地区大会レポートに見る部員のモチベーション。


さあ来週は前期中間考査。
昨日からテスト前期間に入り、部活動も停止です。ですが部員らは放課後に部室にやってきて静かに勉強していました。

美術部の地区大会が終わって早一週間。
うちの美術部では、大会などが終わると毎回レポートを課します。それは、ただ取り組んだ、ということで終わるのではなく、後から振り返ることで見えてくることや学んだこと改めて反芻することで、より意識を高めていくという意図があって行っています。

今回のレポートには当日の制作の様子や合評会で頂いたアドバイス、そして大会全体を振り返っての反省が綴られていました。

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しかーし。
一応締切は明日なんですが、現時点ではまだ7人からしか出ていません。22名(+1名)の計23枚が集まるはずなんだけど…おかしいな?ま、明日には出てくるんでしょう、きっと。きっと…。

そんなみんなのレポートを読んでいると、部員らが真摯に制作に向かっていたことがひしひしと伝わってきます。
ま、あの大雨の中頑張って制作していた子達ですからね。生半可な気持ちで大会に参加していたら、そんな風には頑張れないでしょう。一人ひとりのモチベーションは高く、本当によく頑張っていたようです。

でもね、そんな真剣にやっている美術部員もいれば、今回の大会の意義を理解することもなく(顧問が理解させることもなく)、ただの写生会のノリで参加し、天気悪くてサイアク〜なんて思っていた美術部員も少なからずいたことでしょう。ま、確かに天気は悪かった。モチベーションが下がるのもわからないでもない。けれど、逆にモチベーションを上げて頑張っていた美術部員もいるんです。
そして、残念ながらそういうモチベーションの低い生徒が描いた作品からは、そういうやっつけな雰囲気がにじみ出てしまうんですよね。いわゆる残念な作品になってしまう。上手いとか下手とかじゃなくて、明らかに気の抜けた、「雑」な仕事の作品。
だから、合評会の時の講評でそういうのが出てくると一瞬悩むんです。なんとコメントしてよいのやら…これ絶対外で見て描いてないだろうな…大して時間かけてないだろうな…って。
ま、そういう時は合評会全体の話で個人攻撃しても始まらないので、全ての講評が終わってから、私自身の考えを話すようにしています。今回の大会の意義ってなんだったんでしょうねって。
あ、うちの部員じゃないですよ。うちの部員は、手前味噌ですけれど気合い入ってましたもん。例えば1年生なんかはまだ技術が稚拙ではあるけれど、気合いは十分でした。

他校でも頑張っている部員はたくさんいます。ただ、残念なことに、そうじゃない人も参加しているんだよな…ってことです。ま、いろいろあるんです。

みんなもっと頑張ればいいのに。みんなでもっともっと頑張って、道南支部の中で切磋琢磨して、道南から発信する美術がもっとレベルアップしていけたら、どんなに素晴らしいことか。
そのためにも、我々市函美術部は先陣を切って頑張っていこうと思います。貴重な高校生の時間を部活動に捧げるんですから。手抜きしてたら人生の無駄だもん。

ま、そんな感じです。
今はテスト前だから部活は出来ないけれど、テストが終わったら一斉に高文連に向けて動くはず。構想が深まってきた部員もチラホラと。
まだの人も、ぜひテスト勉強の合間に少し考えて欲しいと思います。じゃないと…学校祭がどんどん迫ってきて、時間がいよいよ無くなるからね…。。


地区大会2日目〜顧問お散歩・そして無事終了


今朝目覚めて、すかさずカーテンを開けて外を見ると、ななんと雨が降っているではありませんか…。

おいおいおい今日も雨なのかよ…と思ったんですが、まぁ昨日に比べたら小雨だし、明るくなってきているっぽいから雨もきっと上がるだろう…そう祈りながら会場へ向かいました。
すると函館山に近付くにつれ雨もやみ、ふるる函館に到着する頃には青空も見え始めてきて。まだちょっと肌寒いけれど、これなら外で張り切って描けるだろうとほっと胸を撫で下ろしました。

というわけで、さあ、二日目です。

制作開始の頃にはすっかり雨も上がり、徐々に日差しも出始め、暖かくなってきました。

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さ、ここからは顧問がお散歩しながら各所で制作する部員を発見していくという感じでいきたいと思います。

函館公園に入ったあたりのところには、男子部員らが固まって制作していました。

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彼らは昨日集合時間まで現地で制作していたメンバー。

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今日は昨日とはうってかわって筆の進みがよさそうです。

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ガンガン描き進めます。

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草木の緑に黄色いつなぎが映えますなぁ。

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公園の別の入口付近にもいました。

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対象物をよく観察して描いていますねぇ。

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ささ、公園の中に入って行きましょう。
おお、またいましたいました。ぷっちょ部長率いる1年・3年グループです。

