カテゴリー : 2012年 11月

絵を描く事はかんたんなことじゃないんだ。


今日のざわなが生徒会誌のクラスページに関することでちょっと情緒不安定気味だったんですが、その理由と非常に似通っていることをまさに顧問も今日経験したので、すごーーーーく気持ちがよくわかりました。
なんていうか、美術やってない人(ていうか分かってない人)って、絵を描くこと(デザインすること)に対してあまりにも簡単に考えてる人が多い気がするんですよ。
「かんたんにさらっとでいいから」「軽くパパッと描けるでしょ?」「チャッチャッとデザインしてよ」「いいんだけどちょっとこことここをこんな感じのイメージで直してよねあとまかせるから」みたいな。
…あのなぁ……
かんたんに描けと言われて、本当に簡単に描けるわけねーーーーだろーー!!!!
本当に絵を描く人ってのはなぁ、どんなに簡単そうに見えるイラストだって、構図だったりポーズだったりペン入れだったりに時間かけるんだよ!!!!ていうか最初の一本の線からあれこれ悩みながら引くんだよ!!
それが自分の作品となることわかってるんだから、適当なもの描いて出すのは本当に恥ずかしいんだよ!!だからどうしても時間かけちゃうんだよ!!!!すべてをほっぽり出しても、そっちに注力せざるを得なくなるんだよ!!!!!!!
ん?ほんの30分程度で描けるように見えるかもね?^^あはは^^
って冗談じゃあない、下手したらその10倍は時間かかってるんだよ!!!!
だいたいヒマじゃあないんだよ!!!やることいーーーーーーーっぱいあるのに、それらを棚に上げても、頼まれたらその仕事を最優先しなきゃならないんだよ!!!そういうもんなんだよ絵を描く人間ってのは!!!その辺少しは理解して考えてあげてくれ!!!!!!
本当に簡単にチャチャッと描ける人なんてそうそういないんだよ!!!!その程度でいいんなら、他の人がやればいいんだよ!!!!!
……ふぅ。。
まず、表現にお見苦しい点があったことをお詫びします。でも、撤回はしない。ひとりごとですし。
ま、考えようによっては期待されてるから頼んでくるんでしょうが、それでもね…大事な事は忘れないでほしいです。ちょっとした絵だって、片手間で描けるものじゃないんですよ。
だいたいね、生徒に日々「作品は自分の分身だ」って言い続けてるんですから。分身そんなにちゃっちゃ出せないでしょ。忍者かよって。
ま、似た事がウェブサイト構築にも言えますね。
これも中途半端に知識がある人はより面倒くさい。知識っていっても、ビルダーレベルでちょっとだけhtmlのタグを知ってる程度だと思うんですけど。
そういうレベルの人に限って「いつできるんですか」「自分も作ったことあるから大変なのはわかるけど」「だいたいでいいので早く」とか言われたら、もうね、やばいですね。MK5ですね。マジで切れちゃう5秒前
じゃああんたがhtmlとCSS組めよ!こっちは手打ちでwordpressのphp弄ってカスタマイズしてjQuery実装してデザインも画像もついでに記事も全部やってんだよ!どんだけ時間かかると思ってんだ、趣味のホームページ作るのとワケが違うんだぞ!そもそも片手間で出来る仕事じゃねーんだよ!!あんたらが定時で帰っても、こっちはいつもラストまでいろんなことやってんだよ!!ていうかあんたはHTMLの何を知ってるんでございますでしょうか?もしよろしければわかりやすくご教示していただけますでしょうか?それが出来ないなら、わかった風でいるなよ!!!それでも文句言うなら業者に30万払って作ってもらえよふざけんな!!!!
…ってなりますよねぇ、心情的に。ああ、あくまでも例えですよ例え。よく聞くんですよこういう話。
ネットでググってみたらすぐ見つかりますよ、デザイナーとクライアント(依頼人)の関係の話。たとえばこれとかこれとかね。
こういうふうに簡単に考える人たちがいるから、デザイン・web業界は大変なんです。。
ま…僕は一介の美術教師なので、そこまで大変ではないですけどね…。
それでも、やりたいと思える仕事はしっかりクオリティ高くやる努力をしますし、そうじゃない仕事でも、プライドがありますしそれが仕事なのであれば、しっかりやるよう努力します。
感謝されることもしばしばですし、だからこそモチベーション持って頑張ろうって思うわけです。
でもね…そういうやる気を削ぐようなことや無茶なことをしれっと言っちゃう人って、いるんですよねぇ…。ほーーんと、デリカシーないよなぁ。
ま、顧問も部員に「チャッチャッと直せるしょそこ」とか「はい思い切って色替えちゃおうか!」とか「構図おかしいからここの人を5cmくらい右にずらしちゃお☆」「いやーー似てないねーーーー」とかいじめることは多々あるんですけど、あるんですけど、分かってる人が分かってる人に言う分は、まだ説得力ありますよね。
そう、そこには信頼関係が築かれていないとダメなんですよ。そして、言ったからには最後までフォローする。その関係が成り立っていないと、単なる嫌がらせというかいじめですよね。
ん…?信頼関係あってもいじめるなって?…だ、だからいじめてるわけじゃあないんだって…。
というわけで、気を取り直して最近の様子。
道展U21に向けて張り切ってやってます。今日も頑張ってやってましたよ。

