5月16日木曜・17日金曜の2日間、函館市「ふるる函館」を会場として美術部の地区大会が開催されました。
ふるるに来たらとりあえずやらなきゃね、的なポーズを取る1年生。うむ、初々しい…!
さて、そんなこんなで地区大会がスタートです。
今年の当番校は大野農業高校美術部さん。部員が少ない中、頑張って運営してくださいました。
開会早々、道南支部美術専門部代表のあいさつ〜ってことで、前に出てちょっとお話をさせていただきました。
なんか気の利いたことでも言えればいいんですが、結局喋りだしたらいつものことしか言えない…すなわち、ミーティングでいつも部員に言っていることばかり…。
まぁ、この大会は屋外で楽しんで制作することが一番大切だけど、スマホに頼らず、現地にいるからこそわかる、その場の空気やにおい、風や陽の光を全身で感じて作品をつくってほしい、それぞれの「作品」をぜひ制作してほしい、といったことを喋ったと思います。
終わってから、自分の所属や名前を言い忘れたことに気付く…。微妙に緊張していたんだろうか…。。
どこかのよくわからん人が偉そうに喋ってるけど、あんた誰?ってなってたんじゃないだろうか…ん、まぁいいや…とちょっと凹んでいたところ、ことちゃんが笑顔で「先生、よかったですよ!」と。その一言がどれだけ救われるか…(笑)
そんなこんなで、いよいよ出陣です!
この日の天気は晴天!なんと爽やかな朝でしょう!というわけで、出発前にはいつもどおり記念撮影を!
なぜか「チャリで来た」ポーズですが気にしない…。
さ!出発です!!
今回も昨年に引き続きの元町地区での写生会です。
9割以上はここで制作すると思われる、函館公園。
今年もここの池にはたくさんの亀がいました。
遅咲きの桜が緑と相まってとても綺麗でした。天気最高…!
遊歩道がまた絵になるんですよね。
函館公園といえば、市函美術部の先輩であられるレジェンド「ねっこ」がこの公園の曲がりくねった木の根っことの出会いが思い出されます。
1年生の最初の地区大会でここの根っこに恋して、そこからひたすら根っこばかりを描き続けて根っこへの愛を深め、全国大会まで上り詰めたんですよね。
今は武蔵野美術大で彫刻を学んでいるわけですが、そう、地区大会での出会いが人生を変えることだってあるんです。だから、とても大切な大会なのですよ…。
こんな爽やかな場所で制作できることがどれだけ贅沢な時間であるかをぜひ感じてほしかったわけですが、部員たちはそれを感じることができているでしょうか。
さて、うちの部員は「立待岬」にまで足を伸ばしているとのことなので、早速そちらへ移動。
…と、なんだかさっきまで晴れていたのに、なんか霧が出てきた……
で、現地に到着すると……
ばばーん
な、なんという…。。
深い霧が海を越えてやってきた…。。
そんな中もくもくと制作に励む部員たち…。
いやいや、やばいね霧…。
でも霧の雰囲気を生かして描いてます。
それこそ制作始めた頃は爽やかに晴れていたようなのですが、時間が経つにつれてどんどん霧に包まれていったそうな…。。
もはや真っ白(笑)
岬ということもあり、海風が結構冷たく、制作は難航したようです…。
しかしながら、過去にここからの風景を制作したはっつぁん先輩の作品を思い返しつつ、頑張って描いていたようです。立待岬といえばはっつぁん先輩だもんね。
さて、場所移動。
今度は住吉漁港の方面へ。
うーむ…うちの部員しかいない…(笑)
1年生の”しりょく”はすごい流木を見つけて、張り切って制作していました。
大迫力の流木。いつからここにあるんだろう…。もう、モチーフの勝利ですねこれは。
いいモチーフに出会えるのも、現地で新鮮な感覚で歩くからこその収穫です。スマホだけ眺めていてもこんなものには出会えまい…。写生会の醍醐味ですな。
この付近は1年生たちが多かったです。頑張って制作に励んでいます。
ふと丘の方を見上げると、あれ、なんか、いる。。
部長もりやが丘から見下ろすようにして制作していました。
見晴らしがよくて、とても気持ちいいロケーション…。いい思い出になるねぇ…。
別の場所ではもなちんがピンクのつなぎを着込んで制作していました。
さすがは3年生、いい色の置き方をしています。
しかし1年生も負けてはいない…!今年の1年生はやる気度合いが高くて、とてもはじめての地区大会とは思えない作品を制作していました。
ん??あれ?よく見ると防波堤の向こうの方にも人影が…。
1年生男子が制作していました。いやー、その姿が絵になるねぇ…。
さ、また場所を移動。
教会方面で制作しているという部員に会いに周辺をウロウロ…。
うん、見つかりませんでした(笑)しばらく探したんだけどねぇ…。。
というわけで、また函館公園へ戻ることに…。
いました、1〜2年生。それぞれ構図を工夫して描いています。
別のところでは1年生が頑張ってました。
選んだところがまた渋い…!だがそれがいい…!
