雨に降られた美術地区大会、2日目の様子。
- 2018 5/19
地区大会1日目に引き続き、2日目の様子です。
前日はなんとか持ってくれた天候も、この日は……
雨…天気予報通り、朝から雨がしとしと…。。
このあとも雨は降り続き、かつ風が強いため、屋外での制作は難しいと判断。
室内で各自の制作を続けることとなりました。
体育館内にブルーシートを敷いて、制作。
まぁ状況が状況だけにやむを得ない展開ではあるんですが、あくまで今回の大会参加に関わって「現場での制作」を推奨してきた市函美術部としては、現地ではない体育館内で描くのは本来ではない…と。
「これ…外に行けませんかね?傘さしてなんとか描けませんかね??」と言ってくる者もいたんですが、霧雨レベルならまだしも、さすがに横殴りの雨の中では傘さしても厳しいわけで…。そんな感じで泣く泣く室内制作となりました。
が、そんな状況にも関わらず、「行ってきます!」と申し出る勇者たちが。
実は彼女らの制作場所は函館公園の東屋で屋根付きの場所だったため、なんとか描けそうと判断したようです。
完全装備で戦いに赴きます。
さて、残った部員たちは制作の続きを…。
昨日の時点で今日が悪天候であることは予想できたため、一応現地の写真は資料としてスマホで撮影してくることと指示してありました。
ただ、もし屋内で制作することとなった場合でも、スマホを凝視して「写真の模写」として制作することの無いよう、現地で見たり感じたりした光景、空気や匂い、光や温度の記憶を頼りにして、あとは資料としてときおり写真を参考にしつつ描こう、という方針で取り組んでいます。
前日は各々の場所で制作していたので気軽に制作中の様子を互いに見に行くことは難しかったんですが、同じ体育館で制作しているとなると、当然見放題。これはこれでいいですね。
まぁぶっちゃけて言うと、写生会の風景画を想像やスマホの資料をもとに制作する時点で賛否があるわけです。
それでも、部員たちからは一生懸命作品として仕上げよう、仕上げたい、という思いをひしひしと感じるんですよね…それならば、好きなように精一杯やってほしいと思ってしまうのです。
その都度現地の写真を確認しつつ、自分の世界観を大切にして制作していきます。もうこれを習作として高文連の30号にしてもいいくらい。。
みんな真剣に制作に励んでいました。
そんなこんなで、12時頃をもって制作が終了。展示作業に移ります。このあと昼食を取って、グループ別の合評会になります。
先に江差の十河先生に講評をいただく部員も。
合評会の様子。
8つのグループ別に分かれ、各学校の顧問の先生がグループの作品の講評をしていきます。
ちなみに今回大会に臨んだ美術部員は121名。少し前から考えると少子化の影響なのかすごく減ってしまいました。200人とかいた時代もあったんですけどね…。。
合評会で感じて欲しいのは、人によっていろいろな見方があるんだな、ということ。
いろんな見方があるから新たな発見があって面白いし、いろんな見方があるから、独りよがりな作品は伝わりにくい。けれども多くの人に迎合する作品を作ることが全てではなく、こだわりを持った独自の視点を大切にすることも大事なわけで。
要するに、そういうことも含め、きっちりこの二日間の大会の中で「自分の作品」をつくることが目標だったのですが、どうだったかな?
最後に作品を持って記念撮影。
短い時間の中、屋外で気候と格闘しながら油彩画の制作を通して、様々な経験ができたのではないでしょうか。
3年生はいよいよ最後の地区大会でのびのびと描きたいもの、やってみたい表現に取り組みました。2年生は昨年の経験をバネにそのレベルアップした力を発揮できたようです。そして1年生は始めたばかりの油絵を2日間で描ききるというやや無謀な挑戦にも負けず、頑張って取り組んでいました。
さぁ、次はいよいよ夏の高文連!全国までつながるこの高文連に向けて、いよいよ動き出すことになります。
今年はどんな作品が生まれるのか…もー今から楽しみでなりません。
また忙しい夏がやってくるね!みんなで頑張っていこう!!
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