行ってきました!全国高総文祭「信州総文」!


8月9日木曜から12日までの4日間、平成30年度の全国高等学校総合文化祭「信州総文」に参加するため、長野県上田市に今回全国に作品を出品しているさよちんとともに行ってまいりました!
今回のブログはその全国大会のレポートになります。道中の様子と作品の写真で長いレポートになっていますが、どうぞお付き合いください…。

さて、全国に旅立つ前日のブログで懸念されていた台風問題ですが、結局当日の朝は台風が若干東にそれたため飛行機も飛ぶという展開に。しかしながら僕らはすでに飛行機から新幹線に変更していたため、陸路で長野まで行くことになったのでした。

顧問は初めて北海道新幹線に乗りました。

埼玉県大宮市まで4時間弱かけて一気に移動。

いつも新幹線に乗る時は見学旅行の引率業務のため乗り心地をあまり感じたことがなかったんですが、新幹線ってなめらかで静かで、そして速いんだなと再認識しました。

そこから北陸新幹線に乗り換え。新幹線「あさま」、かっこいいぞ…!

ていうか大宮駅のホームが暑くてやばかった!まさにリアルプールサイド状態!!
本州の夏の洗礼を早速受け、ふたりで今後の暑さが一気に心配になりましたとさ…。

大宮から長野の上田までは1時間弱の移動。あっという間ですな。。

かくして!

無事上田市に到着したのでありました!
到着後、やや疲れが見えるさよちん。ここのところずっと慌ただしかったようですしね。。
しかし、新幹線に乗っていた時間だけで言えば、5時間かからないんですね。割とすんなり着いた感じがしました。天候も終始雨も降らずなんともなかったです。むしろ天気は良かったな…。

さて、ホテルに荷物を置き、少し休んだのちに夕食に行くことに。で、その前にちょっと時間も早いので散策することにしました。
上田市と言えば、戦国武将の真田幸村が有名。というわけで、駅のすぐ近くにある「上田城跡公園」へ行ってきました。

上田城東虎口櫓門付近。

大小様々な石が積み上げられた石垣。

「真田石」と呼ばれる大きな石を使った場所があったのに、そこの写真は撮りそびれるという。。

眞田神社。

上田招魂社の石碑。

「城跡」のため、上田城があるわけではなかったんですね…。五稜郭公園みたい、と話しながら歩いていました。

それにしても、夕方で日も沈みかけているにもかかわらず、じんわり暑い…。駅から徒歩10分少々の場所だったんですが、往復したら汗だくになりました…。

で、夜は蕎麦屋にて名物の「くるみ蕎麦」をいただきました。

お店によっていろいろあるようで、ここのは甘いくるみの餡をつけ汁に溶いていただくようです。説明はなかったけど、たぶんそう。
甘じょっぱくて、香ばしいというなんか不思議な味わいでした。でも美味しかったです^^

ちなみにこの日は、本来であれば北海道勢が全員集合する予定だったんですが、僕たち函館勢以外は飛行機だったため、結局一日ずらして翌日の夕方前に上田入りすることになったのでした…。

そんなこんなで翌日。
やってきました、全国作品の展示会場である「サントミューゼ」!天気いいぞ!

オープンと同時に早速会場へ飛び込みました!暑いし!
いつものことですが、北海道の作品が一番最初に展示されているのであります!

さよちんの作品は2番目に展示!実にいい場所です。

だんだん人が増えてきました。

さすがは全国。目を見張る作品がたくさん並んでいます。平面もいいけど、立体もすごい…!

紹介したい作品はたくさんあるんですが、きりがないのでいくつかを。これが全国のレベルだ…!!

すごく細かいところまでびっしり描き込まれた作品たちに圧倒…。そして立体作品もすごいのばっかり。最後の照明はなんと鉛筆で出来てるんやで…!この発想はなかなか出てこないぞ…。
さすがは全国レベルとしか言いようがない作品ばかりでした。うーん、高解像度の写真を見せてあげたい…!

