8月9日木曜から12日までの4日間、平成30年度の全国高等学校総合文化祭「信州総文」に参加するため、長野県上田市に今回全国に作品を出品しているさよちんとともに行ってまいりました!
今回のブログはその全国大会のレポートになります。道中の様子と作品の写真で長いレポートになっていますが、どうぞお付き合いください…。
さて、全国に旅立つ前日のブログで懸念されていた台風問題ですが、結局当日の朝は台風が若干東にそれたため飛行機も飛ぶという展開に。しかしながら僕らはすでに飛行機から新幹線に変更していたため、陸路で長野まで行くことになったのでした。
顧問は初めて北海道新幹線に乗りました。
埼玉県大宮市まで4時間弱かけて一気に移動。
いつも新幹線に乗る時は見学旅行の引率業務のため乗り心地をあまり感じたことがなかったんですが、新幹線ってなめらかで静かで、そして速いんだなと再認識しました。
そこから北陸新幹線に乗り換え。新幹線「あさま」、かっこいいぞ…!
ていうか大宮駅のホームが暑くてやばかった!まさにリアルプールサイド状態!!
本州の夏の洗礼を早速受け、ふたりで今後の暑さが一気に心配になりましたとさ…。
大宮から長野の上田までは1時間弱の移動。あっという間ですな。。
かくして!
無事上田市に到着したのでありました!
到着後、やや疲れが見えるさよちん。ここのところずっと慌ただしかったようですしね。。
しかし、新幹線に乗っていた時間だけで言えば、5時間かからないんですね。割とすんなり着いた感じがしました。天候も終始雨も降らずなんともなかったです。むしろ天気は良かったな…。
さて、ホテルに荷物を置き、少し休んだのちに夕食に行くことに。で、その前にちょっと時間も早いので散策することにしました。
上田市と言えば、戦国武将の真田幸村が有名。というわけで、駅のすぐ近くにある「上田城跡公園」へ行ってきました。
上田城東虎口櫓門付近。
大小様々な石が積み上げられた石垣。
「真田石」と呼ばれる大きな石を使った場所があったのに、そこの写真は撮りそびれるという。。
眞田神社。
上田招魂社の石碑。
「城跡」のため、上田城があるわけではなかったんですね…。五稜郭公園みたい、と話しながら歩いていました。
それにしても、夕方で日も沈みかけているにもかかわらず、じんわり暑い…。駅から徒歩10分少々の場所だったんですが、往復したら汗だくになりました…。
で、夜は蕎麦屋にて名物の「くるみ蕎麦」をいただきました。
お店によっていろいろあるようで、ここのは甘いくるみの餡をつけ汁に溶いていただくようです。説明はなかったけど、たぶんそう。
甘じょっぱくて、香ばしいというなんか不思議な味わいでした。でも美味しかったです^^
ちなみにこの日は、本来であれば北海道勢が全員集合する予定だったんですが、僕たち函館勢以外は飛行機だったため、結局一日ずらして翌日の夕方前に上田入りすることになったのでした…。
そんなこんなで翌日。
やってきました、全国作品の展示会場である「サントミューゼ」!天気いいぞ!
オープンと同時に早速会場へ飛び込みました!暑いし!
いつものことですが、北海道の作品が一番最初に展示されているのであります!
さよちんの作品は2番目に展示!実にいい場所です。
だんだん人が増えてきました。
さすがは全国。目を見張る作品がたくさん並んでいます。平面もいいけど、立体もすごい…!
紹介したい作品はたくさんあるんですが、きりがないのでいくつかを。これが全国のレベルだ…!!
すごく細かいところまでびっしり描き込まれた作品たちに圧倒…。そして立体作品もすごいのばっかり。最後の照明はなんと鉛筆で出来てるんやで…!この発想はなかなか出てこないぞ…。
さすがは全国レベルとしか言いようがない作品ばかりでした。うーん、高解像度の写真を見せてあげたい…!
