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写生会と最近の美術室。


10日ほど前の話になります。
例年5月中旬に開催されている高文連地区大会、いわゆる二日間で行う写生会が今年は新型コロナの関係で中止になってしまったわけですが…

でも夏の高文連を迎える前に皆で外で制作をしたい!という声が以前からあり、このたび参加できそうな人たちで函館公園にて写生会を行ってきたのでした。

それにしてもこのところ天候がなんとも微妙で…。
この日ももともとは晴れそうだということで設定したのに、当日は分厚い雲に覆われ、一時はにわか雨がバラバラっと降ったりちょっと不安定な状況ではありましたが、部員は楽しんで制作を行っていました。

函館屈指の観光名所、教会群で制作をする者…

函館開催のメインステージともいえる函館公園にて制作をする者…

漁港のほうでも数名が制作していました。

あっ、、消波ブロックにカエルがいる…!

そんなこんなで完成!

あ、写真こっちじゃなかったです。これが正解(?)

お気づきいただけただろうか…。信じるか信じないかは、あなた次第…。

というわけで、さすがに1日での制作だった上に途中の雨もあって完全に完成、とまではいかなかった人もいたようですが、いい経験になったのではないでしょうか。短時間で完成させる!というプレッシャーによる緊張感もあって、それぞれ頑張ってキャンバスに向かっていたようです。
道往く人たちに声をかけられたりもしたようで、屋外制作の醍醐味を満喫することができたみたい。よかったよかった^^

そんなこんなやっていますが、さて、最近の美術室の方はというと…

それぞれが夏の高文連に向けて着々と進行しています。
先週末ようやく構図が確定したとっちー。動き出したらあっという間に筆が進んでいるようです。まるで水を得た魚のよう。

やはりまずは構図が第一なので、そこは妥協せずに時間をかけたいところ。最初をなし崩し的に始めてしまうと確実に後半が苦しくなるからね…。

3年生は放課後講習やら課題研究論文などなどが忙しくなってきていて、なかなか部活に顔を出せないようです。
まだ動き出せていない3年生もいて心配ですが、一番心配なのは、きっとほかでもない自分自身でしょう…。でも、夏休みだって忙しいのは目に見えているからこそ、限りある時間をどのように有効に使っていくかでしょうね。最後の高文連、頑張ってほしいな。

そしていよいよ1年生でも構図が決まった人が出てきました。
慣れない手付きでしわが入らないよう気をつけながらキャンバスを張っています。

ていうか、気がついたらもう7月も半ば…。高文連の搬入は8月26日なので、あと1ヶ月と2週間を切りました。
今年は夏休みも例年より短く、制作に関して言えば、計画性を持って見通しを立てていく必要があります。日頃から部員には言ってるんですが、つねに逆算しながら計画を立てていくことが大事。日数に多少の余裕を持って計画を立てておくと、多少のズレがあっても修正が可能だしね。
しかも今年はやはり市函美術部名物の合宿が行えなさそう…。そもそも合宿所も使えるかどうか怪しいし…。あそこを拠り所にするのは危険かもしれませんぜ。

とまぁ日々頑張っている美術部なのでした^^


今年の地区大会レポート!


5月16日木曜・17日金曜の2日間、函館市「ふるる函館」を会場として美術部の地区大会が開催されました。

ふるるに来たらとりあえずやらなきゃね、的なポーズを取る1年生。うむ、初々しい…!

さて、そんなこんなで地区大会がスタートです。
今年の当番校は大野農業高校美術部さん。部員が少ない中、頑張って運営してくださいました。

開会早々、道南支部美術専門部代表のあいさつ〜ってことで、前に出てちょっとお話をさせていただきました。
なんか気の利いたことでも言えればいいんですが、結局喋りだしたらいつものことしか言えない…すなわち、ミーティングでいつも部員に言っていることばかり…。
まぁ、この大会は屋外で楽しんで制作することが一番大切だけど、スマホに頼らず、現地にいるからこそわかる、その場の空気やにおい、風や陽の光を全身で感じて作品をつくってほしい、それぞれの「作品」をぜひ制作してほしい、といったことを喋ったと思います。

終わってから、自分の所属や名前を言い忘れたことに気付く…。微妙に緊張していたんだろうか…。。
どこかのよくわからん人が偉そうに喋ってるけど、あんた誰?ってなってたんじゃないだろうか…ん、まぁいいや…とちょっと凹んでいたところ、ことちゃんが笑顔で「先生、よかったですよ!」と。その一言がどれだけ救われるか…(笑)

そんなこんなで、いよいよ出陣です!
この日の天気は晴天!なんと爽やかな朝でしょう!というわけで、出発前にはいつもどおり記念撮影を!

