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全国大会報告


全国大会行ってきました!

第45回全国高等学校総合文化祭 紀の国わかやま総文2021
美術・工芸部門
日程:7月31日〜8月4日
場所:和歌山県立近代美術館、博物館、和歌山県民文化会館

私たちは、
30日に新千歳から和歌山へ移動
31日は作品鑑賞と開会式・講演会
1日は作品鑑賞と交流会
という日程でした。

今回、全国総合文化祭への出品を決めた佐野さんは、昨年度も全国大会に行く予定でした。
昨年度、大会が中止になったときは本当に悔しかったんじゃなかと思います。
今年度の大会もコロナウィルスの影響で予定通りに行かなかったり、制約があったりもしましたが、無事に行けて本当によかったです。

「やっぱり、本物を見るのは違う」
と言って熱心に、そして楽しそうに作品を鑑賞している佐野さんが印象的でした。
他にも会場である和歌山県立近代美術館で行われている野田裕示さんの展覧会を鑑賞したり、和歌山の街を歩いたり、様々な刺激を受けてきたと思います。

私は4月に彼女と出会い、全国大会に2年連続選ばれたと知ったとき、とにかく驚きました。
それだけ、2年連続ということはすごいことなのです。
私が4月に赴任したときにはもう今回出品した「やがて遺物」は事務局のほうにあったので、実際に見たのはこの大会が初めてでした。
「美しい」というのが率直な感想です。
照明が当たっていないのにキラキラ光って見え、静かだけどその世界の存在感は大きく、魅力的な作品でした。
佐野さんはこれからどんな作品を創造していくのか、「美術」とどう関わって生きていくのか・・・気になります。


【!全国総文祭出場決定!】全道大会参加レポート!


10月3・4日の両日、伊達市にて開催された全道高等学校美術展・研究大会に本校美術部員27名で参加してきました。

というわけでまずは報告!

本校1年次の佐野さんの作品「めざめ」が、来年度高知県にて開催される全国高等学校総合文化祭に北海道代表作品として出品されることが決定しました!!

10月2日の全国審査において、全道大会に出品された平面作品450点のうち1・2年生の作品から10点が北海道の全国代表作品として選抜されるのですが、その10点に彼女の作品が選出されたのでした。
市函美術部からは今回で全国総文祭に7回目の出品となり、1年生としては初の全国出品となります!おめでとう!

審査結果を聞いて喜ぶ部員たち…!部員から全国出品者が出るということは、一緒に描いていた仲間としても嬉しいことなのです。

また、全道優秀賞には本校から8点の作品が入賞。

洞爺湖の花火も祝福しているかのように見えました。毎日上がってるんだけど(笑)

というわけで、市函美術部の今回の全道大会での結果です。

第53回全道高等学校美術展・研究大会 全国推薦作品

1年 佐野 碧華 「めざめ」

第53回全道高等学校美術展・研究大会「全道優秀賞」

3年 森谷 美友 「夕暮れ時は盲目になる」
3年 岡部 もな 「ポシェットにいれて、」
3年 清水 美菜実 「口から出た空しさが」
3年 白川 恵理 「May」
1年 佐野 碧華 「めざめ」
1年 田中 快 「一世界」
1年 斉藤 璃音 「過ちすら愛して」
1年 中川 志衣 「ウツセミ見つめて」

 
 
 
さて、それでは全道大会報告レポートです。

まずは、作品展示会場となる伊達市総合体育館前にて記念撮影。今回は27名を引率して全道大会へやってきました。

展示会場の様子。整然と並べられたパネルには、全道各地から集まった作品がきっちりと並べられています。

開会式の様子。

開会式のあとは、さっそく研修です。
道南支部は道北支部と一緒のグループで、皆で風車を作ります。
大ホールのステージ上が私達のグループの制作場所でした。

開会式が終わってからブルーシートを敷いて制作場所の設営を頑張って行っていたのですが、それを見た2・3年生たちが「よし、手伝おう」と自分たちから動いて係の生徒さんたちを手伝っていました。顧問から言わなくてもすっと動けるのは大したもんだなぁと感心して見ていました。