というわけで、この日は時間がたっぷりあったので、じっくり作品を鑑賞しまくりました。見返すたびに新しい発見があるという…いやーホントすごいです。

彼女も熱心に写真を撮っていました。10月の全道大会で全国作品の発表が当たっていて、それもあってか作品を観る目も真剣です。

廊下のギャラリーにも立体作品が展示されていました。

いやーさすがに全国大会。見応え十分です。おなかいっぱい…。

そんなこんなで作品鑑賞を終えた我々は、研修のため次なる場所へ。
しなの鉄道に乗り込んで、向かうは「無言館」。

ほっと一息。電車の中は涼しい…。

つり革には六文銭。

しなの鉄道で塩田町駅まで移動し、そこからシャトルバスに乗ってどんどん山のほうへ…

到着しました、無言館。

ここには太平洋戦争で戦死した、戦没画学生の作品が飾られています。

戦没画学生403人の名前と、東京美術学校(現・東京芸大)の授業風景が描かれている慰霊碑「記憶のパレット」。

大きくはないギャラリーですが、多くの作品が飾られていました。

作品以外にも画材やスケッチブックなども展示されています。
「自分たちが今使っているものとほとんど変わらないんですね…」とさよちんが。展示されている油彩画だって、石膏像のデッサンだって、パレットだって画材だってどれも今と変わらない。そういう意味では、昔も今も美術の道は同じなんだなぁ…と。

昔の画学生の作品はどれも素敵で、そして画学生ならではの強い思いに満ち溢れていました。こんなにも絵を描きたくて仕方がなかった中、戦争というものがそうさせてくれなかった。今のびのびと絵を描けるということって、ものすごく幸せなんじゃないだろうかと思わざるを得ません。

平和への思いを投函できる、「開かないポスト」。

で、実はこのそばには赤いペンキがついた大きなモニュメントがあり、なんか異様な風景だったんです。
写真を撮るのも躊躇するようなもので、さよちんとふたりで「あの赤いのは何を表しているんだろう…赤は赤でも、随分明るい色味だよね…」と話していたんです。
で、実はこのブログを書くに当たって調べたら、あとから知ってちょっと恥ずかしいのですが、2005年に先程の写真にある「記憶のパレット」に赤いペンキがぶちまけられるという事件があり、それを受けてあえて「復元」したのだそうです。
本当に、ここは様々な思いが交錯している場所なのだ…と改めて感じました。

少し歩いたところにある、「信濃デッサン館」へ。

ここは今年の3月に閉館したと聞いていたんですが、なんと7月から8月の間だけ限定で開館しているとのことを聞き、こちらにも行くことができました。

鑑賞が終わって、脇道に入って丘を登ってみました。とても綺麗な風景が眼下に広がっていました。

帰り道はあえてシャトルバスには乗らず、歩いて駅まで。
爽やかで涼しいんだけど、汗は止まりません。田舎のばぁちゃんのところに行くような気分でてくてく歩いていると…

山の方がどんより…。風も湿気をまとったものに変わってきました。
これは夕立がきそうだね…と、のんびりしていられないなと早歩きで歩くこと30分。
駅についたら、ちょうど電車がやってきました。

かくして上田の町に無事戻ることができたんですが、ちょっとコンビニで買い物を…と寄り道していたら…

突然の大雨。そしてとんでもない音量の雷が…!!
降り方が尋常じゃなく、洪水にでもなるんじゃないかと心配していたんですが、10分少々で小ぶりになったため、ダッシュでホテルに戻りました。いやーびっくりした…。。

そうこうしているうちに、北海道勢が到着したとの連絡が。
かくして、午後8時前にようやく全員が揃い、顔合わせをすることができました。

さっきのとんでもない夕立にあたった人たちもいたようです。遠いところお疲れ様でした…。
 
 
 
さて、翌日。
いよいよ総文祭としてはメインイベントの日。部門開会式、現代美術家のヤノベケンジ氏による全体講演、そして交流会があります。
さっそく会場入りし、あらためて作品の前で記念撮影。

さて、開会式が始まりました。

そして、来年度の全国大会開催地である佐賀県の紹介が。

大会マスコットである「あさぎちゃん」がちょっとかわいい。いい青だ。

佐賀は江頭2:50氏の故郷だそうで…。

佐賀といえば、僕ら世代としては芸人のはなわ氏による「佐賀県」の歌が有名なんだけど…なぜ一言も触れなかったのだろう…。まぁいいか…。

ヤノベケンジの講演。ヤノベケンジ氏と言えば「サン・チャイルド」が有名ですね。

「のん」さんも制作に携わったりしたそうです。

作品講評会も行いました。独自の視点で全国の作品について触れてくださいました。

さて、昼食タイムです。
開会式前に配布された資料に入っていた張り子のリンゴを持って。

それにしても、全国なのに看板が見当たらず、今回は無いのかなーと思っていたら予想とぜんぜん違う場所で発見…!

