作に打ち込む部員でひしめき合っています。持ち帰って制作するものもいれば、札幌の美術の予備校に通っているために夏休みは学校に来られない部員もいるため、常に全員がいるというわけではないけれど、それぞれ朝から頑張って制作しています。
さて、顧問は火曜日からの全国総合文化祭引率の関係でしばらく部活をあけるため、先日はミーティングを行いました。夏休みも気付けばあと11日。気を抜いていたらあっという間に学校が始まってしまうので、残りわずかな夏休みの時間を1分でも無駄にしないよう、目標に向かって一生懸命取り組めよ!ということを話しました。
特に2年生は、これまでの反省をしっかり思い出して、後悔しないような制作にして欲しいね。3年生も最後の高文連だし、1年生は初めてでとにかく大変かもしれないけど、とにかくまず頑張って欲しいと思います。
今更だけど、地区大会のレポートのコメントも書いたから、それ読んでモチベーション上げてくれい。自分のだけじゃなく、他の人宛のも読むといいかも。
総文祭から帰ってきたら、思わずうぉっと叫んでしまうくらい進化していることを期待しています。
いーか、涙流せるくらい思いっきりやりきれよー!
さ…明日は某高校に出没予定…。写真撮ってこよっと。


訪問指導と港まつりの花火。


今日の午前中に、美術部の訪問指導ということで函館稜北高校にお邪魔してきました。
ちょうど講習などもあったために朝10時に美術室にお邪魔した時には部員は3名しかいなく、とりあえず今下描きを始めている生徒さんと絵の構図について話をしてきました。
観る人に何を伝えたいのか、どういう思いを持って作品に向き合うべきなのか、自画像とはどういうものなのか、とかね。いつもうちの部員に話すようなことをいろいろお話しました。その後も別の生徒さんとも。
結局12時近くまでいたんですが、その後4人から増えず、午後から面談もあったので早々に退散してきました。
まぁ…正直いろいろ思うところはありました。それぞれの学校の美術部で取り組み方も全然違いますし。
だけど、やっぱりね…。
もっともっと真剣に、一生懸命取り組んでほしいな、と。
私は美術室を去る前に、高文連に向けての激励をしたあと、つい言ってしまいました。「うちら(市函美術部)は、本気でやってるから。ひたすら一生懸命頑張ってるから、だからみんなも頑張って」と。
ぶっちゃけ、今回の訪問指導で伝えたかったのはそのことだったんだと思います。部員だけではなく、顧問の先生にも。
人生、高校時代という短い3年間に、どれだけ一生懸命、もっと言うなら魂削るぞくらいの勢いで何かに全力で取り組むことで得られる経験は計り知れないほど大きいし、今後の人生に絶対につながっていくはずです。
でも、全力で取り組むのが恥ずかしい、失敗したら空しいから、結果が出なかったら悲しいから本気で取り組まない、、そんな予防線を張って言い訳ばかり言っている人は、きっとこれからも同じようなことをいろんな場面で言っちゃうんじゃないでしょうか。
それって、なんていうか、残念すぎないか?と思うんです。
少なくとも、今日話をした生徒さんはそういう感じではないと思っていますが、でも、もっともっと真剣に取り組んでもいいかな?とは感じました。なんせ、3年生で最後の高文連なんですから。
どーせやるなら、全力でやって青春感じて欲しいわけですよ。友達と遊んだり恋愛することばかりが青春じゃないんですよ。勉強だって、部活だって、全力でやってこそ青春なんですよ。
そんなことを、私は市函の美術部員には日々言い続けています。言い続けることで、感じてくれることもあると思うし、何よりそれが教師の仕事だと思っていますから。ウザいと思われようが、言い続けるのです。
私も昨年度市立函館高校に赴任した時に、前任校の美術部とは取り組み方も雰囲気も全然違うと感じましたし、ところ変われば…ということも分かっています。でも、市函にはこれからしばらくいるわけですから、自分の美術部に対する思い、というか、部活動というものに対する思いを伝え、取り組み方をそれまでとガラリと変えてきました。
それに対する反発も少なからずあったのかな、と感じています。それは仕方のないことだと思います。
でも、最終的には、いろんな葛藤があるこの高校生という時間の中で、それぞれが自分で目標を持ち、それに向かってとにかく全力で一生懸命取り組むことで得られる、大きな喜びや達成感。それこそが、高校時代にしか得られない大切な大切な経験だと思うんです。それを感じられる場所にしたいんです、美術室を。
道南の高校美術をもっと活性化したい。もっともっと高文連や公募展などに一生懸命になってほしい。いつもそう思っています。その一環として、うちの美術部ではこないだの科学祭のパネルみたいな仕事が入ってきたら喜んで描くし、五稜郭タワーで美術部展をやったし、道展U21にも取り組んでいるんです。
そして、今回のように訪問指導などを通して少しでも真剣になってくれる美術部員が増えることを願ってやまないです。なので、今回の訪問指導は実はかなり楽しみにしていたのでした。
…って、なんかまた無駄に暑苦しい話を長々と書いてしまった…。
ま、要するに、みんな頑張ろうぜ、ってことですね。あ、一行で終わった。
さて、話を変えて。
今日は函館の港まつりでした!顧問は行ってませんが、部員は声を掛け合って行ってきたようです。