制作風景。

私達のグループは「太陽」をイメージした風車を作りました。それぞれがいろいろ考えながら箔シールをカットして貼っていきます。

カラフルでそれぞれの個性が表現された風車を制作しました。

昼食は外で。いつもだとこの時期はもう結構寒いイメージなんですが、この日は暖かかったなぁ。

そんな感じで外でのんびりしていると、芝生の方から声が。
当番支部の生徒さんが「道北・道南支部の皆さーーん、竹竿はこちらでーーす!」と拡声器で呼びかけています。
でもきっとまだ皆さんホールで制作しているから出てこないだろうなぁ…と思っていたんですが、あまりにも何度も何度も繰り返していていたたまれなくなってきたので…

ちょうどカルチャーセンターから出てきた3年生に声をかけて持っていってもらいました。

昼も過ぎ、風車の設置タイムも近づいてきました。

今回は自然の空間に人工物を配置する空間芸術、いわゆるインスタレーションを参加者全員で行うというものでした。
江差高の十河先生の場所を中心として、太陽をイメージした円形になるよう、芝生にそれぞれが制作した風車を設置していきます。

風が吹くとキラキラと輝いてクルクル回る風車はとても綺麗でした。

設置後は、作品を鑑賞します。
カルチャーセンターのロビーには、今年度佐賀総文に展示された北海道の全国作品が並んでいました。改めて作品を鑑賞。やっぱりクオリティ高いな…。

作品鑑賞の様子。

音威子府高校の椅子が顧問的にはツボでした。一応木工出身なので…。

よく考えられて作られていて、非常にクオリティの高い椅子でした。

全道参加者は作品と一緒に記念撮影。

3年生は10点の作品が並びました。

うち4点が全道優秀賞を受賞したのですが、今回初めて全道優秀賞を受賞した部員はそのうち3名。きっとその喜びもひとしおだったのではないでしょうか。
最後の高文連、それぞれ出し切れたかな。
 
 
 
2年生は4点。

これはオマケ(笑)

2年生はそもそも部員数が6名のため全道出品点数も他の学年と比べると少なめですが、うち初全道が3名ということで昨年から比べるとぐっと成長してきたと感じています。
 
 
 
1年生。1年生は7点が展示されました。うち4点が全道優秀賞を受賞。

今年はまさかの1年生が全国総文祭への切符を手にし、また全道優秀賞にも4名が入賞ということで、とても素晴らしい結果でした。
今年全道出品に手が届かなかった6名(高文連後に2名入部したから正確には8名)は、ぜひ来年こそ全道出品、いやそれ以上を目標として頑張ってほしいですね。
 
 
 
翌日。大会最終日。
閉会式に先立ち、全国表彰式がおこなわれました。

くっ…ベストなポジションをキープできなかった…。。

全国に出品される作品数は、1・2年生の作品から平面作品10点、立体作品4点の計14点だけが選抜されるというとっても狭き門。そんな中、1年生で全国総文祭出品という結果は本当に素晴らしいと思います。

全国報告。さすがは全国といえる作品がたくさん紹介されました。
…そういや今年の全国作品の写真、どなたかいただけないでしょうか…。。

大会総評。札幌国際情報高等学校の富永先生から今回の全道大会についてのお話がありました。
その中で気になった作品ということで5点講評があったのですが、

本校の部員の作品が1点紹介されていました。彼女も嬉しかったことでしょう。作品のタイトルが「若干」違うのはご愛嬌(笑)
 
 
 
そんなこんなで閉会式も終わりました。

部員は、この大会で何を学ぶことができたでしょうか。
部員は、いろいろな先生に作品の講評をいただいていました。講評してくださった顧問の先生方、お忙しいところ誠にありがとうございました。

