3年生 引退の儀。


もう令和2年も終わるぞってタイミングなのではありますが、諸々ありまして昨日ようやく3年生の引退の儀を執り行いました。

例年ですと人数が人数なので部長が代表としてひとこと話してもらうのですが、今年引退する3年生は5名なので、せっかくですから全員からひとことをもらいました。

そして、最後は部長・パン祭り。これまでのことを思い、涙ぐむ場面も…。

パン祭りよ、1年間の部長職本当にお疲れさまでした。
普段からとにかく気を配ってくれていて、毎日最後まで残ってデッサンを頑張り、後輩の相談を一生懸命親身になって聞き、曲がった机を並べ直したり誰かが落とした床の絵の具を拭いたりと、人知れずいろいろなところで頑張ってくれていました。
いつもは口下手なんだけど、この日はしっかり準備して、一生懸命思いを語ってくれていました。そんなひたむきに頑張る彼女の言葉は、きっと皆の心に響いたことでしょう。

3年生たちは、3年間続けてこれたことがよかった。頑張ってよかった。病むこともあって壁にぶつかることも今となってはよい経験だった。市函の美術部に入ることが目標で、高校3年間の思い出は部活しかない…など、それぞれが後輩に語りたいことを自分の言葉で伝えてくれました。

今年は校外展が行えず、卒業式も入学式も無くなり、部活は地区大会の遠征、そして全道大会遠征も(Web美術展はあったとはいえ)無くなってしまいました。
いろいろなことが制限され、3年生にとってのラストイヤーはコロナによって我慢の1年であったとは思います。が、顧問的には遠征とかがなかったから「つまらない一年」とは思ってほしくないなぁ、って。多くの人たちが様々な知恵を働かせて、このコロナ禍の一年の中でもやれることを精一杯頑張ってくれていたことを忘れてはならないかな、と。
そこを忘れてしまうと、本当に「つまらない一年だった」という記憶しか残らないんじゃないかな。

このあと卒業して新たな進路に向かう3年生の皆さんには、様々なことに感謝する気持ちを常に持ってほしいと思います。他者に対して何事も感謝の気持ちを持てるようになると、どう自分が振る舞えばいいのかが見えてくるかもしれません。どんなに絵がうまくても、どんなに勉強ができても、結局は「人と人のつながり」で社会は出来てるんだからね…。
とりあえず、受験組は全力で頑張ってほしいと心から願います。後悔しないために…とにかく人生ぶっちぎりの頑張りをここで見せてほしいですね。応援してますよ!!

さて、3年生が引退ということで、部長・副部長も代替わりと相成りました。

新部長は、2年生のとっちー。

新副部長は、昨年に引き続き1年生2名体制となります。

部長・副部長は市函美術部の代表です。ただ、代表というだけで、雑務係ではありません。ぜひ周りの皆で応援と協力を忘れずに、みんなで盛り立てていきましょう!よろしくお願いします^^
 
 
 
というわけで、ミーティングのあとはプチ大掃除を行いました。大量の絵の具やキャンバスの切れ端なんかを整理していきます。

水場も綺麗に磨いています。

卒業していった誰かが放置していたパレットがガチガチに固まっていて、その封印を解こうとするまこっちゃん…あかん、それ開けたらあかんやつや…

絵の具をせっせと仕分けしていました。

そういや、こちらはこの雪降る中に届いた部活Tシャツ。2年生全員が描いたイラストをワッペンのようにダダダーっと配置してみました。なかなか面白い^^

そんなこんなで冬アート展に向けて制作も進めています。

なんか集まってるなと思ったら…

冬休み中の美術室の部員配置を決めていました。

そう、もう冬休みなんですよね…。うちの学校は明日から冬休みとなります。なんか…やっぱり今年早くない…?

先日は新聞局が高文連の全道優秀作品や全国推薦作品、はたまた青芸の受賞者を集めて取材を行ってくれました。

新聞局もいつも一生懸命新聞を作ってくれてるんですよね。ありがたいことに美術部も結構掲載してもらうことがあり、いつも感謝感謝です…。
 
 
 
 
そういえば…!

