市函美術部の年度末の恒例の行事である校外展がいよいよ今日よりスタートです!
場所はもはや我々には定番とも言える五稜郭タワーのアトリウム広場。五稜郭タワーは学校から徒歩で行ける距離であり(そもそも学校が五稜郭公園と隣接というか一部とも言える場所にあるのです)、それでいて函館のシンボル!
いつも思いますが、うちの学校はなんという素晴らしい場所にあるんだ…と感じずにはいられません。生徒は幸せだなあ。
さ、そんなこんなで朝から作品を運び込み、展示作業をはじめました。
当初の予定よりもなんだかんだで1時間くらい展示に時間がかかりましたが、昼過ぎにはなんとか無事終了。
今年の校外展もいよいよ始まりました。
今回の校外展は北海道新完成開業の関係上3月下旬の開催ができず、この時期の開催となりました。
準備的には相当ギリギリなタイミングでした。2月は道展U21の制作・遠征、そしてそこから期末考査、卒業式、高校入試…。生徒は全然準備する暇がなかったんですが、なんとか無事形にすることができました…ふぅ。
会場には、高文連、道展U21出品作品の系40数点(はっきりとは覚えてない…)の作品がズラリと並んでいます。
見応えのある作品がたくさんですので、ぜひともじかにゆっくり見ていただきたいなぁ。今年市函に入学する予定の中学生にもぜひ見ていただきたいですね♪
そういや、今日早速観に来てくださった本校の先生がこうおっしゃっていました。
「もちろんどの作品も上手なんだけれど、それよりもどれもすごく時間がかかってるんだろうなっていうのがさ、伝わってくるよね」と。
全くもってその通りなんですよね。うちの作品は、どれも一生懸命時間をかけて取り組んできた作品ばかりなんです。部員一人一人が早い時期から構図に悩み、様々な下調べや多くの資料を集め、ひたすら絵の具を乗せ、ギリギリまで頑張る。
それこそが高校美術のアツくて面白くていいところなんじゃないかと思っています。
だってね、ぶっちゃけ大学だったらここまでやれないよ?多分。美術系の大学に行ったとしたら、それなりの技術や知識が身についてしまってるから、どうしても小手先の技術や見せ方で勝負しちゃう人も多いんです。
そんな「綺麗」な作品よりも、この泥臭いほどに絵の具と戦った作品のほうが面白いんです。絶対ね、高校生の方が大学生よりもずーーーーっと忙しいんですよ。毎日課題やら模試やら行事やらでてんてこ舞いなんです。そんな高校生が、時間がない中をかいくぐるように部活の時間を確保してさ。だからこそ、貴重な時間を大切に頑張ることだったり、逃げ出さずに自分と向き合うことの大変さや、そこを超えたところにある充実感や喜びを感じることが出来るんです。
そう、だから、下手でもいいんだ。そんな上手いとか下手とかっていう低レベルな話なんかより、どれだけ作品に没頭できたか。自分と向き合えたか。そして、最後までやり通せたかなんです。
部活動はやるんだったら3年間続けなきゃ意味が無いと自分は思っています。やり遂げてこそ意味がある。正直途中で辞めてもいいことがない。だって、残念ながら、勉強したいから部活辞めるっていって成績伸びた人見たことないですもん。むしろだいたい落ちますからね、部活をやっていた時間を逆に無駄に過ごしてしまいますから。忙しいからこそ、今その時にやるべきことが明確になるんです。
まぁもちろん途中離脱する理由は人それぞれで、個人の自由ですからなんとも言えませんが、勉強したいので辞めますーってのは一番終わってるパターンです。
あれ、なんか話が変わってきている気がしますが、要するに、部活と勉強に挟まれて、忙しくてきつくて首が回らなくてここから逃げ出したいと思うこともあるだろうし、ぶっちゃけ逃げたい気持ちはわからないでもないからたまに逃げるのはアリなんですけど(これは結構大事だと思う)、でもホントに逃げたら終わりですよ。そこで試合終了ですよ、ほぼ間違いなく。
だからこそ、3年間部活を頑張ることで培われる気力やら精神力といった様々なことは、これから先絶対に無駄にはならないと確信しています。
そういうことを大事にしているのが、我らが市函美術部。
ぜひ、作品を見に来て下さい。そうすれば、わかってもらえるかと思います。多分。
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平成27年度市立函館高等学校美術部校外展「ichihako-art」
函館市五稜郭タワー1Fアトリウム広場
会期:3月5日(土)〜3月13日(日)9:00〜18:00(最終日は15:00まで)
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皆様のお越しを一同楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。
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