北陵の菊地先生に至っては、バドミントン部への入部を薦めていました…このネタもなんだか久しぶり(笑)

さ、いよいよ大会も終わりです。
昼になり、搬出作業が一斉にスタート。あっという間に作品が壁面から剥がされていきました。真っ白…。。

しかし、搬出作業時のこと。
だらだらおしゃべりしながら眺めているだけの部員を見ていて、いよいよたまらず軽くキレてしまいました。
一生懸命動いている先輩たちがいるのに、なぜそこで自分たちが代わって動こうとしないのか。3年生たちにやらせていて恥ずかしくないのだろうか。もう帰る気満々でリュックとかしょってるとのか、ポケットに手を突っ込んでヘラヘラしているのとか、むしろ何もしないなら邪魔だとなぜ気付かないのか。自分の作品降ろしたら終わった気になってるのとか、どうなんだ?来年は自分たちがメインで動かなきゃならないのに、いつまでたっても未だにお客さん気分なんだろうか。

ブルーシート敷きのときはあえて言いませんでしたが、当番支部の先生方が少ない人数で一生懸命準備しているその状況を理解し、顧問が言わなくても自分たちから動いて手伝い、協力していましたよね。その動きに気づいていた人もいたはずなのになぁ。姿をぼーっと座席から見ていた人は、何を思っていたんだろう。
竹竿のときも外でのんびりご飯食べていながら声を聞いていたはずなのに、何もできないとは。
これまでも支部展の時や地区大会の時などの節目節目で、言われなくても考えて動けよとミーティングで散々言ってきたはずなのになぁ。

言われなきゃ気付かない、言われないから何もしない。もうそういうの早く卒業しよう。自分から気づいて考えて動ける人にならなきゃ。一人でできないならお互いに声を掛け合って、今何をすべきなのか、何ができるのか、どう立ち振る舞うべきなのかを考えて行動できる人になろう。自分はいいやー他の人がやってくれてるからいいやーとかっていう考えの人は、さっさとその考えを改めよう。

そんな人は、絵だけ頑張って描いてても、全く協力する気になれないんですよ。いくら上手に描いていたとしても、いい結果が出たとしても、心の底から応援しよう、褒めてあげようという気持ちになれない。また、あれほど忘れるなと言っていても上靴を忘れる人とか、スマホを落としても報告せず、別の場面でそれがわかっちゃう人とかさ…そんなんで大丈夫か、って気になっちゃう。

制作する上で大切なのは、結果よりも過程なんです。それは、制作の過程だけではなく、日常における様々な行動すべてが過程なんです。そしてそれらはすべて作品ににじみ出るんです。だって、作品はその人を映し出す鏡なんだもの^^

気付こう。様々なことに。
今回の全道で得たことは、作品が素晴らしかったーとか夜が楽しかったーとかそういうことだけじゃないですよね。集団行動における自身の立ち振る舞いや、当番支部に対しての感謝の気持ち、ここまで来ることができたことは誰のおかげなのか。そこを理解してほしい。それがわからないと、誰も応援してくれなくなるよ。しっかり人間的な成長をしていってほしいと思います。

すみません、説教臭くて申し訳ない。でも、見てる人は見てるんだぜーーそういう振る舞いって。よりよく活動していくためにも、これからいろんなところで頑張っていける美術部であってほしいと心から思う顧問なのでありました。。
 
 
 
今回全道大会を運営してくださった室蘭支部の皆様、道高文連美術専門部事務局の皆様、そしてその中心の当番校である室蘭清水丘高校の顧問の先生をはじめ大会に携わった多くの皆様、この場をお借りしてお礼申し上げます。素晴らしい大会をありがとうございました!
来年は十勝支部、舞台は帯広です。十勝支部の皆様、来年よろしくお願いいたします。
 
 
 

というわけでおまけの写真をば。

ホテルの夕食風景。大人っぽい夕食でした(笑)

