カテゴリー : 2012年 3月

今の時間を大切に。


春休みに突入しました。
部員は土日も講習、今日ももちろん講習。今週いっぱい、午前中は講習です。
講習が終わり、部員がわらわらと集まってきます。新歓の美術部発表に向けて準備をするもの、高文連の構想を練るもの、なんかいろいろたくらんで動いているもの、様々です。
そんな中、顧問は午後から会議3本立て+α…。すべて終わったのは4時半頃でした。
戻ってきたら、もう部員も4人しか残ってない…。。
仕方がないので、作品の構想を練ることと、発想っていうのは~なんて語ったりしてました。
みんな子どもの頃は柔軟な発想が出来たはずなのに、いつからか頭が固くなっていくんですよね。思い切って頭を柔らかく、もっと直感を大事にして、そしてじっくり練り込んでほしいですね。
今の時間が一番ゆっくりあれこれ考えられる時ですから、資料となるものを探しに街に出てみたり、スケッチしてみたり、画集を読みあさってみたり、自分の中の見る力を高められるような活動をしましょう^^それも立派な部活動なり!
んで、帰り際のどーでもいいスナップ。

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「せんせい!これブログに載っけてください!!」っていうので撮ってはみたけれど…やっぱ思ったほど面白くない(^^;;;
そういうのってありますよね。自分の中ではすごい盛り上がったのに、案外冷静に見たらそうでもないっていうこと。
あれ?これって構想を練るのと似てるな…(笑)


終業式も終わり…


いよいよ今日、平成23年度終業式がありました。
顧問は副担任をさせていただいていたクラスの生徒から花束と色紙をいただきまして、なぜか副担任レベルなのにちょっとぐっと来ちゃいました。色紙がなんか地味に嬉しくて…(TдT) ま、泣いてはないですけど。
さて、部活の方もいよいよ新学期に向けてあれこれ動いています。

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今は新入生歓迎会に向けての準備をいろいろやっています。黒板にあれこれ書いてるんですけど、まだ秘密ってことでボケボケになってます(^^;;;
顧問はちょっとここのところ会議が忙しくてあんまり相手してあげられてないのですが、部長と副部長を中心に上手いことやってくれているようです。よしよし。
大事なのは、私たちと一緒に楽しくやりましょ♪感をいかにして出すか!ってことですかね^^
楽しい部活だと思うので、多くの新入部員が入ってくれることを期待しましょう…(*´ω`*)


新入部員入ってキタ━━(゚∀゚)━━ !!!! !


今日我らが市立函館高の合格発表がありました。
玄関先は発表を見に来た中学生で盛り上がっていました。中には涙を流す人も…。いいですね。
さ…新1年生の皆さん!ぜひ市函美術部へ入部してくださいねー☆
さて、そんな感じの今日だったんですが…

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なんと今日、新たに部員が入部しました!
1年生の彼女は、デザインを中心に頑張っていきたいそうです。いやー1年生、11人目だって!多いねー多すぎるねー(笑)
にしても、一緒に頑張るメンバーが増えるのは嬉しいですね。
ぜひ彼女もこれからいろいろやっていって欲しいと思います^^


本質を捉えるということとデッサンの関係。


今回美術部展には感想などを書けるスケッチブックとパネルを用意したのですが、スケッチブックの方にはたくさん書き込んで下さる方がいました。

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美術部諸君(←これ菊地先生の真似)、よーく感想コメントを読むんだよ。
とっってもいいことがたくさん書かれていますよ。ただ「上手!」とか「すごい!」とかの言葉でいい気にならないで(もちろん一つの自信につなげるという意味ではいいけど)、もっと本質的な部分を読み取ってほしい。
例えばコメントの中に写実表現について書いて下さった方がいました。以前から言ってはいるけれど、写真を写実的に描いているだけでは自分の世界は表現できません。それは慣れれば誰でも出来るようになるし、写真を元にただ描いただけの作品ってのは、どうも薄っぺらく見えるんだよ。
ただ、上手く見えちゃうからねぇ…でもそれは本当に「上手い」絵ではないのです。(「上手い」って言葉は好きじゃないんだけどさ)
多分U21に出品されていた多くの作品を見ていたら、「あれ?なぜこんな上手い絵が賞に入ってないんだろう?」って思ったりしませんでしたか?きっとそういうことなんじゃないかな。
もっと様々な角度から、表現したい何かをどうすれば作品に込められるかをじっくり考えなくちゃあならない。その中で写実的な描写が必要になることもあるだろうし、もしかしたらもっと抽象的な表現になるのかもしれない。それは色で表現すべきなのか、かたちで表現すべきなのか、構図で表現すべきなのか、それとも、すべての要素を絡めて表現すべきなのか……。
その時に大切なのが、ものの本質を捉えて考えなくてはならないということ。本質を忘れてうわべだけの綺麗さを追いかけていっても、それは非常に軽薄なものになっちゃうわけ。
まずは対象の観察や考察をじっくり繰り返すこと。アウトラインとディテール(細部)の関係から内面を想像し、読み取り、それから導き出されるかたちに気付けなくてはならない。もしかしたら綺麗じゃないかもしれない。汚いかもしれない。ツルツルじゃないかもしれない。でも、そこにちゃんと気付けたなら、本質に一歩近づいたのかもしれない。
だから、デッサン力が大事なんです。デッサンは、上手に描くことだけが重要なんじゃない。例えば人物を描くなら、服の下で見えない部分の関節の位置、皮膚の下の筋肉、そしてその骨格をいかに意識し、かたちを描いていくかが重要なんです。
骨格とは、すなわち本質。本質を見抜くには、とにかく観察すること、そして想像力を思い切り働かせること。そこにドラマが見えないとならんのですよ。
それを繰り返していくうちにいずれ気付くんです。なーーんだ、本質を追究するってことは、デッサンの世界だけじゃなくて何事にも通じることなんだ、って。
ま、今日は人物クロッキーやってましたけどね。

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ぬ、話がそれた。大きくそれた。
要するに、写実表現ばっかりに頼るんじゃなくて、もっと発想を広げましょう、自分が作品を通して伝えたいことの本質を意識しろってことです。安易に決めてしまうのではなく、自分ならではの目線で、自分にしか発見できないうつくしさやものごとを見つけだそう。
今年度の支部展の30号とU21の50号で大きく成長したことでしょう。今度は、もっと自分の世界を広げていくんだ。一歩、また一歩と歩を進めていって欲しいと思います。
市函の先生方も観に来て下さった方からいろいろ感想をいただきました。気付いてないかもしれないけど、君たちは本当に多くの方々から期待され、応援してくれているんだよ。
そういうことに気付いて、感謝できるようになるのが、大人への一歩なんだ。
期待に応えましょう。頑張りましょう!