121127a.jpg
121127b.jpg
121127c.jpg
121127d.jpg
121127e.jpg

動き出したペースは遅いんだけど、でもみんなそれぞれが今やるべきことを分かって描き始めてる感じがするので、あとは描ける時間をどうやって確保して有効的に活用していくかが課題でしょう。
冬は、時間があるようでありません。
とりあえず明日からテストの関係で10日くらい部活できません。冬休みの前半は講習で昼まで描けないし、年末年始は学校には入れないし、家庭事情でお出かけも多いでしょう。年が明けたら顧問は研修だったり研究会だったりに行かなきゃなので学校にも居れないし、予餞会の練習とかも入ってくるだろうし。
だから、もうこの12月の普通の部活動の時間がある意味勝負なのです。
いーか、50号をなめんなよ。30号とは全然違うからな。
目標持って、気合い入れて臨むべし!!!!
あとは…とりあえず、テスト勉強も一生懸命やれい!
部活バカ(笑)もいいけど、やっぱり学生の本分は勉強!やるべきときに、一生懸命頑張りなさい!
絵を描くのにも、頭も必要なんだぜ!な!根っこ!!(笑)
というわけで、次の部活は7日までお預け~。ま、その日は顧問は高文連美術の会議で札幌なので不在ですけどね。


<道展U21>ようやく本格始動ー!