ホテルロビーに置かれていたインスタ映え?するボード(笑)

顧問が専門委員会に出席している間、道南支部は昭和新山方面に研修(というか見学)に行っていたんですが、その時の様子。
クマ牧場に行ったりロープウェイで山に登ったりと楽しんできたようです。部員に送ってもらった写真からその雰囲気が伝わってくるかと(笑)

うむ、いい思い出になるといいですなぁ…。

さぁ、次は道展U21だ!
ボーッとしてるとあっという間に年末になるぞー!今回学んだことを活かして、もう次に向けて全力で動いていきましょう!目指せ、道展U21大賞!!


行ってきました!全国高総文祭「信州総文」!


8月9日木曜から12日までの4日間、平成30年度の全国高等学校総合文化祭「信州総文」に参加するため、長野県上田市に今回全国に作品を出品しているさよちんとともに行ってまいりました!
今回のブログはその全国大会のレポートになります。道中の様子と作品の写真で長いレポートになっていますが、どうぞお付き合いください…。

さて、全国に旅立つ前日のブログで懸念されていた台風問題ですが、結局当日の朝は台風が若干東にそれたため飛行機も飛ぶという展開に。しかしながら僕らはすでに飛行機から新幹線に変更していたため、陸路で長野まで行くことになったのでした。

顧問は初めて北海道新幹線に乗りました。

埼玉県大宮市まで4時間弱かけて一気に移動。

いつも新幹線に乗る時は見学旅行の引率業務のため乗り心地をあまり感じたことがなかったんですが、新幹線ってなめらかで静かで、そして速いんだなと再認識しました。

そこから北陸新幹線に乗り換え。新幹線「あさま」、かっこいいぞ…!

ていうか大宮駅のホームが暑くてやばかった!まさにリアルプールサイド状態!!
本州の夏の洗礼を早速受け、ふたりで今後の暑さが一気に心配になりましたとさ…。

大宮から長野の上田までは1時間弱の移動。あっという間ですな。。

かくして!

無事上田市に到着したのでありました!
到着後、やや疲れが見えるさよちん。ここのところずっと慌ただしかったようですしね。。
しかし、新幹線に乗っていた時間だけで言えば、5時間かからないんですね。割とすんなり着いた感じがしました。天候も終始雨も降らずなんともなかったです。むしろ天気は良かったな…。

さて、ホテルに荷物を置き、少し休んだのちに夕食に行くことに。で、その前にちょっと時間も早いので散策することにしました。
上田市と言えば、戦国武将の真田幸村が有名。というわけで、駅のすぐ近くにある「上田城跡公園」へ行ってきました。

上田城東虎口櫓門付近。

大小様々な石が積み上げられた石垣。

「真田石」と呼ばれる大きな石を使った場所があったのに、そこの写真は撮りそびれるという。。

眞田神社。

上田招魂社の石碑。

「城跡」のため、上田城があるわけではなかったんですね…。五稜郭公園みたい、と話しながら歩いていました。

それにしても、夕方で日も沈みかけているにもかかわらず、じんわり暑い…。駅から徒歩10分少々の場所だったんですが、往復したら汗だくになりました…。

で、夜は蕎麦屋にて名物の「くるみ蕎麦」をいただきました。

お店によっていろいろあるようで、ここのは甘いくるみの餡をつけ汁に溶いていただくようです。説明はなかったけど、たぶんそう。
甘じょっぱくて、香ばしいというなんか不思議な味わいでした。でも美味しかったです^^

ちなみにこの日は、本来であれば北海道勢が全員集合する予定だったんですが、僕たち函館勢以外は飛行機だったため、結局一日ずらして翌日の夕方前に上田入りすることになったのでした…。

そんなこんなで翌日。
やってきました、全国作品の展示会場である「サントミューゼ」!天気いいぞ!