昨日と全然違う光に苦戦しながらナイフで絵の具を乗せまくっていました。

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地区大会の二日間で油彩画を完成させるとなると、いつものようなじっくり時間をかける描き方ができません。
そのためいつもとは違う表現で、思い切って仕事を進めないと完成までもっていけないんですが、そのおかげで新しい表現に気付くことができるんです。

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1年生も慣れない油絵の具と格闘しながら頑張ってました。
昨日体育館で制作せざるを得なかった分、今日はしっかり風景を見つめ、観察して描いていましたね。

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どんどん天気が良くなってきたために、光と影のコントラストが強まっていく…。
でも、その時間や天候のうつろいを今描きとめるのが、風景画の面白いところです。

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あ、今年も函館公園の池には亀がたくさんいました。

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さて、てくてくとお散歩を続けていきます。
 
 
 
 

函館公園の噴水付近までやってきました。
あたりをキョロキョロ見回すと…

あ、いました。

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石碑を描いていました。かなり大きい石碑です。

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こっちにも。こっちは朽ち果てた切り株を描いていました。

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木の質感をとらえようと一生懸命観察しています。

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さ、函館公園組はこんなところかな…と思ったら。

まだいたまだいた。

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立入禁止となった、物悲しさあふれる「こどものくに」の遊具たちを描く部員がいました。

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さて、公園から一歩出ると、制作している生徒が全然いません。おそらく昨日の雨の降り出しが早かったため、公園内もしくは近辺で描く風景を決めて会場に戻った生徒がほとんどだったということでしょう。

函館公園を離れ、そのまま教会方面に歩いていきます。
すると、元町配水場の遊歩道に人影を発見…。

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いましたいました。結構いい感じで描き進めていました。

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そして管理事務所の方に歩いて行くと、なにやら赤いものが柵の隙間からちらちらと。

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お、お、発見。ってなんか完全に盗撮みたいになってますが気にしない。

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描いてます。一生懸命かたちを見て、果敢に絵の具を乗せています。

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さあ、さらに進んでいきます。
ようやく教会付近まで辿り着きました。果たして生徒はいるんだろうか…ホント、ひとっ子ひとりとして絵を描いている高校生がおりません…あ、いたいた。

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手前の石垣と中間の樹木、奥の教会と上手に絵の具の乗せ方を変えて遠近感を出していました。あ、作品は全然見えないですね…。

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観光客が集まる小さなお店のあたりで小さくなって頑張って制作していました。

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絵の具まみれになりながらキャンバスに向かい、昨日の遅れを取り戻すかのように一生懸命筆やナイフを動かしていました。

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さ、これで教会方面の生徒全てを把握完了。
次は住吉漁港に向かいます。海です。そう、昨日最後まで戻らずに制作を続けたあの部員たちのところです。
 
 
 
 
 
 
 
 
………いましたいました。

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この時点で制作終了30分前。最後の仕上げに取りかかっているようです。

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例の防波堤にもいました。

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今日も顔に絵の具を付けて頑張っています。やはり指も絵の具だらけ。絵の具と格闘した証でしょう。

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昨日漁船に寄り添って描いていた生徒も、今日は普通に描いています。

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ギリギリまで時間をかけて制作に打ち込んでいました。

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こちらにも。

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最後の最後まで風景を観察し、感じながら制作していたようです。

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……そんなこんなで参加部員22名全員の生存と制作状況を確認し、一足先に会場へ戻りました。

さて、帰還時間の頃にはぼちぼち部員も戻ってきましたよっと。

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あ…この写真貼り付けて気がついた…!!なぜか「にそむら」の制作風景を撮りそこねていた…!!な…なぜ???
んーまー悪気はないのよ…。。↑の写真で勘弁してくだせぇ…。。

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さて、全員が戻ってきたところで、体育館にて自評文(自分の作品に対するコメント用紙)を書きます。

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で、作品に貼り付けて各グループのところに並べていきます。

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これが終わって、ようやく昼食にありつけました♪

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食べるの大好きコットンが地味に奥でいい顔してくれてます(笑)

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あ…思いっきり隠れて写ってない連中がいる…けどまあ気にしない気にしない。

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というわけでギリギリまで制作して戻ってきた我々は正直時間が全然無く、昼食をかっこんで体育館に戻り今度は批評カードの記入。各自で指定された作品や自分で選んだ作品に対しての批評を記入するのです。

それを急いでやって、そしていよいよ合評会になだれ込んでいきます。

合評会は、全員が10のグループに分かれ、各学校の顧問からの講評を受けるというもの。
この合評会がある意味地区大会の一番のメインとも言える部分です。自分の作品の講評を聴くことも大事ですが、他の作品についての講評を聴いて、自分とは違う表現のよさや技法を学ぶことができる、とても意義深い時間なのです。