全道の専門部より全道Web美術展の作品講評カードが届きました!道内各地の美術部員や顧問の先生が書いてくださった、愛のこもった講評カード。もらえた人はぜひよく読んで大切にしてほしいですね。
こちらも、いっぱい書いてくださった皆さんに感謝感謝です…!うれしいよね、これは^^

さ、というわけで冬休み。
冬休みが開けると、もう冬アート展搬入直前、ホントに直前です。
頑張って時間を上手に使って制作に励みましょう!!


新パーカーと新ジャージ到着!ということで美術部らしく…


さて、最近の美術部の活動風景を。

今年度は新型コロナの影響を受け、例年2月に開催されている道展U21が中止となりました。
しかしそれならば「はこだて・冬・アート展」にみんなで出品しよう!ということで、現在はその制作の真っ最中。締切は例年の道展U21よりも早いため、ちょっとした緊張感が漂いつつも、皆大きいキャンバスを並べて制作に励んでいます。現時点では30〜50号の作品を20数点出品予定。コロナに負けず、頑張っていきたいところです。

というわけでだいたいそういったサイズの作品を描いている中でも、ひときわ大きいサイズの作品を描いている部員が…。こちらのキャンバスは、F100号…!

ほかの部員が描いている50号の単純に倍のサイズである100号キャンバスで制作しているわけですが、この作品は今の時点ではなにかに出品するという目的での制作ではなく、美大への進学を目標にしている彼女が、3年生になって忙しくなってしまう前に100号という大きなキャンバスにチャレンジしてみたい、という気持ちで描き始めたのでした。ちょっと写真ではサイズ感がわかりにくいですね。なかなかデカいです。
100号というとても大きいサイズのキャンバスに、どのような世界を描いていくのか…今から楽しみでなりません。大変だろうけど頑張ってほしいですね。

そんな彼女ですが、先日函館新聞さんと北海道新聞道南版夕刊「みなみ風」に、今年の全道Web美術展において全国高総文祭北海道代表作品に選出された記事が掲載されました。

いつもいつも新聞への掲載ありがとうございます。この場をお借りしてお礼申し上げます。
 
 
 
話は変わって。
ちょっと前の話ですが、新しいパーカーとジャージが届きました♪

こちらはジャージ。ちょっとかわいいフォントを見つけたので、美術部ジャージでは初めて学校名を漢字で入れて作ってみました。

そしてこちらがパーカー。このデザインのモチーフとなっているのは何かお分かりでしょうか…?

そう、美術を嗜む人ならご存知、12色相環です。
今回は、この色相環をアクリルガッシュで色付けするという試みを行いました。

実は5年前にも同じ試みを行っていて、それを久しぶりに復活させたというわけなのです。

単純にアクリルガッシュで布に色付けは可能なのですが、それだと洗濯時に剥がれたりひび割れが生じやすいため、「テキスタイルメディウム」を混ぜて描いていきます。

こちらがそのテキスタイルメディウム。
こいつを使って色付けを行います。

一応デザインモチーフは色相環ではあるんですが、特に色相環にこだわらずに好きに描きました。

だんだんとオリジナリティが発揮されていきます…

1年生はパーカーを2着購入した人がほとんどでして、ひとつはオーソドックスに、ひとつは本当に自由に、みたいな描き方をしていたようで。その一部を紹介します。

実におもしろいデザインになっています。なぜこけしの顔を描こうと思ったのか…!発想のおもしろさに脱帽…!

ラメを混ぜて塗った作品は、まるで売り物のようです。綺麗だね!

ぴえんな絵文字をモチーフにしていますね。吐いてる絵文字が…なんかかわいい…笑

そのほかにも国旗をアレンジしてみたりと、様々なデザインのパーカーが出来上がっていました。部員も時間を忘れて没頭していたようです。
ひと手間加えるだけで、一気にオリジナリティがあふれるものになり、満足度が高かった様子。なかなかおもしろい試みでした♪
 
 
 
というわけで、後期中間考査も無事?終了したということで、はこだて冬アート展に向けて全力で動き出していきます。
搬入日は冬休み明けの共通テスト2日目となる1月17日日曜日…!冬休みは講習も復活し、また合宿も行えないこともあって制作にかける時間は十分とは言えない状況の中、それぞれがどう計画的に制作を進めていくかがポイントになります。