オープンと同時に早速会場へ飛び込みました!暑いし!
いつものことですが、北海道の作品が一番最初に展示されているのであります!

さよちんの作品は2番目に展示!実にいい場所です。

だんだん人が増えてきました。

さすがは全国。目を見張る作品がたくさん並んでいます。平面もいいけど、立体もすごい…!

紹介したい作品はたくさんあるんですが、きりがないのでいくつかを。これが全国のレベルだ…!!

すごく細かいところまでびっしり描き込まれた作品たちに圧倒…。そして立体作品もすごいのばっかり。最後の照明はなんと鉛筆で出来てるんやで…!この発想はなかなか出てこないぞ…。
さすがは全国レベルとしか言いようがない作品ばかりでした。うーん、高解像度の写真を見せてあげたい…!

というわけで、この日は時間がたっぷりあったので、じっくり作品を鑑賞しまくりました。見返すたびに新しい発見があるという…いやーホントすごいです。

彼女も熱心に写真を撮っていました。10月の全道大会で全国作品の発表が当たっていて、それもあってか作品を観る目も真剣です。

廊下のギャラリーにも立体作品が展示されていました。

いやーさすがに全国大会。見応え十分です。おなかいっぱい…。

そんなこんなで作品鑑賞を終えた我々は、研修のため次なる場所へ。
しなの鉄道に乗り込んで、向かうは「無言館」。

ほっと一息。電車の中は涼しい…。

つり革には六文銭。

しなの鉄道で塩田町駅まで移動し、そこからシャトルバスに乗ってどんどん山のほうへ…

到着しました、無言館。

ここには太平洋戦争で戦死した、戦没画学生の作品が飾られています。

戦没画学生403人の名前と、東京美術学校(現・東京芸大)の授業風景が描かれている慰霊碑「記憶のパレット」。

大きくはないギャラリーですが、多くの作品が飾られていました。

作品以外にも画材やスケッチブックなども展示されています。
「自分たちが今使っているものとほとんど変わらないんですね…」とさよちんが。展示されている油彩画だって、石膏像のデッサンだって、パレットだって画材だってどれも今と変わらない。そういう意味では、昔も今も美術の道は同じなんだなぁ…と。

昔の画学生の作品はどれも素敵で、そして画学生ならではの強い思いに満ち溢れていました。こんなにも絵を描きたくて仕方がなかった中、戦争というものがそうさせてくれなかった。今のびのびと絵を描けるということって、ものすごく幸せなんじゃないだろうかと思わざるを得ません。

平和への思いを投函できる、「開かないポスト」。

で、実はこのそばには赤いペンキがついた大きなモニュメントがあり、なんか異様な風景だったんです。
写真を撮るのも躊躇するようなもので、さよちんとふたりで「あの赤いのは何を表しているんだろう…赤は赤でも、随分明るい色味だよね…」と話していたんです。
で、実はこのブログを書くに当たって調べたら、あとから知ってちょっと恥ずかしいのですが、2005年に先程の写真にある「記憶のパレット」に赤いペンキがぶちまけられるという事件があり、それを受けてあえて「復元」したのだそうです。
本当に、ここは様々な思いが交錯している場所なのだ…と改めて感じました。

少し歩いたところにある、「信濃デッサン館」へ。

ここは今年の3月に閉館したと聞いていたんですが、なんと7月から8月の間だけ限定で開館しているとのことを聞き、こちらにも行くことができました。

鑑賞が終わって、脇道に入って丘を登ってみました。とても綺麗な風景が眼下に広がっていました。

帰り道はあえてシャトルバスには乗らず、歩いて駅まで。
爽やかで涼しいんだけど、汗は止まりません。田舎のばぁちゃんのところに行くような気分でてくてく歩いていると…

山の方がどんより…。風も湿気をまとったものに変わってきました。
これは夕立がきそうだね…と、のんびりしていられないなと早歩きで歩くこと30分。
駅についたら、ちょうど電車がやってきました。

