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U21が1年延期、総文祭はオンライン開催に。


誰もいない美術室。

学校は新型コロナによる休校が続いています。

美術部的には、ショックな事がふたつありました。

まず、5月の頭には、毎年2月に開催されている公募展、道展U21の1年延期が決まり……

そして先日12日には、高知県で開催される予定だった全国高総文祭がオンライン開催に変更となりました。

どちらも開催に向けて様々な議論が交わされ、苦渋の決断だったと思います。

道展U21は、本来実施されるとすると来年2月の開催でまだだいぶ先ではあるため、思い切った決断だな…という印象ですが、現状を考えると来年2月に完全に人が集まっても大丈夫なくらい収束しているとは思えないですし、早期の判断は妥当なのかもしれません。
また文化系部活動のインターハイである総文祭のオンライン開催に関しても、単純に高知に行けなくて残念、というレベルの話ではなく、様々な立場の大人だけじゃなく、県内の高校生もこれまでに膨大な時間をかけて準備してきたわけで、しかもそれに付随して旅行会社や観光業者、総文祭の仕出し弁当を取り扱う業者など、考え出せばきりがないくらい様々なところが大きな打撃を受けているんですよね。

どちらも当たり前ですが、簡単に決めたことではありません。運営側のこれまでの苦労を考えると本当に胸が痛みます。

これで今年の高文連が無くなったらどうなるんだろう…と部員も気が気じゃないと思います。
現時点で5月下旬に道の専門委員会が開催され、その時に今年度の動きがわかることになっています。
それが決まらないと8月の支部展自体もどうなるかわかりませんが、今年支部の大会を行わない、全道大会を行わないとなると、来年度の総文祭は何も無くなってしまうため、おそらくかたちは例年とは違えど実施はされるのではないかと考えています。あくまで予想ですが…。

そのため、美術部の活動として個人で出来ることは、やはり高文連に出品する作品の構想をじっくりと練っていくことだと思います。今年の夏休みはいつもよりも短いかもしれません。市函美術部名物の合宿もきっと難しいことでしょう。部活も時期によってはできないかもしれませんし、そもそも、美術室でみんなが集まってワイワイ制作ということすらできないのかもしれません。
そんな中だからこそ、自らを律して、目標を持って自分から動き出せるかどうかが鍵となるのではないでしょうか。

美術の原点は、想像力、創造力が全てであり、ゼロからモノをつくり出す、いわゆるアウトプットの活動。
美術部員には、こんなときこそ、ネガティブな想像に支配されることなく、むしろポジティブに考えてほしいと思うんです。何を描こうかな、何ができるかな、こういうことしたいよね、これならできるんじゃない?今のうちに自分から勉強してみよう、と、いろいろなことに前向きになってほしいと思います。

LINEで作品の構想を積極的に送ってくる部員もいます。デッサンを見てほしいと写真を送ってくる部員もいます。高文連がどうなるのか心配だという声も聞こえてきます。
顧問も、部員たちが今自宅で何をしているのかが心配です。そして、これまでに卒業していったOBOGもどうしているか心配です。

いつだって相談に乗りますし、話を聞きますので、気軽に連絡してきてくださいね。
 
 
 
さて、うちの学校では、来週から分散登校が始まります。5月いっぱいはクラスを分割して授業がフルではないものの再開します。ちなみに部活動は実施できません。
このまま滞りなく事が進めば、6月からはほぼ通常通りに再開となるのですが、これも実際どうなるかは今はなんとも言えない状況です。学校が再開した後にまた感染者数が増大すれば、また休校を余儀なくされることでしょう。

進学を控えた3年生は本当に不安ですよね…。なにせ、まだ大学側からも何も発表がない(できない)状況ですから…。

しかしながら「私達のいのちを守るため」に、今のこの現状を受け入れなくてはならないと思います。不平や不満を言っていても始まりませんし、誰かを妬んでも仕方がありません。
辛く苦しい現実を受け止めて、それでもそのような中で今自分に出来ることは何なのか。こういう時こそ、自分で考えて進んでいかなくてはならない。
今はとにかく自粛ばかりでやりたいことができない世の中ではあるけれど、だからこそできることもあるのではないでしょうか。時間は大切にしないとね。

