第8回道展U21遠征レポート!


遅くなりましたが道展U21の遠征レポートです。

2月6日土曜日、我々は札幌へ向かいました。昨年から移動手段にはJRでも貸切バスでもなく、都市間高速バスを使っています。これが時間は多少かかるものの往復だと7千円台で安いし、座席もセパレートタイプなので逆に快適だったりするんです。
というわけで、10時頃函館駅を出発した我々はほぼ予定通り15時半には大通バスターミナルに到着。そしてホテルはこれまたバスターミナルのすぐそばなのでさくっとホテルのチェックインを済ませ、そこから徒歩で札幌市民ギャラリーへ向かいました。

市民ギャラリーの前でお決まりの記念撮影。

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市民ギャラリーに入るやいなや、なんとそこにはどんちゃんの作品が。ロビーに飾られるのは数点、これってとても名誉なことなんです!

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早速受付をすませて展示室に入ります。
今年は751点の作品が飾られたわけですが、一番広い第一展示室はいつもと違い二段掛けでした。

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のちに聞けば、今年は市民ギャラリーを全館借りきったとのこと。過去は三段、多い時は四段掛けだったりしたんですが…これならすべての作品が見やすくていい♪
上段に掛けられて切ない思いをすることもありませんね。よかったよかった♪

今回の最高賞、道展90周年U21記念大賞はアルミでできた彫刻でした。

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U21大賞は絵画。シンプルながらも面白い構成で、それでいて人物はとても色彩鮮やかに描かれています。人物の肌の色が実に深みがあってよかったです。

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というわけで、個人的に気になった作品を掲載します。
(もし問題がある場合はご連絡ください)

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石狩翔陽高校のいつも川の絵を描いている作者さんは、このブログの愛読者だそうで(笑)

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相変わらずよく描きこまれた作品でした。本人にお会いすることもでき、講評もさせていただきました。この川シリーズはずっと見てきましたが、もう高3で卒業なんですね。時間が経つのが早い…。

本校OGであるとまとの作品も並んでいました。優秀賞受賞おめでとう!

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さて、今回本校からは函館新聞社賞にはっつぁんの作品が入賞しました。
「オンボロ」という名の作品です。

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1年生ということで正直技術的にもまだまだなのですが、彼はとにかく毎日頑張ってた。予餞会の朝のような誰も来ないような日でもひとりでこもって描いていた。うまくいかないといつも悩みながら、終りが見えないとぼやきながらも、顧問にデッサンが狂ってると指摘されても、とにかく必死に筆を動かして絵の具を乗せていた。

そんな彼を後ろからずっと見つめてきたのですが、そんな彼が今回スポンサー賞を受賞したという知らせは、正直しびれました。真剣な頑張りが、たゆまぬ努力が伝わったのだと思います。

やっぱり、この姿勢が大事なんだよなぁ…。
他の部員も頑張ってたけどね。でも、この取り組みはぜひ見習ってほしいと思います。
 
 
 
 

というわけで、翌日の表彰式風景です。

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ちなみに大賞・準大賞に入ると道展会員の方が作られた特製のトロフィが授けられます。今年は記念大賞もあるので3つのトロフィが並んでいました。残念ながら画像では切れてしまってますが…。

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はっつぁん、多くの人が見守る中賞状と楯を授与されました。

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その後は講評会。
部員らは様々な先生、作家の方から講評をいただきました。
お忙しい中講評してくださった皆様、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

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部員はきっちりメモを取りながら作品についてのアドバイスに耳を傾けていたようです。
でも、講評をいただいた方々のお名前を控えそびえた人もいたようで…。今度からきちんと名乗って、講評してくださる方のお名前もメモしておきましょう。そうすれば次につながりますしね。
 
 
 
 
というわけで、今年のU21も終わりました。高文連という秋のお祭り、そしてこの道展U21という冬のお祭りも終わり、いよいよあとは新年度に向けて…といった感じです。
個人的にはインフルにかからず遠征引率ができたことにホッとしています^^;

さ、また来年がんばりましょう!


第8回道展U21 結果出ました!