かくして上田の町に無事戻ることができたんですが、ちょっとコンビニで買い物を…と寄り道していたら…

突然の大雨。そしてとんでもない音量の雷が…!!
降り方が尋常じゃなく、洪水にでもなるんじゃないかと心配していたんですが、10分少々で小ぶりになったため、ダッシュでホテルに戻りました。いやーびっくりした…。。

そうこうしているうちに、北海道勢が到着したとの連絡が。
かくして、午後8時前にようやく全員が揃い、顔合わせをすることができました。

さっきのとんでもない夕立にあたった人たちもいたようです。遠いところお疲れ様でした…。
 
 
 
さて、翌日。
いよいよ総文祭としてはメインイベントの日。部門開会式、現代美術家のヤノベケンジ氏による全体講演、そして交流会があります。
さっそく会場入りし、あらためて作品の前で記念撮影。

さて、開会式が始まりました。

そして、来年度の全国大会開催地である佐賀県の紹介が。

大会マスコットである「あさぎちゃん」がちょっとかわいい。いい青だ。

佐賀は江頭2:50氏の故郷だそうで…。

佐賀といえば、僕ら世代としては芸人のはなわ氏による「佐賀県」の歌が有名なんだけど…なぜ一言も触れなかったのだろう…。まぁいいか…。

ヤノベケンジの講演。ヤノベケンジ氏と言えば「サン・チャイルド」が有名ですね。

「のん」さんも制作に携わったりしたそうです。

作品講評会も行いました。独自の視点で全国の作品について触れてくださいました。

さて、昼食タイムです。
開会式前に配布された資料に入っていた張り子のリンゴを持って。

それにしても、全国なのに看板が見当たらず、今回は無いのかなーと思っていたら予想とぜんぜん違う場所で発見…!

というわけで、単独で撮影したあとに、せっかくだし記念にと近くにいた顧問の先生に撮っていただきました。なんかもうふたりとも表情が疲れてる…(笑)

というわけで、午後からはグループ別の交流会。
まずはそれぞれのグループで自己紹介。

その後、展示会場へ移動します。

それぞれの作品について紹介し、感想を述べ合います。
北海道は入り口付近に展示されていたため、必然的にさよちんが一番最初の発表者でした。

作品タイトルにまつわる話や、作品に対して込めた思いを一生懸命解説していました。

そんな感じでグループ全員の作品をまわったあとは、また大ホールに戻ってそれぞれの張り子のリンゴにコメントを書いたりしていたのですが、残念ながら北海道勢はすべてが終わる前にタイムアップ。新幹線の時間に間に合わないということで、最後の最後までコメントが書けず、なんだか尻切れトンボな感じで会場を急いで飛び出し、そしてすぐ新幹線で東京へと向かいました。

なんか…最後が…全然落ち着かなかった…。。まぁこれ逃すと北海道勢は帰れないですからね…。皆さん、ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m

途中走ったりして汗だくに…。そして新幹線では爆睡し、あっという間に終点、東京駅。
もうふたりともへとへとだったんですが、ここでまた旅券関係のトラブルもあり、ぐったりしながらなんとかホテルへたどり着いたのでした。。
 
 
 
 
翌日、遠征最終日です。
この日は昼過ぎに飛行機で函館に戻るため、午前中を使って上野の東京国立博物館へ行ってきました。

上野では現在、国立西洋美術館でミケランジェロ、東京都美術館では藤田嗣治、国立科学博物館では昆虫、そして国立博物館では縄文展と、それはもうどれ行っても楽しそうなものばかり…!
いろいろ考えた結果、藤田嗣治はいつかどこかで観られそう、昆虫も青いハチが気になるけど我慢、ミケランジェロも観たいけど…きっとどこかでまた観られるだろう…!ということで、縄文展に行くことに。