というわけで、単独で撮影したあとに、せっかくだし記念にと近くにいた顧問の先生に撮っていただきました。なんかもうふたりとも表情が疲れてる…(笑)

というわけで、午後からはグループ別の交流会。
まずはそれぞれのグループで自己紹介。

その後、展示会場へ移動します。

それぞれの作品について紹介し、感想を述べ合います。
北海道は入り口付近に展示されていたため、必然的にさよちんが一番最初の発表者でした。

作品タイトルにまつわる話や、作品に対して込めた思いを一生懸命解説していました。

そんな感じでグループ全員の作品をまわったあとは、また大ホールに戻ってそれぞれの張り子のリンゴにコメントを書いたりしていたのですが、残念ながら北海道勢はすべてが終わる前にタイムアップ。新幹線の時間に間に合わないということで、最後の最後までコメントが書けず、なんだか尻切れトンボな感じで会場を急いで飛び出し、そしてすぐ新幹線で東京へと向かいました。

なんか…最後が…全然落ち着かなかった…。。まぁこれ逃すと北海道勢は帰れないですからね…。皆さん、ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m

途中走ったりして汗だくに…。そして新幹線では爆睡し、あっという間に終点、東京駅。
もうふたりともへとへとだったんですが、ここでまた旅券関係のトラブルもあり、ぐったりしながらなんとかホテルへたどり着いたのでした。。
 
 
 
 
翌日、遠征最終日です。
この日は昼過ぎに飛行機で函館に戻るため、午前中を使って上野の東京国立博物館へ行ってきました。

上野では現在、国立西洋美術館でミケランジェロ、東京都美術館では藤田嗣治、国立科学博物館では昆虫、そして国立博物館では縄文展と、それはもうどれ行っても楽しそうなものばかり…!
いろいろ考えた結果、藤田嗣治はいつかどこかで観られそう、昆虫も青いハチが気になるけど我慢、ミケランジェロも観たいけど…きっとどこかでまた観られるだろう…!ということで、縄文展に行くことに。

チケット売り場がびっくりするほど長蛇の列でした。チケットを先に買っておいてよかったぜ…。
このあと入館するときにも20分位並ぶことになりました。

にしても、これが…あまりに素晴らしく、なんていうかな、今頃になって縄文美術の素晴らしさを知ることとなりました。。
完全に甘くみておりました。すんごいカルチャーショック…。。

今まで縄文土器は図録や資料くらいで見るくらいで、たとえば何かの展示で土器があったとしても正直じっくり見たことはほとんどなかったんです。
展示の最後のところだけは写真オッケーだったので、写真撮ってきました。

しかし。
圧倒されるほどの量の土器や土偶などの展示があり、またそれがもうすごいのなんのって。
こ、こんなに装飾的だったのか…こんなに複雑なデザインだったのか…こんなに高度な技術だったのか…と、思い知らされました。
ていうかこれは完全にアートだった…デザインだった…彫刻だった…。
現在のデザインや彫刻って、もしかしたらもう縄文時代に全てやりつくされてたんじゃないのか…。格好いいものも、可愛いものも、ものすごく複雑なものも、そして美しいものも、全て…。。

本当に今までなんにも知らなかったんだな…と、この歳になって激しく反省することになろうとは…。。
いや本当に素晴らしいです。あれは絶対見るべきです。それほどに価値のあるものでした。。

一番感動したのは、国宝指定されている「縄文の女神」。プロポーションが最高すぎてため息しかでない…。。横からの立ち姿が美しすぎて、もう…。

縄文の女神のこんなパネルがあったので撮影しておきました。。

正直、今回の遠征で一番よかった…というのはここだけの話ってことで。
帰り道、縄文大好きさよちんと展示の話に花が咲き、他にも見たいものがたくさんで、もう東京に3泊4日で来て美術館巡りもよかったな、なんて話してました。。いやもちろん全国大会も素晴らしかったんですけど、東京には見たいものがたくさんありすぎる…。
そういや岩内高校さんは千葉のホキ美術館に行ったそうで…写実のホキ美術館も行きたかったなぁ…。。

旅行ラストの締め?は、顧問たっての希望で上野駅近くの「トラットリア イタリア」へ。

ここのペペロンチーノが最高に美味いんですよ…!!ぜひ機会があったら行ってみてくださいな…!久しぶりに食べられて超満足♪♪

で、空港に行って、一路函館へ。飛行機に乗ったら1時間くらいで到着…は、早い…。。
 
 
 
