カテゴリー : 美術部の日常

とうとうこの日がやってきてしまった…


市立函館高等学校に赴任して10年。。
とうとう、この日がやってきてしまいました。

私、現市函美術部顧問の佐々木は、この10年という節目を機に、3月いっぱいを持って市函を去ることになりました。

市函での美術部の10年間は、自分にとってとても短く感じるけれど、思い返せば密度の濃い日々でした。
部員がMAX38名までいった時代もあったし、男子部員が10名だったこともあったし、通算8名が全国に行ったし、道展U21も大賞出たし、流しそうめん作ったし、泊まり込みの合宿もやったし、カマドウマ対策でバルサンも焚いたし、学校ポスター甲子園もいいだけやったし、U21遠征の前日にインフルエンザになったり、卒業式の5日前にギックリ腰になったり…ああ、ホントにキリがないので今回のブログでは割愛しますが、なんにもしていないようでいろいろやってきたなぁと。
でもなにより市函は生徒が良くて、授業も楽しかったし、クラス経営も楽しかったし。そして部員も本当に頑張ってくれました。

私は基本的にただ生徒にがんばれ〜がんばれ〜と言い続けてひたすら薪をくべてきただけです。いろいろと言ってくださる先生もいらっしゃるんですが、ホントにそれだけでした。恐ろしく大したことはしていません。でも、まさかここまで全力で部活を楽しみ、頑張ってくれる集団が出来上がるとはと、高校生のポテンシャルの凄さをひしひしと感じています。

そして、これまでそのある意味無茶で自由な活動を続けてこれたのは、僕たちを支え続けてくださった保護者の皆様や、のびのびやりすぎている美術部の生徒たちとこれまた適当なことばっかり言っている顧問をあたたかく見守り続けてくれていた教職員の皆様、また市函美術部の活動を応援してくださっていた方々がいたからこそです。本当に感謝しきりです。

部員たちを置いて自分は別の学校へ異動することになります。できることなら全員連れて転勤したい…ついでにOBOGもいっしょに…とかアホなことを考えたりもするんですが、そんなことはできるわけもなく、ただ自分のわがままであることも重々承知しています。教師に転勤はつきものですから…。

でも、別れるのは本当につらい…。最後まで見届けたかった…。。

部員たちは、多くの方々から応援してもらっているからこそ今の活動ができているんだ、ということを理解しています。
市函美術部を応援してくださっている多くの皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 
 
 
さて。

年度末も押し迫った先週の中頃の話。
異動も決まったため、めちゃくちゃな美術準備室をなんとかして片付けなくては…と毎日こそこそと少しずつ片付けつつ部活を眺めていたら、週明けには2年次の見学旅行も近づいてきて、修了式の翌日からは札幌の予備校に行く2年生もいたりする関係で、新年度の部活勧誘準備などなんか慌ただしいねぇ…と。

で、ふと、あれ?もしかして予備校に行く部員は下手したらもう2日くらいしか会えないんじゃない?よりによって部長いないじゃん?ていうか、そっか、来週もう離任式じゃん…?やばい、残された時間全然ないじゃん…?!

…と、そんな時期になって怒涛のように転勤するという実感が沸き起こり、ああ、これは引き継がなきゃならないこととかもあるし、せめて部長にはこそっと伝えておくべきだ…と思い、部長とっちーを呼び、そっと異動のことを伝えたのでした。
そんなまさに青天の霹靂、とっちーはさすがにちょっと動揺した様子だったんですが、あとは…いろいろ任せるね…と伝え、その場は終了…。それが先週17日水曜日、午後6時過ぎのことでした。

そして、4日後の21日日曜日。たったの4日後です。
見学旅行前で忙しい中にもかかわらず、部員たちがお別れ会を開いてくれたのでした。

黒板には、ゴッホのタンギー爺さんを模した黒板アートが。当然すぐ気付きましたよ!