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90周年記念2016第8回道展U21の結果が発表されました。
本校美術部からは1・2年生の作品17点がエントリー。落選すると展示されないので部員も不安がっていましたが、出品したすべての作品が無事入選となりました。
うち、スポンサー賞に1名、優秀賞に3名、奨励賞に9名が入賞しました。

<函館新聞社賞 1名>
1年 八戸 翔

<優秀賞 3名>
2年 髙橋 琴美 中野 志保
1年 清藤 祐輔

<奨励賞 9名>
2年 對馬 彩乃 坂本 美宥 吉田 悠紀
1年 吉田 圭佑 髙田 直稜 村上 太郎 前川 春乃 豊島 斉 小川 真広

<入選>
2年 浅井 大輝 脇 翔吾
1年 松岡 ゆず 菊池 真央

今年の全体の入選総数は751点。
その中で、記念大賞、大賞、準大賞がそれぞれ1点、スポンサー賞が26点、優秀賞57点、奨励賞177点となっています。
個人的には、奨励賞に9名も入賞したことにびっくりでした。取り組みが評価され、大変嬉しいですね。

結果としては入賞者が13名ということで、頑張った結果が表れたのだと思います。
ただ、その頑張りは正直各々でムラがあったのも事実であるとも感じています。

常々言っていることですが、頑張れば必ず「いい」結果が出るわけではありません。
全力で頑張っても、必ずしも求める結果になるとは限らない。けれども、最後に結果を出す者はすべからく努力しているし、やはりそれなりの理由がある。

結果は結果として真摯に受け止め、その自分の取り組みに対する反省を次に活かしていけるかどうか。
そしてその結果に満足せず、もっともっと自分を磨いてほしいと思います。

美術の世界では、技術は練習や制作を通してある程度は誰でも成長します。でも、構想力、創造力を身に付けるってなかなか難しいんです。
だから、いろんないいものを見て、いろんなことを感じて、いろんなことを考えて、いろんなことを表現しよう。自分だけの世界を少しでも表現できるよう、ココロの引き出しをもっと充実させていってほしい。スマホばかりに頼っていても、なーんも身につきませんぜ。

さ、明日はいよいよ札幌遠征、そう、道展U21を観に行きます!道展U21は本日から日曜までの3日間札幌市民ギャラリーにて開催されています。市函美術部は15名の部員とともに土日参上します!あーー楽しみ!!ヽ(=´▽`=)ノ

そういえば、OGのとまとも優秀賞!!彼女も本当に頑張っています。これからが楽しみだね!
 
 
さ……あとは明日インフルエンザ発症とか無ければ…。
二年前のU21遠征は、なんと顧問が前日にインフルエンザ発症…。。で、今回は…実は長男がインフルに感染しているという…。。
これまで伝染らないよう万全の体制で過ごしてきました。今夜気をつけて過ごさなくては…。インフル怖い…。。


U21作品発送前夜・そして…


1月29日金曜日。

この日はこれまで取り組んできた道展U21の作品発送前日。積み込みが当初の予定であった金曜日から土曜日の夕方に変更になったため、この日の夜はまさにワンチャンス。直前の泊まり込み制作となりました。

そんな日に登場したのは、市函美術部OG、ネスミス。2年前に卒業した元部長、まさにレジェンド的存在。
どうやら彼女はブログで今の活動を見ていたらしく、ロイズのチョコなどのおみやげを手に、わざわざ激励にやってきてくれたのでした。

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しかし彼女が来たのは、ちょうど部員を集合させて活を入れているところだったという(笑)
こ、このタイミングの悪さは…ネスミス元部長の先代であるのざわな元部長と通じるところが…(笑)うーん、さすがとしか言いようがありません。

そんなネスミスはちょうどこの日看護実習が終わったとのことで。相当に大変忙しい日々を過ごしているようです。高校時代の比ではない様子。
ま、そんな彼女の今の愚痴状況を聞いてあげられたのもなんだかよかったです(笑)

さ、部員らはひたすら制作に励みます!って、前日の夜にこんなに普通に制作してるのも…どうなんだって話ですが…。ホントはよくないよね、ホントは…。

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そんな中、仮縁用の木材加工を率先して行ってくれた男子部員たち。

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自らの制作時間を削ってまでして、皆のために大量の木材をきっちり寸法どおりに切って準備してくれました。えらい!