そんなこんなで3泊4日の全国遠征も無事終了したのでした。
すごーーく勉強になった遠征でした。全国まで連れてきてくれた彼女に感謝だ…。
 
 
 
 
さ、なんとかレポートも書き上げたぞ。
明日は…!いよいよ合宿…!!高文連の搬入日まであと1週間ほど。さ、ここからは全力で指導していきたいと思います!
来年の佐賀総文を目指して、部員ともどもがんばります!!また誰か全国まで連れて行ってくれ…!!!

長々とお読みいただきありがとうございました。
全国作品でもし掲載がまずい等ありましたら、お手数ですがコメント等でご一報ください。よろしくお願いいたしますm(_ _)m


明日の台風予報と、OGの来校。


さて、明日8月9日木曜日の台風情報です。

左が8月8日水曜日21時現在、右が昨日である8月7日火曜日15時の台風進路予報図です。
台風13号は若干ですが進路が東にずれ、もろに台風が関東一円に重なるという事態は避けられたもようです。

というわけで、現時点では9日の新幹線の運休等は出ておりません。山形新幹線を除いては。
まだ明日の朝にならないとわかりませんが、なんとか明日行けることを願うばかりです…。長野に行く途中で止まらなければいいな…。。
 
 
 
 
話変わって。
今日、今夏初のOGが遊びに来てくれました♪

やってきたのは、レジェンドOGのぷっちょ。彼女は3年前に滋賀県で開催された全国高校総文祭に作品が出品された部員です。ちなみに右隅でひょっこりはんやってるひろないの姉でもあります。
奇しくも全国遠征前日に美術室に遊びに来てくれたのでした。

美術室に入ってそうそう「このにおい懐かしい!」と、そんなようなことを口走っていました。
後輩たちの作品を眺める視線は、なんだか高校生に戻りたそうな、そんな雰囲気を感じました。

部活が終わったあとも少し残って大学の話などをしれくれました。
3年生になってようやく面白くなってきたそうです。でもまだいろいろと思い悩む部分もあるようで。
大学の時間は高校の時間以上にあっという間。大学という特殊かつ恵まれた環境にいられるのもあと1年半。思い切って好きなことやったらいいんですよね。
様々な価値観を知って、試して、作って、勉強して…いいなぁ、大学生…羨ましいぜ…。

作品をなぜか走って眺めるぷっちょ。

疲れたのか歩きはじめました。

おみやげにきりたんぽカップスープなるものをいただいちゃいました♪

さー、OGぷっちょは作品見ながら後輩たちのことを心配してたぞーー!
「え?今この状況って遅くないですか?あと2週間ですよね??」ってさ!やっぱそうなるよね…。。

みんな頑張って制作しているんですけどね…ホント、静かに黙々と制作に励んでいる姿を見ると、頑張ってるなぁといつも感心しちゃうんです。が、それだけじゃ足りないんだよなぁ。

だんだん煮詰まってきているところだからこそ、こないだの中間講評会みたいにまた指摘しあったり改善点を一緒に考えたりしてさ。計画的に作品全体の完成度を上げていかなきゃね。そして、個人個人の完成度はもとより、市函美術部全体の完成度を高めていきたいところでもあります。

何度も言うようですが、1年生は2・3年生に積極的にアドバイスをもらいに行ってください。内輪で固まっていてもなかなか成長しないよ?そして2・3年生も積極的に1年生に関わってあげて。内心絶対困ってるんだから…。

制作を通してコミュニケーションの力も付けてほしいなと思います。だいたい作品を通して思いを伝えることだってコミュニケーションなんだからさ。
今日だってせっかくOG来たんだからちょっとアドバイスもらえばよかったのに…。当時今の皆と同じように悩みながら必死になって頑張っていて、だからこそ卒業して2年以上経った今も顔出して後輩たちの様子を見に来てくれてるんだからね。ましてや全国にまで行ったOGなわけだし。もったいないなぁ…。

ね。そういうのもひっくるめて、頑張ろうか。
 
 
 
 
というわけで、明日から不在になります(多分)。おみやげに全国作品の写真たくさん撮ってきますんで!お菓子よりいいでしょ?(笑)楽しみにしとけーー!!!