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私もCグループを担当させていただき、のびのびと講評させてもらいました。
基本的にはやはり写生会ならではといったがっちりとした風景画が好みなんですが、いろんな作品が並ぶのでいつもとても楽しみにしているんです。最初の頃は多分こっちも緊張してうまく話せなかったものですが、もう今となっては…楽しくて仕方がありません。あっという間の1時間でした。ぜひ講評を聴いていろいろ感じてくれたり考えてくれていたらいいのですが、どうだったでしょうかね。。

そして閉会式。
いよいよこの二日間の地区大会も幕を閉じようとしています。

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函館工業高校の顧問の水野先生を始め、美術部の皆さん、本当にお疲れ様でした。
細やかなところにまで気持ちの行き渡った、とてもよい大会だったと思います。ありがとうございました!

ということで、最後に記念撮影。

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いろいろ大変で苦労した二日間だったと思うけど、みんな本当に一生懸命頑張っていました。
きっとこの大会を通して様々なことを得ることが出来たと思います。
油絵は何枚も描いていくことで、どんどん成長していくことができます。今回の二日間で「作品を創る」ことは出来たでしょうかね。

二日間の大会、本当にお疲れ様!
あとは、風邪など引かないよう注意してほしいですね。そして明日も元気に登校して、部活するべし!
いよいよ高文連に向けて完全始動だぞーーーー!!!!


地区大会1日目〜雨ニモ負ケズ…風ニモ負ケズ…。。。


本日は美術部の地区大会!今日明日の二日間で、函館西部地区を舞台に作品の制作を行います。今日はその一日目。

会場はふるる函館。当番校は函館工業高校さんです。

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函館工業の美術部員さんはこれまで準備等お疲れ様でした。そしてこの二日間、どうぞよろしくお願いいたします。

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体育館の後ろには筆洗オイルやペインティングオイル、新聞紙が大量に準備されていました。これは非常にありがたいです。屋外の制作だとこぼしたりして無くなることがあるんですよね。

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もちろん本校部員は手分けして絵の具やオイルは大量に持ってきていますが、この心遣いがとっても嬉しかったです。

さ、出撃準備。

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とういうわけで、恒例の出発前記念撮影♪

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心配していた天候はというと、会場入りした頃は青空が広がっていて、とってもさわやかな朝!

これは…いい制作日和になるかも…?なーんて某部員と話していたんですが……

その後我々は、今回、これまでで最も激しい雨に泣かされることになるとはこの時まだ知る由もなく。。

 
 
 
出発前にぷっちょ部長より全体指示。

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そしていよいよ出撃です。

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黄色いつなぎの男がニヤニヤしています。

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この時すでに天候がやや怪しくなってきていました。

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部員が出発したあと、顧問らは一旦戻って来年度以降のことについて会議をしていたんですが…

あ、いよいよ降ってきました。。予定よりちょっと降り始めるのが早いぞ…?って、ああ、、どんどん強まっていく……!

部員らからは、最初は「ちょっと雨宿りしながら頑張ります!」って連絡が来ていたのが、だんだん「雨がひどすぎて絵の具が乗りません!」「寒くてやばいです!」「これはさすがに心が折れます…!」「海がざばんざばんいってます…」「今びそぬれです」「しにそうです」といったLINEが届きまくり。
さすがにこれ以上無理させて風邪引いたら大変なので、いよいよ戻ってこーいの指示を出しました。

会議が終わって外にでると、ちょうど雨が弱まっていました。
しかし、ご覧のどんより雲。

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ほどなくして、戻ってきました。

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かなり悔しそうでしたが、致し方ない。。
体育館にブルーシートを敷いて、そこで制作再開です。

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ちょっとくらいの雨なら頑張れ!って言ってたんですが、さすがに今回はひどかったです。

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1年生らもキャンバスがびしょ濡れで絵の具が乗らず、どうしようもなかった様子。

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撮影してきた写真を参考に絵の具を置き、あとは二日目の制作時間に現地で改めて制作することにしました。

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そんな中、会場に戻らず気合いで描き続けた猛者たちが。
雨は結局ほとんど降り続けていて、一時は本当に強い雨になったりもしたにも関わらず、カッパを着込んで現地にかじりついて制作を続けていたようです。

例えば住吉漁港で制作していたグループは最後の最後まで頑張っていました。

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あの大雨の中、この完成度…!!