さぁ、来週から授業!久しぶりに美術の授業ができます。
生徒と顔を合わせられるのが今から楽しみでなりません。オンラインで授業も可能なのでしょうが、やっぱり学校という場所は生徒と教員が顔を合わせて授業を行って成り立つものだと思います。さー頑張ろっと!

ていうか、まだ新入部員を歓迎すらまともにできていないんですよね…。いやーーはやく部活やりたい…!!!


道展U21の結果が新聞に掲載されました


2020第13回道展U21の結果が、3月5日付の北海道新聞夕刊みなみ風(道南版)に掲載されました。

3名の皆さん、おめでとうございます^^

最近は新型コロナウイルス関連のニュースばかり。学校もバタバタの中なんとか入試も終わり、今後の登校等について検討するもまだ不透明な部分が多く、各種発表を受けて毎日計画の変更や対応策に追われているところではありますが…こういう記事を掲載してもらえるとなんだかちょっとホッとするというか、とてもありがたいなぁと思います。
大学の前期入試の発表もぼちぼち始まりました。皆にサクラサクことを祈っています。
まだ受験がこれからの人も、がんばってくださいね!応援しています!


第12回道展U21・遠征レポート!


大っ変、遅くなりましたが、2月1日〜2日に道展U21の遠征を行いました。
そのレポートをつらつらと書き連ねていきたいと思います。

2月1日土曜日。
この日は貸切バスにて朝に函館を出発し、札幌市へ。14時半ころ札幌市民ギャラリーに到着しました。

今回の遠征に参加した部員は18名。

受付から入ると、こんな感じで作品が展示されています。

そうそう、OGのおしゃない元部長とまなみん、まっつんの3名が早速この日会場に来ていました!

まっつんは…高校時代と1ミリも変わらない(笑)この安定感、ハンパないです。地下鉄に乗れるようになりましたよ〜!とすっごく嬉しそうに報告をしてくれました。うん。やったな。

おしゃないは…茶髪おかっぱでした^^大学祭では、彼女が描いた油絵が売れたらしいです。ぜひ来年はU21出しなさい!(笑)そういや演劇はどう?頑張ってるのかな?

まなみんは…なんか、より白さが増してました(笑)大学が大変らしいです。学内での学力格差がひどい…と話していました。負けずに頑張れー!結局は人柄だぜ!

そう、おしゃないは以前からU21に出品する!と言ってキャンバスまで買い込んでいたようなんですが、大学が忙しくなってしまって出品できなかったようです。途中までは描いていたようで…見たかったなぁ…。あれ?そういやモリはどうしたんだ…?(笑)
 
 
 