アナログと合宿所と、え…?台風…???


ささ、いよいよ高文連搬入まであと2週間ほどとなりました。
今日も部員は朝から部活に励んでいます。

そんな感じの中、皆の作品を眺めていたところにおしゃない部長がやってきて、

「しぇんしぇーにゃんかパパパースがへんにゃんでしゅーー」

と言うので(まぁここまで舌ったらずではないか)、どれどれ…と見てみると、なるほど冷静に見てみると、微妙に狂っておる。。
描き込めば描き込むほど、デッサンの狂いって目立ってくるんですよね。

というわけで、超アナログにパースを確認する方法を伝授。

イーゼルの縦方向を延長し、その上方からタコ糸を垂らして…

その先におもり(5円玉)を結びつけ、縦方向の線の角度を測るというやり方。

実にアナログですね!とか言いますが、そうだよ美術はそもそもアナログなんだよ!
デジタルで制作するものもあるけれど、基本的にはデジタルでもアナログ的な考えがとても重要なわけで。日常の様々なことを応用して描くことが大事なのです。

というわけで、さっそく5円玉でおつるに催眠術をかけようとしているおしゃない。

おつるよ…目が…目が…!
 
 
 
さて、話は変わりますが、合宿所の話。

普段合宿所は演劇部が活動場所として使っています。
それで、美術部は例年高文連が近づいてきた時期に制作場所を合宿所に移して活動させていただいているわけですが、部員数の増加に伴ってそれまで活動できていた部屋だけでは入りきらなくなってきました。
そこで昨年度は演劇部が普段活動するスペースをお借りさせていただいていたのですが、今年に関しても顧問の先生にお願いして、演劇部の活動部屋をまた貸していただけることとなりました。

部員には以前もミーティングで話しましたが、合宿所で活動できることは当たり前のことではありません。
いろんな人たちが僕たちの日々の活動について理解をしてくださった結果です。美術室があるにもかかわらず、本来の活動場所ではないところで活動「させていただける」といういうことを絶対に忘れないでほしい。

演劇部だって全道・全国を目指して取り組んでいる仲間。その貴重な練習場所を一時的とはいえ僕らが使うわけです。
そのことに対して、どうやって感謝のキモチを伝える?
それはもう、真摯に制作に打ち込むしかありません。また、部活だけやっていればいいわけではなく、部活動以外での日常的な活動、授業態度や課題提出、出席、清掃、その他もろもろで表していかなきゃならないと思うんです。そしてもちろん、演劇部のみなさんに感謝の思いを忘れないこと。

他者からの思いやりを受け止め、考えられる人になろう。そのことは絶対作品制作につながるはず。
というわけで、合宿所移動後も頑張っていきましょう!移動は10日じゃ!!
 
 
 
 
さてさて、また話変わって。
いよいよ8月9日から長野県上田市にて開催される全国高等学校総合文化祭に行ってきます。

もう昨年全国を決めてからというものの、ずーーーっと楽しみにしていた全国遠征…!!

なのに……!!!!!!

まさにその9日に、台風13号が関東圏に直撃とな…!!!???

すでに航空各社は払い戻しを始めているとのことで、9日はかなりの確率で飛行機は飛ばないとのことでした。。
それを受け、道美術専門部としては石狩方面の団体は1日ずらして10日に長野入りするとの決断を下したとのこと…。

ぶっちゃけ10日に長野入りだと、作品を鑑賞する時間がかなり限られてしまうのです。美術の全国は、全国作品を鑑賞することこそが一番大事と言っても過言ではないというのに…。。

それで旅行会社といろいろ検討していたわけですが、現時点で市函としては9日に新幹線で長野県上田市に向かう計画を立てています。
そう、我々には新幹線がある…!!やったぜ北海道新幹線!!ビバ北海道新幹線!!!函館から出発の我々としては、新幹線に乗れるという地の利を活かすほかない…!!