チケット売り場がびっくりするほど長蛇の列でした。チケットを先に買っておいてよかったぜ…。
このあと入館するときにも20分位並ぶことになりました。

にしても、これが…あまりに素晴らしく、なんていうかな、今頃になって縄文美術の素晴らしさを知ることとなりました。。
完全に甘くみておりました。すんごいカルチャーショック…。。

今まで縄文土器は図録や資料くらいで見るくらいで、たとえば何かの展示で土器があったとしても正直じっくり見たことはほとんどなかったんです。
展示の最後のところだけは写真オッケーだったので、写真撮ってきました。

しかし。
圧倒されるほどの量の土器や土偶などの展示があり、またそれがもうすごいのなんのって。
こ、こんなに装飾的だったのか…こんなに複雑なデザインだったのか…こんなに高度な技術だったのか…と、思い知らされました。
ていうかこれは完全にアートだった…デザインだった…彫刻だった…。
現在のデザインや彫刻って、もしかしたらもう縄文時代に全てやりつくされてたんじゃないのか…。格好いいものも、可愛いものも、ものすごく複雑なものも、そして美しいものも、全て…。。

本当に今までなんにも知らなかったんだな…と、この歳になって激しく反省することになろうとは…。。
いや本当に素晴らしいです。あれは絶対見るべきです。それほどに価値のあるものでした。。

一番感動したのは、国宝指定されている「縄文の女神」。プロポーションが最高すぎてため息しかでない…。。横からの立ち姿が美しすぎて、もう…。

縄文の女神のこんなパネルがあったので撮影しておきました。。

正直、今回の遠征で一番よかった…というのはここだけの話ってことで。
帰り道、縄文大好きさよちんと展示の話に花が咲き、他にも見たいものがたくさんで、もう東京に3泊4日で来て美術館巡りもよかったな、なんて話してました。。いやもちろん全国大会も素晴らしかったんですけど、東京には見たいものがたくさんありすぎる…。
そういや岩内高校さんは千葉のホキ美術館に行ったそうで…写実のホキ美術館も行きたかったなぁ…。。

旅行ラストの締め?は、顧問たっての希望で上野駅近くの「トラットリア イタリア」へ。

ここのペペロンチーノが最高に美味いんですよ…!!ぜひ機会があったら行ってみてくださいな…!久しぶりに食べられて超満足♪♪

で、空港に行って、一路函館へ。飛行機に乗ったら1時間くらいで到着…は、早い…。。
 
 
 
そんなこんなで3泊4日の全国遠征も無事終了したのでした。
すごーーく勉強になった遠征でした。全国まで連れてきてくれた彼女に感謝だ…。
 
 
 
 
さ、なんとかレポートも書き上げたぞ。
明日は…!いよいよ合宿…!!高文連の搬入日まであと1週間ほど。さ、ここからは全力で指導していきたいと思います!
来年の佐賀総文を目指して、部員ともどもがんばります!!また誰か全国まで連れて行ってくれ…!!!

長々とお読みいただきありがとうございました。
全国作品でもし掲載がまずい等ありましたら、お手数ですがコメント等でご一報ください。よろしくお願いいたしますm(_ _)m


アナログと合宿所と、え…?台風…???


ささ、いよいよ高文連搬入まであと2週間ほどとなりました。
今日も部員は朝から部活に励んでいます。

そんな感じの中、皆の作品を眺めていたところにおしゃない部長がやってきて、

「しぇんしぇーにゃんかパパパースがへんにゃんでしゅーー」

と言うので(まぁここまで舌ったらずではないか)、どれどれ…と見てみると、なるほど冷静に見てみると、微妙に狂っておる。。
描き込めば描き込むほど、デッサンの狂いって目立ってくるんですよね。

というわけで、超アナログにパースを確認する方法を伝授。

イーゼルの縦方向を延長し、その上方からタコ糸を垂らして…

その先におもり(5円玉)を結びつけ、縦方向の線の角度を測るというやり方。

実にアナログですね!とか言いますが、そうだよ美術はそもそもアナログなんだよ!
デジタルで制作するものもあるけれど、基本的にはデジタルでもアナログ的な考えがとても重要なわけで。日常の様々なことを応用して描くことが大事なのです。

というわけで、さっそく5円玉でおつるに催眠術をかけようとしているおしゃない。

おつるよ…目が…目が…!
 