なぜか「チャリで来た」ポーズですが気にしない…。

さ!出発です!!

今回も昨年に引き続きの元町地区での写生会です。
9割以上はここで制作すると思われる、函館公園。

今年もここの池にはたくさんの亀がいました。

遅咲きの桜が緑と相まってとても綺麗でした。天気最高…!

遊歩道がまた絵になるんですよね。

函館公園といえば、市函美術部の先輩であられるレジェンド「ねっこ」がこの公園の曲がりくねった木の根っことの出会いが思い出されます。
1年生の最初の地区大会でここの根っこに恋して、そこからひたすら根っこばかりを描き続けて根っこへの愛を深め、全国大会まで上り詰めたんですよね。
今は武蔵野美術大で彫刻を学んでいるわけですが、そう、地区大会での出会いが人生を変えることだってあるんです。だから、とても大切な大会なのですよ…。

こんな爽やかな場所で制作できることがどれだけ贅沢な時間であるかをぜひ感じてほしかったわけですが、部員たちはそれを感じることができているでしょうか。

さて、うちの部員は「立待岬」にまで足を伸ばしているとのことなので、早速そちらへ移動。

…と、なんだかさっきまで晴れていたのに、なんか霧が出てきた……

で、現地に到着すると……

ばばーん

な、なんという…。。
深い霧が海を越えてやってきた…。。

そんな中もくもくと制作に励む部員たち…。

いやいや、やばいね霧…。

でも霧の雰囲気を生かして描いてます。

それこそ制作始めた頃は爽やかに晴れていたようなのですが、時間が経つにつれてどんどん霧に包まれていったそうな…。。

もはや真っ白(笑)
岬ということもあり、海風が結構冷たく、制作は難航したようです…。
しかしながら、過去にここからの風景を制作したはっつぁん先輩の作品を思い返しつつ、頑張って描いていたようです。立待岬といえばはっつぁん先輩だもんね。

さて、場所移動。
今度は住吉漁港の方面へ。

うーむ…うちの部員しかいない…(笑)

1年生の”しりょく”はすごい流木を見つけて、張り切って制作していました。

大迫力の流木。いつからここにあるんだろう…。もう、モチーフの勝利ですねこれは。

いいモチーフに出会えるのも、現地で新鮮な感覚で歩くからこその収穫です。スマホだけ眺めていてもこんなものには出会えまい…。写生会の醍醐味ですな。

この付近は1年生たちが多かったです。頑張って制作に励んでいます。

ふと丘の方を見上げると、あれ、なんか、いる。。

部長もりやが丘から見下ろすようにして制作していました。

見晴らしがよくて、とても気持ちいいロケーション…。いい思い出になるねぇ…。

別の場所ではもなちんがピンクのつなぎを着込んで制作していました。

さすがは3年生、いい色の置き方をしています。
しかし1年生も負けてはいない…!今年の1年生はやる気度合いが高くて、とてもはじめての地区大会とは思えない作品を制作していました。

ん??あれ?よく見ると防波堤の向こうの方にも人影が…。

1年生男子が制作していました。いやー、その姿が絵になるねぇ…。

さ、また場所を移動。
教会方面で制作しているという部員に会いに周辺をウロウロ…。

うん、見つかりませんでした(笑)しばらく探したんだけどねぇ…。。
というわけで、また函館公園へ戻ることに…。

いました、1〜2年生。それぞれ構図を工夫して描いています。

別のところでは1年生が頑張ってました。

選んだところがまた渋い…!だがそれがいい…!
彼女は大胆な色づかいでちょっといい意味で1年生らしくない作品を描いていました。

3年生ハマチがあえての人工物を描く、ということで黄色い消火栓を描いていました。

ことちゃんはオーソドックスながら雰囲気のある風景を制作。

左がことちゃん、右があべちゃんの作品。
同じ場所を描いているのに、こうも雰囲気が変わるかね…素敵だねぇ。ていうかまだ1日目なのにこの完成度。さすがは3年生。

近所では2年生ほのかが制作。
カラスにたかられながらも平気で制作し続けていたそうな…根性がありますな…。

1年男子部員もどピンクのつなぎを着て張り切って制作。頑張れ…!