さあ道展U21まで80日を切りました。
放課後の美術室も、いよいよ賑やかな感じになってきています。

121115a.jpg

まだキャンバスに入っていない者もいますが、構想はもう最終段階に入っているので、来週頭には全員キャンバス入りできるかな?ってところです。
なんやかんやで早くはないスタートですが、それぞれが高文連での反省を胸に、U21に対して自分なりの目標を持って取り組もうとしている姿はやはりいいものですなぁ。なんか部員らを見ているとワクワクしてきますね。ぜひこれから一日一日を大切にして頑張っていってほしいですな!
そういや、こないだ1年生の授業の時に、とある生徒が言ってました。
「中学まで美術部に入ってたから高校でも、って思ってたんですが、油絵の作品を見たときに、あまりに中学とのレベルが違いすぎて、自分にはこんな絵が描けるわけない…レベルが高すぎる…と、美術部に入るのを断念したんです」と。
んーー………。
どうなんですかね。うちの美術部は確かに作品だけで見るとそこそこのレベルではあると思うし、結果も出ているとは思います。だけど、油絵に関してはほぼ全員が高校に入ってから始めたというひとばかり。たまに中学の美術部でちょっと触ったことがあるという人はいるけれど、そこまで本格的に描いていたという人はいません。じゃあみんなもともと絵が上手だったかというと…んーどうなの?(笑)
上手とかではなくて、絵が好きって人は多いでしょうね。好きだから美術部に入ってきた、みたいな。
でも、いつも部員には言うんですが、高校の美術においては、上手とか下手とかセンスとかじゃなく(ってかその言葉自体嫌いなんですけど)、いかに対象と向き合って、真剣に考えて、じっくり時間をかけられるかが大事なんです。そうやって取り組むことで、作品は絶対よくなります。表面的な技術だけの作品は、素人目に見たら「うわーじょうずー!」ってなるのかもしれませんけど、そんなの通用しないってことは、美術に真剣になっていけばそういう単純なものではないということがわかってくると思います。
のらりくらりと適当に手先だけでやってたってねえ…いいものなんかになるわけないですから。泥臭さが大事なんですよ、制作っていうのは。
そして、その頑張りのベクトルがずれていきすぎないように(多少は全然OK)その都度方向を調整していくのが顧問の役割であり、あとは友達同士であれこれ言い合ったり、励まし合ったりして、とにかく作品に向き合って、ただひたすらに描く。それだけなんじゃないかと思っています。
結局、作品というのは自分のこれまでの経験や知識や技術をベースにして生み出されるもの。そのベースは、今の高校生では絶対的に少ないでしょう。だから、ぶっちゃけセンスも何もないんです。。センスという言葉は、もっともっと高いレベルになっていったときに「越えられない壁」としてあるとは思うんだけど、高校レベルでは…センスなんて関係ないと思っています。
だーかーら、別にみんな「上手い」わけじゃあないんだよ。誰でもある程度までは描けるようになるんだよ。そこから先は、努力あるのみ。結局は、努力の差なんです。その努力が積み重なっていくと、端から見ると「おおっすげえ!!」ってなるんですよ。そういうものでしょ?スポーツだって一緒ですよね。
…なーんて書くとなんか市立函館の美術部は(ってか顧問の考え方が)大変そう…ってなりそうですけど、うちの部員を見ている限りでは…楽しそうに見えているんですけど…どうですか?うちの部員諸君(笑)
ま、事実、構想を考える段階もそうだし、実際の制作段階でもそうだけど、苦しい場面も多いでしょうね。学習との両立、家庭や友人との関係、時間の確保、制作の難航…。でも、その苦難を乗り越えて作品を描き上げたときの喜びや達成感はね…たまらないものだと思います。それに結果が伴ってきてくれたら、もう言うことないでしょう。
楽な事ばかりやっていても、本当の意味では「楽しく」ないんですよね。
……んーーーなんか真面目に書いてしまうと、なんか逆効果な気がしてきた…(TдT)
そ、そんな大変な感じでもないんですよ!これから市函を受験しようと考えている中学生や保護者の皆さま!市函美術部はみんな頑張ってキラキラしている楽しい美術部ですよ!「やべぇ、市函の美術部って青春感じちゃえるんじゃね?!」って思える部活です!ぜひ美術に興味がある人は、入学後美術部に入部しちゃいましょう!ヽ(^0^)ノ
あ、あれ?予想外のブログになってしまった(^^;;;ちょろっと書くだけのつもりだったのに…。。


3大学認可の件と、道展U21に向けて。


某文科相が例の3大学について不認可から一転して認可しましたね。
うちにも秋田公立の受験を考えていた生徒がいて、オープンキャンパスに弾丸ツアーで行くと話していた矢先に認可しないとのあの発表。それはそれは衝撃だったわけです。
さすがに世論がそれを許さなかったようで、きっとそうなるだろうとは思っていましたが、無事なんとか認可されて本当によかったです。
しかし、そのときの田中文科相の捨て台詞がひどい。
今回(の騒動が)逆にいい宣伝になって4、5年間はブームになるかもしれない
…こんなこと言っちゃう人が文部科学省のトップだなんて…さすがにこのニュースを読んだ時は怒りを通り越して呆れました。絶句。言うかこんなこと…2chの住人だって「おいやめろ」ってなりますよこんなの。
いい加減にしてほしいというか、変なとばっちりが学校職員に飛んでくる前にぜひ辞任して欲しい。いや、しなきゃだめでしょう。
特に認可を認めないという明確な理由もなかったとか自分で言ってるし、ではそれなのになぜあの場で認可を認めないだなんて発言ができたのでしょうか。それによりどれだけ多くの人に迷惑や心配をかけ、落胆させたのか、本当にわかってないんでしょうね。謝罪の一言もないという。同じ人間として理解できませんわ。
さ、気を取り直して。
本日も部活ではU21に向けて各自構想を練り練りしています。