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いいですねー学年を超えての交流って。
これもまた、部活動ならではの経験なのではないでしょうかね^^


終業式にいただいた色紙を想う。


今日は会議に次ぐ会議で、気がつけば午後3時…。都合5時間くらい会議でした。
そんな中、部員らは新入生歓迎会の部活紹介に向けてパフォーマンスの練習、そして部室の片付け等を行っていましたね。ご苦労さまだ。
新入生のために、着々と準備は進んでいるようです^^
仕方がないとはいえ、全然相手できなくてごめんなぁーー。高文連の構図の相談も受けておきながら、すぐまた別の会議が入ったりして会話も中断…申し訳ない…。。
まぁ、この時期は仕方がないのよね…。ご理解下さいな。。
というわけでネタもないので、終業式の日にもらった色紙のことでも書こうかと。
終業式の日、私が副担任をしていたクラスの生徒らから、なんと花束と色紙をいただいてしまいました。

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正直自分が副担任として何をしたということもあまりないんですが、そんなクラスからこんなに素敵な色紙をいただいたわけです。
イラストも私の名前とかけて「龍」の絵が一生懸命描かれていて、なんていうか、単純にとても嬉しかったなぁ。思わず胸にぐっとくるものを感じずにはいられなかったんですが、そこはさらっとクールに振る舞っちゃいましたよ。ははは。
ぶっちゃけこういうものを渡そうっていう発想は、多分普通にあると思うんです。
あると思うんだけど、ただメッセージ書いてはいどうぞ、っていうだけじゃなくて、なんていうか、相手を喜ばせてあげようというその思いが詰まってるなぁと思うわけです。
特に、こういうイラストを描くってね…絶対時間かかるもんね。得意だから描く、とかそういうのもあるかもだけど、それにしてもその人はあれこれ考えながら描くわけで。
もちろんメッセージも私のことをいろいろ考えて書いてくれてるわけですよ。
そういう行為を思うことこそが、本当のメッセージなんじゃないでしょうかね。心に響くメッセージ。
ものづくりをする人間は、常にそういう事を考えて制作すべきなんだと思います。そして、そのさまざまな想いを受け止められる豊かな心を持つ。美術に携わるならば、なおさらでしょうね。
想い無くして人に何を伝えられるのか。
常にそういう原点に立ち返りつつ、いろいろなことを思い描きながら地道にやることが美術の大切さであり、すばらしさなんだと思います。
色紙は机の目の前に、花束は花瓶に入れてまだ自宅の玄関に飾ってあります。それを見るたびに、おお、今日も頑張るか!って気になります。単純なものですなぁ、我ながら。
…まぁ、色紙のメッセージの大半は「写真撮ってくれてありがとう」でしたけど(笑)自分に出来ることは、みんがないい顔をしている写真を撮ることくらいでしたから。。
でも、そんなことでも、ありがとうって言われるのって、嬉しいですよね。これからも感謝される人間でありたいね。