そして防波堤の向こうにも……

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いた。描いてた。顔もすごいことになってる…。

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普通にやったら絵の具が弾いて乗らないため、指でキャンバスにこすりつけるようにして描いていたようです。すごい…。

また、漁船に寄り添って傘を背負って描く部員も。

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過酷な状況なのは間違いないはずなのに、なぜか楽しそう…。

そんな状況で生まれる作品には、そこでしか表現できない色、タッチが生まれます。

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彼は1年生ですが、作品を見て思わず震えました。

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こんな空、普通描けません。描きません。これぞ、現地での仕事…!と感動してしまいました。すごい…執念すら感じる…。

また函館公園で描いていた男子部員らも頑張って最後までやっていました。

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そんなこんなでひどい雨にやられながら1日目の制作が終了しました。

体育館に全員戻り、作品をブルーシート上に置いて今日は終了。。

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とにかく風邪を引かないよう、早く家に帰って熱いお風呂に入って休み、気を取り直して明日の制作に臨むべしというようなことを話して解散しました。

いやー大変な天気でした。
最初に戻ってきた部員らも本当に外で描きたがっていて、かなり悔しがっていました。

終わったあとの表情にはさすがに疲れが見られましたが、でも思ったより楽しそうであったようにも見えました。
さすがは高校生、元気です。若いです。ガッツに溢れてます。

さ、明日は晴れ…とまでは言わないけど、雨にはならないでほしいですね。
制作できる時間は午前中の正味2時間程度。ぜひ頑張って地区大会を満喫しましょう!きっと思い出に残る大会になることでしょう…今年は特に…。


明日は地区大会!


さあさ、美術部は明日と明後日の二日間、道南支部美術地区大会と称した写生会が函館市は「ふるる函館」を拠点として開催されます。
高文連美術道南支部には全部で21校が加盟しており、明日は養護学校を除いた20校の美術部員が参加し、二日間にわたって制作をするのであります。

というわけで、大会前日。約1時間にも及ぶ入念なミーティングを行いました。

たとえ二日間といえど、天候が微妙であろうとも、画材が半強制的に油彩であっても。我々はこの二日間という短い時間で「作品」を制作するのです。

「やったね〜授業サボって二日間絵描いて終わるんだって〜ラクだね〜♪」じゃあーーないっ!!!
なかなかこんな外でゆっくり(でもないけど)制作する機会なんてないんですよ。屋外の気温、風や音、木々や草、土の匂いを体感しつつ、そこで得た感動を「その場」でキャンバスにぶつけられる、とってもいい機会なのであります。
だから、写生会だというのにスマホ見ながら描いている寒い人や、制作終了までまだ時間があるのにそのへんを散歩してキャッキャ言ってたりしている連中を見かけたら、「何しに来てんだアイツら」と鼻で笑ってやるべし。なめんじゃないよ、写生会を。ってね。学校は遊びのためにお金出して地区大会に参加させてるわけじゃないんですよって。

だから、ラスト1分までキャンバスと格闘しよう。絵具を乗せよう。筆やナイフ、指を駆使しよう。五感を使って、作品を創ろう。
失敗したっていいじゃない。むしろ失敗するくらいの勢いで頑張ろう。どっぷり、油彩の世界にハマろう。
そうやって頑張った人にとっては、この写生会はきっと大きな経験となり、そして秋の高文連に向けて本気で取り組んでいけると思います。

どうせやるなら、泥臭く。上を目指して頑張りなさいな。

そんな感じで、明日の準備をする部員たち。

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パレットをたたもうと思ったら、基本開いて使ってるために、たためない人も…。

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なんとかゴリゴリやってたためるようになったようです。

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こっちは…前回の制作のあとにパレットをきちんと清掃していなかった部員…。。

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冬アート展の後から制作してなかったことがバレバレですな…。気合い入れろい!!(笑)

あと、帰り際に忘れものするなよーーとあれほど言っているにもかかわらず、美術室に油彩セットを忘れていく者もいれば、家の鍵や財布を忘れていく者も…。。
おとーさんは明日が心配でなりませんよ…トホホ…。。

ていうか、心配なのは、そう、天候ですよ天候。
今日の函館は結構がっちり雨が降りました。明日明後日は…一応くもりのようです。明日は途中パラっと降る…のかな?
なるべく降り続かないことを願うばかりです。いくら油絵の具とはいっても、できれば雨に降られたくないですからね…。

部員にも話したんですが、5年前に前任校で函館開催の地区大会に臨んだ時、大雨が降ったことがあったんです。
それはもうホントに土砂降りで、いつもちょっと降ってる程度なら外で描けって言うんですが、さすがにこれは外は無理だな…と部員に話した時、部員から「何言ってんすか先生、外で描くに決まってんじゃないすか!」って逆に噛み付かれたくらいにして。それくらいみんな地区大会で外で制作することを楽しみにしていたし、気合いが入っていた連中だったので、「わかった、行って来い」としか言えませんでした。

そういう気持ちを持った美術部員も参加している大会なんです。
ぜひ、うちも天気なんかに負けずに外に飛び出して、何かを得てきてほしいと思います。

さ、楽しみだなあ、地区大会。