121108a.jpg

根っこはさっさと下地塗りながらあれこれ考えているようです。

121108b.jpg

受験組はデッサン室で石膏や静物を描いてます。

121108c.jpg

そして…

121108d.jpg

ロミ子の資料写真を撮るのに他の部員が手伝ってくれているわけですが…また右側の某線路の子がニヤニヤにじり寄ってきています。常にあやしい。冗談なんだか本気なんだかわからない。。(笑
というわけで各自だんだんと構想が煮詰まって来ました。もうそろそろ一斉にスタートになるかな、と。
ただ、ボケボケしてるとあっという間にテスト期間に突入ですから、最悪でもこの週末でケリをつけて欲しいところです。もう他の学校はとっくにキャンバスに入ってるだろうから…。
キャンバスに入ったら、ガシガシやっていきましょう!日頃から課題とか勉強を上手にやりくりしながら、制作の時間を確保するべし。
締め切りを意識して、逆算して今の現状を理解する。常日頃言っていることです。要領よく、上手に時間を使える人間になろうぜ!


とあるプロジェクトと大掃除とgoogle Doodle。


さあ道展U21まであと…作品発送予定日まで90日となりました。ブログのトップページにカウンタもつけてみたので、目安にしてくださいませ。ま、教室にもお手製のカウントダウンカレンダーあるんですけどね。
そんなこんなで各自構想練り練りしてるところです。
昨日はネスミスの制作用資料を撮っていたんですが…

121102a.jpg
121102b.jpg

……どうやらスカートめくりに目覚めてしまった様子。線路は本当に嬉しそうにうちわを全力であおいでました。
そんな感じで毎日平和な市函美術部です。
今日はとあるプロジェクトのため、いろいろやってました。

121102c.jpg

カラフルつなぎ3人娘。
つなぎを着た軍団は果たして何を見ているのか…

121102d.jpg

答えはいずれ…!今はまだ明かせないのです。。

121102e.jpg

んー、後ろの人達の無関心さとの対比がハンパないね…。
今日はプロジェクトのあと、U21に向けて美術室が50号キャンバスで溢れかえるのが必至なので、奥のデッサン室の大掃除をみんなで行いました。思った以上に大がかりになったけど、おかげで奥の部屋が広くなったね。棚ほしいなー棚。
そして、ずっっっと前に作っていた出欠ボードを改めて使えるようにしていました。

121102f.jpg

なんか楽しそうにやっていましたねぇ。いいことだー。
というわけで、この土日は模試が入ってくるけれど、これからは本当にU21に向けて本格始動しないと間に合わないぜー!!
みんな頑張るぞーー!!!
ところで。
皆さん、google Doodleをご存知ですか?
google Doodleとは、よく記念日やイベントなどになるとGoogleのトップロゴがイラストとかに変化していたりするんですが、それのことです。
で、そのDoodleの募集をやっていたりするんですが、なんと今回札幌北陵高校のΩさんが『Doodle 4 Google 「100 年先の未来」』に向けて描いた作品が、なんと地区代表に選ばれたんですって!!
その作品は、こちら。

121102g.jpg

Doodle 4 Google という公募において、Ωが地区代表作品に選ばれました!! すげ~。うらやまし~。
12月に選考表彰イベントのため東京にご招待~。すげ~。うらやまし~。

全国が5つの地区に分かれていまして北海道は第1地区(北海道、青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県、群馬県、栃木県、茨城県)です。
高校生部門は各地区から2点ずつ選ばれ合計10点選ばれています。
昨年は約1万点出品されたとかされていないとか…。

以上、北稜高校美術部ブログより引用
ものすごいことですよねこれは!地区代表って、そんなに広い範囲から2点しか選抜されないんだもん…すごいことだ…。
しかも、作品自体もいいんですよね。物語を感じるし、ほんわかとしたイラストなんだけど細かく描き込まれているし、色もいい。イラストと言えどデッサン力が重要だということが表れている作品ですね。イラスト好きな連中はよーく見てごらんなさいな。
にしても素晴らしいわ!!これこのままgoogleのトップに使われてもおかしくないですよね。
審査については投票だそうですので、ぜひ投票ページを見に行って投票してみてください。彼女の作品ももちろん、ほかにも素敵な作品がいっぱいありますよ^^