ま…都合6時間くらいかかるらしいんですけどね…ま、まぁ…仕方があるまい…。。。

とはいえ、新幹線も無事に走るかわからない状況…。。
全ては9日の朝にはっきりするかと。9日に普通に美術室に現れたら、あ、残念だったんだなと思ってください…。
9日出発が無理な場合は、10日に飛行機で長野に向かいます…。あれだな、研修中は自分だけでも写真撮りに行くしかないな。。

しかし、今の3年生は台風のせいで前代未聞の見学旅行延期になっているという学年でして…。延期自体も初めて遭遇しましたし、しかも担任として延期を経験するとか…本当に珍しい経験をさせていただきました。。旅行会社ってホント大変…。。今回も素早く対応策を考えてくださった名鉄観光さん…本当にありがとうございますm(_ _)m

いったい誰だ…誰なんだよ、雨男は…!!!←


合宿所の虫退治と中間講評会の様子…


8月3日、金曜日。
今日もまた暑い日でした。でも噂では暑いのは今日までとか。明日からは天気も崩れ、気温的には過ごしやすそうな感じになりそうです。が、雨らしいので蒸し暑い感じになるんだろうか…。

さてそんな中ではありますが、来週からお世話になる合宿所を下見に行ってきました。

ずんずん。

ずんずんずん。
勇者たちがやってきました。

で、合宿所なんですが、実はこの合宿所、結構虫が出るんです。

虫とは、そう、カマドウマ。通称便所コオロギってやつです。
主に水場で湿気があるところ…ということで、厨房やトイレなんかによくぴょーんと出没するのです。

毎度合宿を行っている美術部員にとってはもはやカマドウマちゃんは慣れ親しんだ戦友のようなもの…ってそんなわけもなく、毎回カマドウマちゃんを見つけてはうひぃぃぃぃーーとか言ってるわけで。
で、昨年はそのカマドウマちゃんが例年になく大量に出てきたということもあり、ちょっとなんとかならないか…ということで。
今日は厨房の虫退治を敢行することにしたのでした。

当初は害虫駆除業者にでも入ってもらったほうが…なんて話もあったんですが、いわゆる「バルサン」的な煙が出る殺虫剤を使ったら安価でできるんじゃないかという案が出まして。まぁ、予算もないことですしねぇ…。
で、事務に確認したところ、バルサンを使っても大丈夫だよーとのこと。

ちなみにホー◯ックにバルサンを買いに行ったところ、「以前バルサンで事故があって、それ以来取り扱ってないんですよねぇ…!」とのこと。
そのため、バルサン風の類似品?をとりあえずゲットしてきたのでした。事故って、何があったんだよ…。。

とまぁ合宿所に到着した我々は、早速びくびくしながら厨房の様子をチェック…。

あれ?カマドウマちゃんの姿が見えません。
もしや、今年はカマドウマちゃんあんまりいないのかな…?

まぁでもせっかく買ってきたし。厨房の中にある鍋や食器を別室に移動…。

さて。いよいよブツをセットします。

実は顧問もこういう類のアイテムを使うのは初めてだったため、いろいろ慎重にもなります。
絶対に失敗しないよう注意書きを何度も読んで確認しました。

それでは…いざ…!!!

シューーーー!

出てきました、戦友カマドウマちゃんを殲滅する例の煙が…!!!
戸を締め切り、ちょっと様子を見て、火災報知器も鳴らないようなので、とりあえずそのまま放置。
ふふふ、効果がどう出るか、ちょっと楽しみ…。頼むぜ…!

さて、学校に戻る前に、せっかく1年生もいるから合宿所の中を見て回りましょうと、我々にとってはすでに慣れ親しんだ制作部屋へ。

「ほら、そこの窓から見える小さい穴は以前ハチの巣でね…あそこからハチが出入りして危なかったんだよ…だからもう部員はハチなんて慣れっこなんだぜ…!」

「えええ〜〜〜大丈夫なんですかそれ……」

なんて話しながらそれぞれの部屋を案内していたんですが、最後に入った部屋で、1年生がぼそっと。

「ああ、確かにハチの巣ありますね〜

んん…そうなんだよね、ハチの巣がね……

って、え??ハチの巣??
「先生、あれ…ハチの巣ですよね…?」

と、指差す方向を見ると………あっ、、あれは…?!

どわあああああああ!!!!!

なんと…!!
ハチの巣が窓にくっついてる…!!しかも、割とガチなサイズ…!!!
そして更に言うなら、窓にくっついているおかげでハチの巣の中が見える…!!!

というわけで、以下、自主規制。

(↑クリックするとモザイク無しの蜂の巣の断面を見ることができます。)

すごいです。ハチの卵のようなものも見えるし、そのそばで動き回っているハチの姿まで…!
まるで「アリの巣観察キット」のようにハチの巣の中身が観察できる…!なかなかレアな光景だ…!!!