……というわけで、1日目が終了。
体育館に戻って、作品を並べました。1日目にしてはなかなか制作が進んだ様子。やはり天気は大事ですな。

もなちんが真剣に並んだ作品を見つめています。

このあと希望者は残って現時点での講評とアドバイスを行い、終了。

最後まで残っていた部員たち。

さて、2日目。
朝から謎テンションの3年生。ハマチによる寸劇でひと笑いしてから制作に向かいます。

二日目は制作時間が正味2時間あるかな、ってくらいしか時間ない…。しかも、霧がこの日は朝から立ち込めているという…。
昨日の反省をもとに、ただひたすら完成を目指して制作に励むしかありません。

途中、道新の方がいらっしゃって取材してくださいました。

ちょうど歩いていたらそのシーンに出くわしたため、今回の大会についてや生徒の取り組みについてあれこれ話し込んでしまったため、皆のところをまわる時間がなくなってしまいました…はは、申し訳ない。。

というわけで、あっけなく時間が過ぎ去り、制作終了とあいなりました。

お、動物園の方から戻ってるーと思いつつ、自分もそっち方面に歩いていくと…

わわ!!孔雀がいる…!しかも羽を広げて…!!

のわーーー綺麗すぎる…!!!

なんでまぁこんな美しいのだろうかね…。。びっくりしました。とってもいいものを見ることができてなんだかすごく幸せな気持ちになっちゃいましたよ…。
地区大会で来ていたことを忘れて、しばらく見入ってしまいました。。いやーすごい…。。

というわけで、ふるる函館まで戻ってきました。
到着するやいなや、まずは自分の作品の説明文である「自評文」を書きます。

そして各自の作品を午後の講評グループのところに展示しに行きます。
こんな感じで各校の作品が並んでいきます。

で、昼食を取ったあとは、写真はないんですが全体のグループ別合評会がスタート。
約1時間、各学校の顧問の先生から作品についての講評をいただくという時間になっています。
私も例に漏れず講評を行いました。各学校の生徒さんが一生懸命描いた作品、こっちも講評に力が自ずと入ります。
いわゆる風景画がほとんどですが、風景からの心象画もあったりして、実に多種多様。いろいろな作品に出会うことができて、こちらとしても楽しい時間でもあります。

ぜひ、このあとの夏の高文連に今回の大会で得た経験を活かして頑張ってほしいという旨を割と熱っぽく伝えました。果たして伝わったかなぁ。。
高文連、他校の作品が楽しみです…!!ぜひ頑張ってほしいですね。

というわけで、最後は制作した作品を手に記念撮影!みなさん頑張りました!

大会も無事終わり、外はとてもいいお天気に…。うーむ。ま、でもこれこそが地区大会ですな。
ラストは部長もりやからみんなに向けて一言を。

この地区大会を通して経験したことをぜひ次に活かしましょう。
二日間という短い時間でも、やっぱり3年生はすげぇの描いちゃうし、2年生もぐっと成長しているし。そして、1年生は大変だっただろうけど、そんな中がむしゃらに頑張ることで課題はもちろん、楽しんで制作することができたんじゃないかなと思います。そして、先輩ってすげえなぁって感じたことでしょう。

きっと来年はまた全然違う作品が描けるんじゃないかな。
まだまだ伸びしろだらけの部員たち。これからがとっても楽しみになった、地区大会での制作でした。よーーーし、高文連に向けて全力で頑張っていきましょう!!!

部員の縦のつながりもできたようでよかったよかった^^


マツダのショールームで制作してきました!


11月10日土曜日。
この日は自動車メーカーであるマツダのショールームにて写生会を行ってきましたヽ(=´▽`=)ノ

なぜディーラーで制作することになったかというと、たまたま顧問はマツダの車を所有しているんですが、その担当の方から以前校外展を観に来てくださったこともあり、そんな中、市函の美術部の皆さんがクルマの絵を描くとどうなるんだろう?みたいな話がありまして。クルマの絵って…描けるかなぁと心配ではあったんですが、まぁこんな面白そうな機会なかなかないですし、顧問的にもどんな作品が生まれるのかを考えたら楽しみになってきて、そこから紆余曲折を経てついにこのコラボ企画が実現したのでした。すげえ!!

今回お世話になったディーラーさんは、函館マツダさんの中道店と函館店です。
企画担当の方は函館店にいるので、顧問は集合の際にはまず中道店のほうへ。

函館マツダ中道店は、最近増えてきている新世代店舗、通称「黒マツダ」と呼ばれる高級感あふれるディーラー。
こんなおしゃれなお店のショールームで絵を描いていいだなんて…いいんだろうか…色んな意味で少し心配です。

集合時間前になると部員がやってきて、さぁ張り切って制作しようぜ!となったところで、マツダさんが用意してくださったイーゼルが…なんとまだ組み立て前ということが発覚(笑)
急遽みんなでイーゼルの組み立てからスタートしました。

なんせ8脚も作るとなるとなかなか大変です。

中道店で担当してくださった方は、電動工具を駆使してテキパキと組み立ててくださいました。

集合時間から30分ほどかかったけど、無事イーゼルが完成!そしていよいよ制作がスタートしたのでした。
展示されているクルマをいろんな角度から眺め、どうやって描くか検討中…。

S・U・G・Aともりやは新型CX−5に乗り込みました…!