というわけで、この日は時間がたっぷりあったので、じっくり作品を鑑賞しまくりました。見返すたびに新しい発見があるという…いやーホントすごいです。
彼女も熱心に写真を撮っていました。10月の全道大会で全国作品の発表が当たっていて、それもあってか作品を観る目も真剣です。
廊下のギャラリーにも立体作品が展示されていました。
いやーさすがに全国大会。見応え十分です。おなかいっぱい…。
そんなこんなで作品鑑賞を終えた我々は、研修のため次なる場所へ。
しなの鉄道に乗り込んで、向かうは「無言館」。
ほっと一息。電車の中は涼しい…。
つり革には六文銭。
しなの鉄道で塩田町駅まで移動し、そこからシャトルバスに乗ってどんどん山のほうへ…
到着しました、無言館。
ここには太平洋戦争で戦死した、戦没画学生の作品が飾られています。
戦没画学生403人の名前と、東京美術学校(現・東京芸大)の授業風景が描かれている慰霊碑「記憶のパレット」。
大きくはないギャラリーですが、多くの作品が飾られていました。
作品以外にも画材やスケッチブックなども展示されています。
「自分たちが今使っているものとほとんど変わらないんですね…」とさよちんが。展示されている油彩画だって、石膏像のデッサンだって、パレットだって画材だってどれも今と変わらない。そういう意味では、昔も今も美術の道は同じなんだなぁ…と。
昔の画学生の作品はどれも素敵で、そして画学生ならではの強い思いに満ち溢れていました。こんなにも絵を描きたくて仕方がなかった中、戦争というものがそうさせてくれなかった。今のびのびと絵を描けるということって、ものすごく幸せなんじゃないだろうかと思わざるを得ません。
平和への思いを投函できる、「開かないポスト」。
で、実はこのそばには赤いペンキがついた大きなモニュメントがあり、なんか異様な風景だったんです。
写真を撮るのも躊躇するようなもので、さよちんとふたりで「あの赤いのは何を表しているんだろう…赤は赤でも、随分明るい色味だよね…」と話していたんです。
で、実はこのブログを書くに当たって調べたら、あとから知ってちょっと恥ずかしいのですが、2005年に先程の写真にある「記憶のパレット」に赤いペンキがぶちまけられるという事件があり、それを受けてあえて「復元」したのだそうです。
本当に、ここは様々な思いが交錯している場所なのだ…と改めて感じました。
少し歩いたところにある、「信濃デッサン館」へ。
ここは今年の3月に閉館したと聞いていたんですが、なんと7月から8月の間だけ限定で開館しているとのことを聞き、こちらにも行くことができました。
鑑賞が終わって、脇道に入って丘を登ってみました。とても綺麗な風景が眼下に広がっていました。
帰り道はあえてシャトルバスには乗らず、歩いて駅まで。
爽やかで涼しいんだけど、汗は止まりません。田舎のばぁちゃんのところに行くような気分でてくてく歩いていると…
山の方がどんより…。風も湿気をまとったものに変わってきました。
これは夕立がきそうだね…と、のんびりしていられないなと早歩きで歩くこと30分。
駅についたら、ちょうど電車がやってきました。
かくして上田の町に無事戻ることができたんですが、ちょっとコンビニで買い物を…と寄り道していたら…
突然の大雨。そしてとんでもない音量の雷が…!!
降り方が尋常じゃなく、洪水にでもなるんじゃないかと心配していたんですが、10分少々で小ぶりになったため、ダッシュでホテルに戻りました。いやーびっくりした…。。
そうこうしているうちに、北海道勢が到着したとの連絡が。
かくして、午後8時前にようやく全員が揃い、顔合わせをすることができました。
さっきのとんでもない夕立にあたった人たちもいたようです。遠いところお疲れ様でした…。
さて、翌日。
いよいよ総文祭としてはメインイベントの日。部門開会式、現代美術家のヤノベケンジ氏による全体講演、そして交流会があります。
さっそく会場入りし、あらためて作品の前で記念撮影。
さて、開会式が始まりました。
そして、来年度の全国大会開催地である佐賀県の紹介が。
大会マスコットである「あさぎちゃん」がちょっとかわいい。いい青だ。
佐賀は江頭2:50氏の故郷だそうで…。
佐賀といえば、僕ら世代としては芸人のはなわ氏による「佐賀県」の歌が有名なんだけど…なぜ一言も触れなかったのだろう…。まぁいいか…。
ヤノベケンジの講演。ヤノベケンジ氏と言えば「サン・チャイルド」が有名ですね。
「のん」さんも制作に携わったりしたそうです。
作品講評会も行いました。独自の視点で全国の作品について触れてくださいました。
さて、昼食タイムです。
開会式前に配布された資料に入っていた張り子のリンゴを持って。
それにしても、全国なのに看板が見当たらず、今回は無いのかなーと思っていたら予想とぜんぜん違う場所で発見…!