ていうか、見ていると、すごい速度でハチが巣から出入りしているのがわかりました。
これはさすがにアカン…アカンやつや…!!!
これに気づかないでこの窓をガッと開けたら大変なことになるで…!!!てことで早速事務に報告することに…。

外から見ると、こんな感じでした。なかなかの存在感。

いやーーびっくりびっくり。まさかあんな大きさのハチの巣を見つけることになろうとは…。

さて、そんなこんなでとりあえず学校に戻りました。
 
 
 
 
 
 
気を取り直して。
今日は中間講評会を行いました。

中間講評会では、要するに作品を見合って自分の作品について説明したり困っている部分などを話し、意見やアドバイスをし合います。
自分の作品をコンセプトに沿って説明することで改めて自分の作品を客観的に認識することができ、また自分でいろいろ気付くことができます。そして他者からどう見えるかを知ることもできるため、とても勉強になる会なのです。

3年生を軸にしてだいたい4人くらいのグループを適当に作り、講評会スタート。

結構和気あいあいとやっています。

普段すぐそばで描いているとはいえ、なかなかお互いの作品をゆっくり堂々と見ることってないんですよね。
作者がどんなことを考えて描いているのかを知ると、またいろいろと勉強になるんですよ。

特に1年生はやっぱりまだ先輩たちと交流が持ちにくいので、これをきっかけにもっと縦のつながりができていくことを願っています。

先輩のスーパーテクニックに悶絶する部員たち。

なんかすごい楽しそうに作品について話しています。

「肺が調子悪いんです」と肺炎になりかかっていたハマチもなんか元気良さげに喋っています。

各々が貴重なアドバイスをメモしながら、真剣に聴き入っていました。

まぁ、作品の見方って人それぞれで、顧問が言うことも全然絶対じゃないわけで。
案外実際に描いている部員たちのほうが見えることもあったりするわけです。
すべてを鵜呑みにするのではなく、それでいてただ自分よがりになっても仕方がない。謙虚に聞き入れ、制作に活かしてほしいと思います。
そして、この会をきっかけにもっと交流を深められたらいいなぁ、と。

次回は一週間後に開催予定の合宿中に開催予定。それまでしっかりがんばりましょう!
目標は1回目の合宿終了時で90%の完成度じゃあ!!!
 
 
 
 
そんなこんなで夕方に差し掛かったころ。
「先生、そろそろ合宿所の様子を見に行きましょう」と言われ、再度合宿所へ。すっかり忘れてました。

ドキドキしながら、バルサン的なそれを仕掛けた厨房を覗きます…。

すると、まず目に飛び込んできたのは、さっきまでは絶対にいなかった毛虫が…!!!しかも瀕死の状態でいるではないか…!

毛虫だいっきらいな顧問はもうその時点でかなりテンションダウン
でも、行くしかない…と一歩足を踏み入れると、あれ?なんかさっきはもっと綺麗だった床に、点々と草のようなもの、例えるならトマトのヘタのようなものが落ちているように見える…。

…よーく見てみると、それらはすべてカマドウマちゃんでした…。
さっきは姿を全然見せなかったのに、、煙に燻されて出てきたってことなのでしょうか。。しかもよく見たら皆さんピクピクしておる…!!!

ぐわああああああとかひえええええええとか言いながら、ずんずん厨房の中へ入っていくと、うわぁ…結構な勢いで瀕死のカマドウマちゃんがそこらに…。。

トドメを刺すべく、殺虫剤を手にした副部長もりやとスマホのライトを点灯させて暗がりを照らすOJO。なかなかの度胸です。

…かくして、目に見えるところにあったカマドウマちゃんたちをすべてチリトリにて回収しました。全身にいや〜な汗をかきながら。。

果たして効果があるんだろうか…?なんて思っていたんですが、ばっちり効果てきめんだったようです…。なめてました…すみません…。

とりあえず、これで少しは減ってくれればいいんですが…どんなもんだろう…。。。

あっ、事務に報告したハチの巣ですが、なんと発見してからまだ3時間しか経っていない間に速攻で駆除してくれたようです!
仕事が早すぎてびっくり!!来週中には…なんて言っていたのに、まさかもうやってくれるとは…ありがたい限りです…!!事務長さんありがとうございます!部員たちも感謝しなさいよ!!この仕事の速さは尋常じゃない…!!!これが大人の仕事なのだ!!!

そんな感じの今日でした。いやー実に疲れたね…。