実はこの仮縁(簡易的な額のことです)用の木材を確保するのが一番大変だったのでした…。なんせ、今まで無理を言ってお願いしていた業者さんがお店を閉めてしまったんです。
で、様々なところに電話し、ようやく相談に乗っていただける業者を見つけ、なんとか前日にギリギリ手に入ったというわけです。正直危なかった…。

そのため、前日でしかも夜だというのに塗装をしなくてはならず、室内でやるのも難しいので厳寒の中外でスプレーをかける部員たち。

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ホントに寒い中頑張ってやってました。皆必死です。

文字通り制作に明け暮れ、気がついたらもう朝でした…。

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この夜は、なんか時間が経つのがえらい早かったように感じました。

さて、トラック積み込みは午後5時ということで、いよいよ仮縁を装着する部員も。

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そんな感じだったんですが、実は顧問はその積み込み前にひと仕事があって。

高文連美術道南支部の選抜小品展の搬入もこの日だったのでした。
本校からは、2年生の授業で制作した油彩の肖像画を出品しました。

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最後の梱包作業を部員らに任せ、顧問はこれらの作品を持って函館市の西部地区にある「函館市地域交流まちづくりセンター」へ。

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ここのギャラリーは実にいい雰囲気で作品が展示できます。

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今回の肖像画は、ドラクロアやフラゴナールといったいわゆる巨匠と呼ばれた作家たちの筆致を真似て描いてみるというものでした。
結構いい感じに描けています。

もしお時間がある方は足をお運び下さいませ。

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「高文連美術道南支部 選抜小品展」
 函館市地域交流まちづくりセンター1Fギャラリー
 会期:1月31日(日)〜2月7日(日)9:00〜18:00(最終日は16:00まで)
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そしてその展示が終わって学校へ戻る途中、こっとん部長よりトラックが到着したとの知らせが。
梱包作業も無事終わっていたようで、最後完成した状態が見られなかったのは残念ではあるものの、おかげで滞り無くトラックへの積み込みが完了しました。

そして……

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とうとう行ってしまわれました。

長きに渡るU21の作品制作も、これにて終了、です。ふぅ。

道展U21は、2月5日(金)〜7日(日)の3日間、札幌市民ギャラリーにて開催されます。
我々市函美術部も6日・7日と市民ギャラリーに遠征し、実際に作品を鑑賞します。
もし現地でお会いしたら声をかけてくださいね。

ちなみに結果発表は2月4日木曜日、午後3時です。
結果を気にして制作するものではない、結果はついてくるものだ…と散々言いながらここまで来たわけですが…やっぱり気にはなりますよね^^;
健闘を祈ります!

これまで制作に明け暮れてきた部員たち。
明日はぜひゆっくり休んでほしいと思います☆本当に、お疲れ様でした!!

そして、ここまで部員たちを支えてくださった保護者の皆様をはじめ、多くの方々に感謝したいと思います。ありがとうございました。
 
 
 
 
おまけ。

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ふと見ると、合宿所の玄関の靴をきちんと並べてくれている人がいるんですよね。
こういう心がけができる人は、本当に立派だと思います。
部活動などの活動を通して「気付ける人」、そして「感謝できる人」に成長してほしいなと思います。常日頃から感謝の気持ちを忘れないようにね。


全国総文祭出場の記事が道新に掲載。


本校美術部2年の中野さんの全国高校総文祭出場に関する記事が、平成28年1月27日付の道新「みなみ風」に掲載されました。

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ちなみに写真に写っている作品は大判プリンタで出力したものをキャンバスに張ったものです。本物は既に手元にはないので…^^;
この記事については12月に取材を受けていたもので、いつ掲載されるのかなぁ…もしかしたらもうとっくに掲載されて見逃していたのかなぁ…と思っていたら、他の本校生の全国総文出場者とともに1面にまとめて掲載されていました。なるほど。

でもこのタイミングで掲載されていたことで、すごーく助かったことがあったので、むしろありがたかったです。世の中どこでどう繋がっていくかわからないものです。日々しっかり頑張らなくては。