 
 
さて、話は変わりますが、合宿所の話。

普段合宿所は演劇部が活動場所として使っています。
それで、美術部は例年高文連が近づいてきた時期に制作場所を合宿所に移して活動させていただいているわけですが、部員数の増加に伴ってそれまで活動できていた部屋だけでは入りきらなくなってきました。
そこで昨年度は演劇部が普段活動するスペースをお借りさせていただいていたのですが、今年に関しても顧問の先生にお願いして、演劇部の活動部屋をまた貸していただけることとなりました。

部員には以前もミーティングで話しましたが、合宿所で活動できることは当たり前のことではありません。
いろんな人たちが僕たちの日々の活動について理解をしてくださった結果です。美術室があるにもかかわらず、本来の活動場所ではないところで活動「させていただける」といういうことを絶対に忘れないでほしい。

演劇部だって全道・全国を目指して取り組んでいる仲間。その貴重な練習場所を一時的とはいえ僕らが使うわけです。
そのことに対して、どうやって感謝のキモチを伝える?
それはもう、真摯に制作に打ち込むしかありません。また、部活だけやっていればいいわけではなく、部活動以外での日常的な活動、授業態度や課題提出、出席、清掃、その他もろもろで表していかなきゃならないと思うんです。そしてもちろん、演劇部のみなさんに感謝の思いを忘れないこと。

他者からの思いやりを受け止め、考えられる人になろう。そのことは絶対作品制作につながるはず。
というわけで、合宿所移動後も頑張っていきましょう!移動は10日じゃ!!
 
 
 
 
さてさて、また話変わって。
いよいよ8月9日から長野県上田市にて開催される全国高等学校総合文化祭に行ってきます。

もう昨年全国を決めてからというものの、ずーーーっと楽しみにしていた全国遠征…!!

なのに……!!!!!!

まさにその9日に、台風13号が関東圏に直撃とな…!!!???

すでに航空各社は払い戻しを始めているとのことで、9日はかなりの確率で飛行機は飛ばないとのことでした。。
それを受け、道美術専門部としては石狩方面の団体は1日ずらして10日に長野入りするとの決断を下したとのこと…。

ぶっちゃけ10日に長野入りだと、作品を鑑賞する時間がかなり限られてしまうのです。美術の全国は、全国作品を鑑賞することこそが一番大事と言っても過言ではないというのに…。。

それで旅行会社といろいろ検討していたわけですが、現時点で市函としては9日に新幹線で長野県上田市に向かう計画を立てています。
そう、我々には新幹線がある…!!やったぜ北海道新幹線!!ビバ北海道新幹線!!!函館から出発の我々としては、新幹線に乗れるという地の利を活かすほかない…!!

ま…都合6時間くらいかかるらしいんですけどね…ま、まぁ…仕方があるまい…。。。

とはいえ、新幹線も無事に走るかわからない状況…。。
全ては9日の朝にはっきりするかと。9日に普通に美術室に現れたら、あ、残念だったんだなと思ってください…。
9日出発が無理な場合は、10日に飛行機で長野に向かいます…。あれだな、研修中は自分だけでも写真撮りに行くしかないな。。

しかし、今の3年生は台風のせいで前代未聞の見学旅行延期になっているという学年でして…。延期自体も初めて遭遇しましたし、しかも担任として延期を経験するとか…本当に珍しい経験をさせていただきました。。旅行会社ってホント大変…。。今回も素早く対応策を考えてくださった名鉄観光さん…本当にありがとうございますm(_ _)m

いったい誰だ…誰なんだよ、雨男は…!!!←