第8回柳星祭ポスターにまつわるデザインのお話。
- 2014 7/3
今年の柳星祭ポスターはこんな感じになりました。
まー「こんな感じに」なんて言葉にしたら気楽なものですが、ここまで持ってくるには相当な苦労がありました。
今年もポスターは美術部が担当。
昨年に引き続き2年生の部員がアイディアを発案し、顧問がそれを仕上げるというパターンです。
「見る人に訴えかけるポスターとはなにか」そして「『柳星祭を見に行きたい!』と思ってもらえるポスターにするにはどうすればいいのか」……来る日も来る日も頭を突き合わせて一緒に練りに練りまくりました。
アイディアが決まったあとは早速部員で選定した生徒に声をかけ、撮影させてもらいました。柳星祭における思いを浮かべている楽しそうな表情をたくさん撮らせてもらい、それをレイアウト。
本当は最初の構想だと一人だけのポスターだったんです。ちなみにこんな感じ。
この時点ではレイアウトはテキトーです。さくっと情報を配置してみてポスターのイメージを作ってみたんですが、これはこれでとってもいい感じではあったんだけど……予備校のポスターみたいに見える…と。
で、いろいろ考えた結果、どうせならもっと多くの人に出てもらって、そして「市函生みんなが柳星祭を楽しみにしている」というコンセプトで行こう!ということになったのでした。
またキャッチコピーが難しい。キャッチコピーの内容と配置場所でポスター全体のイメージがガラリと変わるんです。
で、たっくさん出したアイディアを何度も見返して、使える言葉をピックアップし、さらに悩む……。単純な単語でも、使い方ひとつでダサい感じにもクールな感じにも取れる。とにかく時間をかけて考え抜きました。
で、生まれたキャッチコピーが「アタマの中は、柳星祭一色」「これぞイチハコの青春週間」という二段構えのキャッチコピー。
これはひとつにまとめてしまうとキャッチコピーとしては長すぎなんですが、あえて真ん中に情報を集約して上下二段に分けたレイアウトにすると、キャッチコピーもちょうど上下に分かれて区切って目に入ってくるというところに辿り着き、これでなんとかバランスが取れたかなと。
あとは写真の間にキャッチコピーを入れたことで、写真の表情を見ていると自然にキャッチコピーも目に飛び込んできて、予備校っぽいなーというイメージが浮かぶ前に柳星祭というイメージに引っ張るという作戦です。
まぁそのほかにも工夫点を挙げればキリがないんですが、本来そんな説明は芸人がお笑いのネタを説明するようなものなのでしても仕方がないわけで。
でもここではあえて書いてみました。デザインはそうやっていろいろ考えて、計算してやっていくものなんだよーということをココを読む部員とか興味がある人たちにちょっとでも知ってもらえればいいかなと。
さてこのポスター、微妙にデザインを変えていろいろな場所で活躍してくれています。
例えば野球場フェンスに取り付けられている掲示板やうちわに。
ほかにもパレードの先頭でポスターをベースにした旗のようなものを作ったり、プログラム表紙を作ったり、生徒玄関上の横断幕を作ったり。
ひとつデザインが出来れば、あとはそれをベースに他のものも作っていくことで統一感のあるものになります。
ま、そんな感じでやっていました。
あとはグッズとして、書道部に協力を依頼し、オリジナルのマフラータオルを製作しました。
こちらはテーマの「夢」「限」を書で表現してもらい、それを使ってデザインしました。
黒いタオルがいいーという生徒会の要望を受け、黒いタオルなんてプリントできないんだけどなぁ……と探していたら「着抜」という技法を用いたタオルが見つかり、そこでお願いして作ってもらうことになりました。
「第8回」の「8」と、テーマの「夢∞限」の「∞」をかけてるんですが、そこは赤でプリント。正直格好いいものが出来上がったと自画自賛しています(笑)
そんなこんなで、学校祭に関するつくりもの系のお仕事をここんとこずっと取り掛かっていたのでした。
多くの人に楽しんでもらい、そして喜んでもらえたら幸いです。
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