というわけで、単独で撮影したあとに、せっかくだし記念にと近くにいた顧問の先生に撮っていただきました。なんかもうふたりとも表情が疲れてる…(笑)
というわけで、午後からはグループ別の交流会。
まずはそれぞれのグループで自己紹介。
その後、展示会場へ移動します。
それぞれの作品について紹介し、感想を述べ合います。
北海道は入り口付近に展示されていたため、必然的にさよちんが一番最初の発表者でした。
作品タイトルにまつわる話や、作品に対して込めた思いを一生懸命解説していました。
そんな感じでグループ全員の作品をまわったあとは、また大ホールに戻ってそれぞれの張り子のリンゴにコメントを書いたりしていたのですが、残念ながら北海道勢はすべてが終わる前にタイムアップ。新幹線の時間に間に合わないということで、最後の最後までコメントが書けず、なんだか尻切れトンボな感じで会場を急いで飛び出し、そしてすぐ新幹線で東京へと向かいました。
なんか…最後が…全然落ち着かなかった…。。まぁこれ逃すと北海道勢は帰れないですからね…。皆さん、ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m
途中走ったりして汗だくに…。そして新幹線では爆睡し、あっという間に終点、東京駅。
もうふたりともへとへとだったんですが、ここでまた旅券関係のトラブルもあり、ぐったりしながらなんとかホテルへたどり着いたのでした。。
翌日、遠征最終日です。
この日は昼過ぎに飛行機で函館に戻るため、午前中を使って上野の東京国立博物館へ行ってきました。
上野では現在、国立西洋美術館でミケランジェロ、東京都美術館では藤田嗣治、国立科学博物館では昆虫、そして国立博物館では縄文展と、それはもうどれ行っても楽しそうなものばかり…!
いろいろ考えた結果、藤田嗣治はいつかどこかで観られそう、昆虫も青いハチが気になるけど我慢、ミケランジェロも観たいけど…きっとどこかでまた観られるだろう…!ということで、縄文展に行くことに。
チケット売り場がびっくりするほど長蛇の列でした。チケットを先に買っておいてよかったぜ…。
このあと入館するときにも20分位並ぶことになりました。
にしても、これが…あまりに素晴らしく、なんていうかな、今頃になって縄文美術の素晴らしさを知ることとなりました。。
完全に甘くみておりました。すんごいカルチャーショック…。。
今まで縄文土器は図録や資料くらいで見るくらいで、たとえば何かの展示で土器があったとしても正直じっくり見たことはほとんどなかったんです。
展示の最後のところだけは写真オッケーだったので、写真撮ってきました。
しかし。
圧倒されるほどの量の土器や土偶などの展示があり、またそれがもうすごいのなんのって。
こ、こんなに装飾的だったのか…こんなに複雑なデザインだったのか…こんなに高度な技術だったのか…と、思い知らされました。
ていうかこれは完全にアートだった…デザインだった…彫刻だった…。
現在のデザインや彫刻って、もしかしたらもう縄文時代に全てやりつくされてたんじゃないのか…。格好いいものも、可愛いものも、ものすごく複雑なものも、そして美しいものも、全て…。。
本当に今までなんにも知らなかったんだな…と、この歳になって激しく反省することになろうとは…。。
いや本当に素晴らしいです。あれは絶対見るべきです。それほどに価値のあるものでした。。
一番感動したのは、国宝指定されている「縄文の女神」。プロポーションが最高すぎてため息しかでない…。。横からの立ち姿が美しすぎて、もう…。
縄文の女神のこんなパネルがあったので撮影しておきました。。
正直、今回の遠征で一番よかった…というのはここだけの話ってことで。
帰り道、縄文大好きさよちんと展示の話に花が咲き、他にも見たいものがたくさんで、もう東京に3泊4日で来て美術館巡りもよかったな、なんて話してました。。いやもちろん全国大会も素晴らしかったんですけど、東京には見たいものがたくさんありすぎる…。
そういや岩内高校さんは千葉のホキ美術館に行ったそうで…写実のホキ美術館も行きたかったなぁ…。。
旅行ラストの締め?は、顧問たっての希望で上野駅近くの「トラットリア イタリア」へ。
ここのペペロンチーノが最高に美味いんですよ…!!ぜひ機会があったら行ってみてくださいな…!久しぶりに食べられて超満足♪♪
で、空港に行って、一路函館へ。飛行機に乗ったら1時間くらいで到着…は、早い…。。
そんなこんなで3泊4日の全国遠征も無事終了したのでした。
すごーーく勉強になった遠征でした。全国まで連れてきてくれた彼女に感謝だ…。
さ、なんとかレポートも書き上げたぞ。
明日は…!いよいよ合宿…!!高文連の搬入日まであと1週間ほど。さ、ここからは全力で指導していきたいと思います!
来年の佐賀総文を目指して、部員ともどもがんばります!!また誰か全国まで連れて行ってくれ…!!!
長々とお読みいただきありがとうございました。
全国作品でもし掲載がまずい等ありましたら、お手数ですがコメント等でご一報ください。よろしくお願いいたしますm(_ _)m
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