彼女は大胆な色づかいでちょっといい意味で1年生らしくない作品を描いていました。
3年生ハマチがあえての人工物を描く、ということで黄色い消火栓を描いていました。
ことちゃんはオーソドックスながら雰囲気のある風景を制作。
左がことちゃん、右があべちゃんの作品。
同じ場所を描いているのに、こうも雰囲気が変わるかね…素敵だねぇ。ていうかまだ1日目なのにこの完成度。さすがは3年生。
近所では2年生ほのかが制作。
カラスにたかられながらも平気で制作し続けていたそうな…根性がありますな…。
1年男子部員もどピンクのつなぎを着て張り切って制作。頑張れ…!
……というわけで、1日目が終了。
体育館に戻って、作品を並べました。1日目にしてはなかなか制作が進んだ様子。やはり天気は大事ですな。
もなちんが真剣に並んだ作品を見つめています。
このあと希望者は残って現時点での講評とアドバイスを行い、終了。
最後まで残っていた部員たち。
さて、2日目。
朝から謎テンションの3年生。ハマチによる寸劇でひと笑いしてから制作に向かいます。
二日目は制作時間が正味2時間あるかな、ってくらいしか時間ない…。しかも、霧がこの日は朝から立ち込めているという…。
昨日の反省をもとに、ただひたすら完成を目指して制作に励むしかありません。
途中、道新の方がいらっしゃって取材してくださいました。
ちょうど歩いていたらそのシーンに出くわしたため、今回の大会についてや生徒の取り組みについてあれこれ話し込んでしまったため、皆のところをまわる時間がなくなってしまいました…はは、申し訳ない。。
というわけで、あっけなく時間が過ぎ去り、制作終了とあいなりました。
お、動物園の方から戻ってるーと思いつつ、自分もそっち方面に歩いていくと…
わわ!!孔雀がいる…!しかも羽を広げて…!!
のわーーー綺麗すぎる…!!!
なんでまぁこんな美しいのだろうかね…。。びっくりしました。とってもいいものを見ることができてなんだかすごく幸せな気持ちになっちゃいましたよ…。
地区大会で来ていたことを忘れて、しばらく見入ってしまいました。。いやーすごい…。。
というわけで、ふるる函館まで戻ってきました。
到着するやいなや、まずは自分の作品の説明文である「自評文」を書きます。
そして各自の作品を午後の講評グループのところに展示しに行きます。
こんな感じで各校の作品が並んでいきます。
で、昼食を取ったあとは、写真はないんですが全体のグループ別合評会がスタート。
約1時間、各学校の顧問の先生から作品についての講評をいただくという時間になっています。
私も例に漏れず講評を行いました。各学校の生徒さんが一生懸命描いた作品、こっちも講評に力が自ずと入ります。
いわゆる風景画がほとんどですが、風景からの心象画もあったりして、実に多種多様。いろいろな作品に出会うことができて、こちらとしても楽しい時間でもあります。
ぜひ、このあとの夏の高文連に今回の大会で得た経験を活かして頑張ってほしいという旨を割と熱っぽく伝えました。果たして伝わったかなぁ。。
高文連、他校の作品が楽しみです…!!ぜひ頑張ってほしいですね。
というわけで、最後は制作した作品を手に記念撮影!みなさん頑張りました!
大会も無事終わり、外はとてもいいお天気に…。うーむ。ま、でもこれこそが地区大会ですな。
ラストは部長もりやからみんなに向けて一言を。
この地区大会を通して経験したことをぜひ次に活かしましょう。
二日間という短い時間でも、やっぱり3年生はすげぇの描いちゃうし、2年生もぐっと成長しているし。そして、1年生は大変だっただろうけど、そんな中がむしゃらに頑張ることで課題はもちろん、楽しんで制作することができたんじゃないかなと思います。そして、先輩ってすげえなぁって感じたことでしょう。
きっと来年はまた全然違う作品が描けるんじゃないかな。
まだまだ伸びしろだらけの部員たち。これからがとっても楽しみになった、地区大会での制作でした。よーーーし、高文連に向けて全力で頑張っていきましょう!!!
部員の縦のつながりもできたようでよかったよかった^^
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