気分はドライバーです(笑)
ちなみにそのCX-5ってクルマ、こないだ追加された特別仕様車だから400万円くらいするんだぜ?

ほどなくして、各自制作場所を決定して早速描き始めます。

スケッチブックにエスキースを行って学校で続きを描くつもりのものもいれば、もう一気に完成させる気持ちで色に入る部員も。

油絵の具を広げて制作し始めました。

アクリルで描くはうるちゃんはどんどん色を入れていきます。

引きで見ると、なかなかいい雰囲気です。
こんな素敵な場所で絵を描くとか…すごくレアな経験ですよね。

もりやは今回アクリルで制作。なんかいい感じ…!

S・U・G・Aは車内を描くという変わった構図で勝負しています。一体どうなるやら…。

ディーラーの方もジュースやクッキーなどたくさん用意してくださって、それはもう至れり尽くせりな環境での制作。
いいんだろうかこんな贅沢させてもらって…。。恐縮です…。。

というわけでだいぶ落ち着いてきたので、顧問は函館店のほうへ移動。

こちらでも部員たちは張り切って制作していました。

1年生も頑張って描いていました。
しかし、クルマって描くの難しいんですよね…。それでもいろいろ考えながら制作していたようです。

進路が決まった3年生のおつるやまっつんも参加して描いています。

なんだか楽しそう(笑)

すごいですよね、ディーラーの床に新聞敷いて油絵を描く…いやー見たことないこんなの(笑)

ディーラーの方からみんなへの差し入れということで、クッキーをたくさんいただいてしまいました。
本当にありがとうございます…m(_ _)m

そんなこんなでしばらく滞在したあと、また中道店のほうへ戻りました。

後半から参加のメンバーも頑張って制作していました。
いやーーそれにしてもロードスターRF、いいなぁ…ため息が出る…。。

しっかしS・U・G・Aの制作場所は…さすがにちょっと…ってなっていなかっただろうか…。。お願いだから絵の具つけないでね…。。

お店の外から見た様子はこんな感じでした。夜だと何やってるか丸見えですね…。

そんなこんなで制作も佳境に。昼前から通しで参加していた部員はさすがにお腹が減ったようです。制作もお腹減るからねぇ…。

というわけで夕方の5時半をもって制作は終了となりました。

うーん、それにしてもクルマが格好よく見える…。

というわけで、函館マツダさんとのコラボ企画による制作は無事終えることができました。
今回制作した作品は、12月上旬に函館・大野・森町のマツダディーラー各店舗にて飾られる予定となっており、今後は学校に持ち帰って仕上げるかたちになります。
U21の制作もあるので、この日のエスキースや制作途中の作品を頑張って仕上げてもらいましょう。
どんな作品となるのか、そしてどう展示されるのか…今から楽しみです。
展示される際はまたブログにて告知しますので、ぜひ観に来てくださいね♪

今回このような機会を設けてくださった函館マツダの皆様には、この場をお借りしましてお礼申し上げます。
制作場所の提供のみならず、ジュースやお菓子の差し入れなど本当にありがたかったです。。といいますか、こんなによくしていただいていいのだろうか…と何度も不安になりました…。
きちんと展示に耐えうる作品になるよう指導していきますので…何卒よろしくお願いいたしますm(_ _)m

僕個人としては、大好きなマツダの格好いいクルマたちを長い時間眺めていられて実に至福のときでした(笑)
いやーーそれにしてもロードスター格好いい…美しい…欲しい…さすがワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー受賞車。。退職したらこういうクルマを購入していろんなところにドライブに出掛けたい…。ガレージに1台置いておきたいクルマですな…。まぁ展示されていたのはロードスターRFでしたが。RFも格好いいなぁ…。。

今回自動車のディーラーに初めて入ったという人も結構いたようです。まぁ、そうそう入ることもないですよね…自分だって高校生の頃なんて行ったことなかったと思う…。
でも、だからこそホントいい機会だったと思うんです。
今のマツダのデザインは世界に通ずるレベルのデザイン。顧問はクルマが大好きなんですが、今のマツダは本当にいいと思う。面の構成や線の引き方なんかを意識して見ていくと、クルマは彫刻であるということが分かります。クルマのデザインに興味を持った人は、ぜひ…大学でそっち方面を学んでみるのも面白いかも…。

というわけで、今回参加した部員たちは、この機会は相当特殊な機会だったということを理解しよう。
そして、函館マツダの皆さんに感謝の気持ちを忘れず、しっかり作品を完成させねば…!!!