さて、今回の道展U21大賞作品は立体の作品でした。毛糸や針金が絶妙な配色で表面を覆い、そして見事なまでにワニの量感を表現しています。

この作者は、今年の高文連全道でも全国を決めた方ですね。全国取ってU21は大賞…すごいな…。。

道展U21準大賞は、ダイナミックな構図にナイフを多用した筆致が見る人にインパクトを与える作品。作品の前に立つと、まるで絵に吸い込まれていくような感覚に陥ります。

様々な作品たちが壁面を埋め尽くしています。

今回「札幌市長賞」を受賞した作品「ミモザ」と、作者の1年生みはなちゃん。

函館新聞社賞を受賞した「朝が舞台」と、作者の1年生りょくちゃん。

HBC賞を受賞した作品「empty」は、3年生の元部長もりやが制作。
もりやは今回遠征不参加のため、代わりにりょくちゃんが作品と一緒に写ってくれました。

その他、今回遠征した部員たちを作品とともに。

なお、本校から出品した全25点すべての作品は、まとめページの2020 第12回道展U21出品作品集に掲載しています。

この日の夜は、それぞれ思い思いに過ごしていたようです。
部員から送られてきた写真を一部掲載(笑)札幌遠征を楽しんだみたいでなにより。

某パーラーにて巨大パフェに挑む部員たち。

でかいなぁ…。。

これはいったい何をしているのでしょうかね?^^

4丁目プラザの自由市場でアクセサリーを物色…まだ自由市場あるんだ…。

りょくちゃん、ジャケ写風。

楽しく夕食を食べに行っていたようです。

三者三様で趣のある風景。

クリムトの靴下をもらって大喜びするとっちー。


 
 
 
さて、そんなこんなで夜も更け…
翌日の2月2日は、朝から会場へ。この日は表彰式があることもあり、多くの人で賑わっていました。

午後1時から行われた表彰式の様子。

じっと見守る部員たち。次回はあの場所に立ちたいですな。

道展U21大賞に贈られるトロフィーが鎮座しています。

スポンサー賞を受賞した3名が壇上にて賞状を授与されました。おめでとう!

元部長もりやはこの日遠征に参加できなかったため、代わりに現部長のパン祭りが表彰台に立ちました。

大賞・準大賞、スポンサー賞を受賞された皆様、おめでとうございました。

その後は作品講評の時間。
部員たちは様々な方から講評をいただいておりました。

遠征後に部員たちが書いたレポートによりますと、様々な講評をいただいて大変勉強になったとのことでした。
講評いただいた皆様、ありがとうございました。

午後4時をもって展覧会は終了。
一斉に作品が撤去されていきました。あっという間…。

かくして、第12回道展U21は幕を閉じたのでした。これからはちょっと充電期間を経て、また新年度を迎えることになります。
U21の制作を通して、各自成長することはできたでしょうかね。今回受賞された皆さん、おめでとう。頑張りが実を結びましたね。

部員が一生懸命書いてきたレポートに目を通してみると、今回の制作と遠征を通してたくさんのことを得ることができたようです。今回の作品についてのこと、制作に向けての取り組みについてや多様な表現や構図について学んだこと、これから自分たちが身につけたい力、悔しさや喜びなどなど…様々なことが書かれていました。
レポートを書いたことでいろいろ浮き彫りになったわけだし、これから頑張りたいと思った事柄を、ぜひとも有言実行してほしいと思います。鉄は熱いうちに打て、です。しかしながら、もうU21の熱から冷めちゃってる人もいるんじゃないかな…。。

ま、デッサンは、上達したい!と心から思っているなら、みんな普段からやるべきだね…しかも割と真面目に。
デッサンも1〜2枚描いたくらいじゃレベルなんて上がらないから、本気で上達したいと思っている人は、この3月の時間を上手く利用して取り組んでみよう。課題出しますので言ってください^^

というわけで、今回の道展U21、そして令和元年度の美術部1年間を通して気づくことができたたくさんの反省を踏まえ、これからよりレベルアップしていくためにも、それぞれが課題意識を持って日々の部活動に励んでほしいと思います。

これから4月の新学期までなんてあっという間。春には新入生、新入部員がやってきます。後輩を前にして、堂々と自信を持って指導できる先輩になっていただきたいですな^^
 
 
 
以上、第12回道展U21の顧問によるレポートを締めたいと思います。
あーもう卒業式も間近ですね…。その前に前期の二次試験がある…。3年生、頑張れ…!!


道展U21結果発表!スポンサー賞に3名入賞!!