これまでの反省を踏まえて、一日一日を大切に、作品に対して打ち込んでいってほしいものです。もちろん、体調管理と感染症対策をしっかり行って、ですね。


2年連続で全国高総文祭・北海道代表に!【全道Web美術展開幕】


先日行われた全国審査において、本校美術部2年、佐野 碧華さんの作品「やがて遺物」が来年度和歌山県で開催予定の全国高等学校総合文化祭・北海道推薦作品に選出されました!
佐野さんは昨年の高文連全道大会においても同賞を受賞しており、なんと2年連続での全国出品となりました。

「やがて遺物」 2年 佐野 碧華 2020年制作 F30 油彩・キャンバス
 (令和3年度全国高等学校総合文化祭「わかやま総文」 美術・工芸部門北海道代表作品)

ちなみに下の作品は、彼女が昨年の高文連で制作した油彩画。1年生にして全国高総文祭推薦作品に選出されています。

「めざめ」 2019年制作 F30 油彩・キャンバス
 (令和2年度全国高等学校総合文化祭「こうち総文」 美術・工芸部門北海道代表作品)

この作品から1年後に描いた作品で、またも全国高総文祭北海道代表作品に選出されたのでした。
自分も20年美術部の顧問をやってきましたが、受け持ってきた部員では初となります。

彼女の作品の強みは、あえて輪郭をくっきりと描かず、幾重にも重ねられた艶のある深い色味と繊細で美しいタッチ。それらを生かしてのびのびと独創性あふれる世界観を描き上げました。
作品を観てくださった方々からは、「まるで大人が描いたような作品だ」「これこそ『絵画』だ」「もっと大きい作品を見てみたい」など、様々な感想をいただきました。
1年生の時の作品「めざめ」もその独特のタッチが美しく、高校に入って初めて描いた油絵とは思えないような作品だったのですが、今年はさらにその表現を昇華させてきました。
この作品…個人的には、画像よりも実物のほうが数倍いいんです…。画像ではあの深みがあらわせないのがとても悔しい…。。

そんな彼女は現在、F100号のキャンバスを前にして、新たな作品を生み出すため日々構想を練っているところです。
これから果たしてどんな世界を描くんだろう…今から楽しみでなりません。
全国、本当におめでとうございます!やったね!今年はコロナで高知に行けなかったけど、、来年こそは行けるよう祈りましょう…和歌山…!!
 
 
また、全道優秀作品には、佐野さんを含め7名の部員が入賞しました。6名の作品を紹介します。

「星への旅路」 2年 中川 志衣 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「透光」 2年 斉藤 璃音 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「フランシス」 2年 田中 快 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「狼貪虎視」 2年 池田 眞琴 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「雨宿り」 2年 安齋 雪華 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「power」 1年 財津 空子 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)

全道優秀作品に選出された7名の皆さん、おめでとうございます!!
 
 
 
さて、今年は新型コロナの影響で全道大会は中止となったのですが、11月3日よりネット上で高文連全道Web美術展が始まりました。

高文連全道Web美術展

こちらはどなたでも作品を鑑賞することができるようになっています。高校生の持つ独創性や想像力、そしてひたむきに取り組んできた、思いがいっぱい詰まった平面・立体・映像作品約500点の作品が掲載されています。11月24日までの公開です。
市立函館高校美術部からは全道に19点の作品が選抜され、この全道Web美術展のサイトに掲載されています。お時間のあるときに、ぜひ鑑賞していただけたら幸いです。

…本当であれば、実物の作品を観ていただきたいところではあるのですが…。。でも、かたちは変わっても、開催できたことに喜びを感じたいと思います。関係の皆様、本当にお疲れさまでした。


恒例?の、サプライズは突然に。


少し前の話なんですが…怖い話がありまして…。。
 
 
 
ある朝、さぁ授業の準備でもしよっと、と、準備室から美術室へつながる扉をバーンと開けると、その目の前になんと……
 
 
 
 
 
首が……

ぅわっ!!!と素で声を上げてしまいました。

なんだ、これは………?

ふむ……なにか怪しいことが計画されているようです…。
 
 
 
お昼休みが終わり、さぁ午後の授業の準備でもしよっと、と、準備室から出ようとしたら、目の前に……
 
 
 
 

……なんだ、これは……?