本日1月30日の午後3時に、第12回道展U21の結果が道展HP上にて発表されました。

今回の結果は、本校出品作品25点中、スポンサー賞に3点、奨励賞に11点合計14点が入賞しました。

<スポンサー賞>
札幌市長賞 1年 佐野 碧華 「ミモザ」
函館新聞社賞 1年 中川 志衣 「朝が舞台」
HBC賞 3年 森谷 美友 「empty」

スポンサー賞入賞作品はこちら(道展HPより)からご覧いただけます。

<奨励賞>
3年 阿部 遥 「帰りを待たせて」
3年 岡部 もな 「しぐさ」
2年 中安 瑠奈 「愛別の中で」
2年 山﨑 藍海 「まちかどに灯る」
1年 池田 眞琴 「Breathing」
1年 斉藤 璃音 「十六彩」
1年 田中 快 「第7章」
1年 内藤 杏 「憂」
1年 佐藤 泰徳 「郷愁」
1年 栃山 野乃花 「百獣の王ではないけれど」
1年 茂木 ふたば 「わたしいろ」

<入選>
3年 佐藤 みくに 「白寂」
2年 佐々木 穂香 「しあわせ」
2年 濱谷 莉光 「枯れ葉もいつかは青葉になるでしょ」
2年 黒江 仁美 「はざま」
2年 平川 由翠葉 「私が私であるために」
1年 安齋 雪華 「秋澄む」
1年 狩野 胡春 「靴ずれ」
1年 小林 穂乃花 「億劫」
1年 花田 瑞紀 「麗」
1年 松川 莉子 「閑静」
1年 藤村 恭己 「夢打ちひしがれて」

<道展U21全体>
入選総数826点  大賞1点 準大賞1点 スポンサー賞28点 優秀賞34点 奨励賞204点

午後3時の発表前は、なんともいえない緊張感が漂っていたわけですが…ふたをあけると、スポンサー賞が3点!これはかなり素晴らしい結果!ていうかスポンサー賞に1年生がふたりも入るって、なかなかすごいことだ。。
奨励賞は11点とこれまた結構多く、1年生の健闘が伺えますね…。作品総数826点のうち、ですからね…。
しかし…優秀賞はだれも入賞ならず…。結果については真摯に受け止めますが、良くも悪くもなんだか少し複雑な気持ちに…。まぁこれはどんな結果になろうと毎回思うんですけどね。
作品をつくっているのはまぎれもなく部員たちなので、それぞれが一喜一憂かと思うのですが、顧問としてはすべての部員の取り組みを知っていて…。だからどの結果についても全員分ぐわっとくるというか。そりゃもう嬉しい部分もあればすんごく悔しい部分もあり、なんともやりきれない部分もあり…なんていうかもう毎回めっちゃ複雑な気分です(笑)

まぁ、それぞれ悔しい!と思うのはきっと誰だって思うだろうし、そう感じることは大事なことだけど、果たして本当に悔しい!と人に言えるだけの努力や苦労をどれだけ重ねてきたのかな。結果を受けて、足りなかったものはなんだったのかな。ただ惰性で描いていたことはなかったかな。取り組みは完璧と胸張って言えるものだったのかな。そこに甘えはなかったかな。自ら工夫して考えて悩みながら制作してきたかな。。

それらを謙虚に振り返り、これからにどうつなげていくことができるかが何より大事なことだと思います。前向いて行くしかないもんな。

まぁ…50号って…ぶっちゃけ描くの大変だよね。だから、正直完成させるだけでもすごいことだと思う。高文連のあとに入部してきたふたりは、本当に大変な思いをしながら頑張ってきたと思う。出せただけでもう素晴らしい。もちろん、他の人たちだってこれまでずっと頑張ってきたよね。
でも、前回の高文連やそれ以前の活動で出てきた反省点をどれだけ解消しようと思って動けたかと考えると、、正直、んーーーって思う人もいます、よね?入賞していても、していなくてもさ。

だからこそ、しっかりと振り返って、今回の取り組みをいい意味での後悔にしよう。そうやって、少しずつ成長していこう。

と、まずは結果報告でした。
2月1日〜2日は札幌市民ギャラリーに遠征します。たっくさんの個性あふれる作品たちに出会えるのが今からすごーーーく楽しみです♪