この絵柄は、ど、ドラ◯エ3…??え…?でもなんか…違う……ていうか、なんだこのクオリティの高いイラストは…。。
 
 
そして、裏には……

どうやら、やはりなにか怪しいことが計画されているようです…。
 
 
 
 
そして放課後。
年次の会議が思いのほか長引き、午後6時ころになってようやく美術準備室に戻ると、美術室の方からなにやら怪しい音が…。

そこは、まさにドラ◯エ3のラスボスとの対決の場に変貌していました。

ド◯クエ3のBGMが流れる中、熱い戦いが繰り広げられています。

まわりの味方がやられていき、いよいよラスボスとの一騎打ちに。
命運をかけたジャンケン大会…!!

なんと…!!

一撃で勝利し、美術室に平和がもたらされたのでした…!

ということで、もはや美術部恒例の顧問お誕生日おめでとうの会だったようです。なんと、まぁ…。。

そして、美術室の奥からそれはもう立派なバースデーケーキが…!

このご時世、息吹きかけて火を消すとか大丈夫なの?と確認したら、全てお持ち帰りください〜!とのことでしたので、遠慮なく消させていただきました笑

函館が誇る洋菓子屋さん、スナッフルスのイチゴのケーキ…!イチゴがすんごく大きくて、それでいてとても甘い…!!
我が家ではそんな立派なイチゴはほぼすべて子どもに行ってしまうため、こんな美味しいイチゴ食べたのもしかしたら何年ぶりかわからないレベルでした…(T_T)感動…。。

突然のイベントだったので最初は気づかなかったのですが、よく見ると細かいものをいろいろ作って準備していたようです…。。全然気づかなかった…。。
こういうのを折るのだって、時間と手間がかかりますよね…。いやーーホント申し訳ないというかなんというか…。。。

そして、プレゼントにということで、とても大きな箱が出てきたんですが…
いったい何が入っているのかと思ったら……

せっせこ組み立ててくれています…。

なんと、準備室で使うためのイスでした…!

準備室で使っているイスは、古くてプラスチックが腐っているような状態で、背もたれなんてバキバキに割れてそれはもうひどい有様なんですが、その状態をたまたま見た部員が不憫に思い、プレゼントに至ったとのことした…。多分壊れている瞬間なんて一回くらいしか見たこと無いはずなのに…ホント、よく見てるわ…。。

ちなみにこのイス、すごく座り心地が良くてとてもいい感じです♪♪イスでこんなに快適度が変わるのか!と、学生時代木工を専攻してイスをメインに作っていた私が言うのもなんですが、改めて気付かされましたね。。

戦いを終えてひとやすみするモンスター。

あと、このイスと一緒にみんなからのメッセージをいただきました。

だからさ…。。
驚くほど、手間がかかってるんだよな…。。表紙の装飾を見たとき、普通にこういうの売ってるのかと思ったんですが、違うじゃん…全部作ってるじゃん…。。しかも、中にはド◯クエ3の懐かしの名場面と、ウインドウにメッセージが…。さすが美術部、というか、この企画自体が神がかってる…。。メッセージも実に心温まる内容でして…。。ううーってなりました。。

いやね、このイベントがある少し前に、とある部員から突然「先生はドラク◯やったことありますか?どのシリーズが好きですか?」という謎質問があったんですよね。ドラ◯エど真ん中世代の私は、「そりゃ3だろ!3は相当やりこんで、レベル75まで上げたところでデータが消えて弟たちに思いっきり八つ当たりしたっけな!」と超どうでもいいドラク◯トークをしゃべくりまくったんですが、まさかあれが伏線だったとは…。。

せっかくなので、最後に記念撮影。

毎年毎年、忘れた頃に突然やってくるとても嬉しいこのイベント。いろいろと趣向を変えてお祝いしてくれて、本当にありがたい限りです…。ありがとよ…。。

ちなみに。
この中で先生の誕生日知ってるひと〜って聞いたら、ほとんどの部員は目線をそらすという…。そう、ほぼ誰もが顧問の誕生日を知らないのでした…

私の本当の誕生日は、9月2日です…。ま、いいんですけど笑