本物は背景に浮世絵が並んでいるんですが、これはみんなが描いた作品になっています。。マジか…。。

美術室の中も飾り付けられていました。。

時間のない中、こんなにいろいろ準備してくれて…。。
そして、お別れ会が始まりました。

こないだの卒業式のときにやっていた「呼びかけ」をしてくれたり、

わざわざ寄せ書きとは別に書いてきてくれた手紙を読んでくれたり…

部員からは4枚組の寄せ書きをいただき、プレゼントまでいただいてしまいました…。

この時いただいたプレゼントのネクタイは1年生の部員が選んでくれたそうなんですが、「イチハコブルー」のカラーのネクタイを選んでくれたんだそうです。イチハコブルー…そんなのも作ったっけなぁ…ここだけの話、絶対浸透してないと思ってたのに…笑
いや、でも本当にありがたいです。ずっと大切にしたいと思います。ありがとう…。。
 
 
 
そして……

なんと市函美術部OBOGからたくさんのビデオレターが…!
部員たちが連絡を回してビデオレターを集めてくれたとのことで、結構な人数の動画が…。卒業してその後どうしてるかなーと思っていた面々もいたりして、とっても懐かしい…。。

もう5年も前に卒業した面々や…いやーほのか久しぶりすぎる…そしてみんな恐ろしいほどに変わってない…笑

こちらは2年前卒業のおしゃない…こちらも全く変わっておりません笑

そして同じく2年前卒業のまなみん…

え、まなみん…どこで撮った動画なんだよ…浴衣みたいなの着てるじゃん…誰が撮ってんだよ…大丈夫かこれみんなの前で流して…
 
 
 
と思ってハラハラしながら見ていたら……
 
 
 
にゅっ

いやいやスガちゃん!相変わらずふたりはなかよしだな!!ビックリしたわ!!笑

そして、昨年度卒業のもりやとみみみ。

ユーチューバーばりに字幕をしっかり入れて作り込んだ動画でした…笑

男子連中も送ってくれたようです。はっつぁん、スミス、おかべ、タローにヒロにひろない…。

いや!河童よ!!「自称クリエイター」みたいな胡散臭さを感じさせてきたな…!あ、でも実際クリエイターだよな。髪型とひげとめがねが胡散臭いだけか。笑

このほかにも謎に手の混んだ動画がたくさんで、おっかしいやら嬉しいやら泣けてくるやら、なんとも言えない気持ちになりました。。みんな、時間の無い中わざわざありがとう…。。本当に感動しました…。。

その後、みんなで記念撮影。

なんだか、やっぱり全然実感わかないや…。

本当に、素晴らしい部活でした。生徒に助けられてここまでやってくることができました。
このようなお別れ会を企画して、あたたかく送り出してくれる部員たち…自分はなんて幸せなんだろう…。。。
教員という仕事は本当にいろいろとあって大変なのですが、、こういうことがあるから、頑張ろうと思えるんだと思います。生徒が喜んでくれるんなら、なんでもやってやろうと思えるんです。
本当に、本当にすごい生徒たちだったし、素晴らしい場所でした。今の部員だけではなく、これまで美術部で頑張ってきた卒業生たちにも、本当に感謝してもしきれない。生徒がいいから、頑張るから、じゃあ俺も頑張ろう。相乗効果でノリノリでやってきたのが、ここ市函美術部でした。すべてがうまく噛み合ったからこそできた、奇跡の美術部。
やーもうこんな部活作れる気がしない。どうしよう…。。

ありがとうと、声を大にして言いたい。10年間、本当にありがとうございました。
 
 
 
後日、黒板アートの前でも。
黒板アートが素晴らしすぎたので、しばらく消さないでこのままにしておくことにしました。皆さん本当に素晴らしいものをありがとう…。

昨日は2年前の卒業生、たぢかとキングが顔を見せに来てくれました。

彼女たちとは今のコロナ禍での大学生活の話や、高校生のときの話、そして自分の転勤の話など、いろんな話をすることができました。
今の部員にとお菓子まで持ってきてくれて…わざわざありがとうね。。
 
 
 
 
というわけで、お別れ会の様子だったりしたわけですが。。

次に私が赴任する学校はというと、北海道の公立高校で唯一の「芸術系列」がある総合学科、札幌厚別高等学校
ここの学校は音楽系列・美術系列があり、要するには芸術教育に力を入れた総合学科、ということになります。
まだ自分でもよくわからない部分が多く、適当なこと書くとアレなので紹介はこの程度にしておきますが、とりあえず言えることは、美術の教員が講師の先生1名を含めて4名体制であるということ。
そして、私は絵画でも工芸でもなく、メディアデザイン担当として赴任することになりました。

メディアデザイン…すなわち、コンピュータなどを使ってのデザインをはじめ、要するにはデザインに関する授業をメインに担当する、と…。
一応もはやネタレベルで言ってることなんですが、私の大学時代の専門は「木材工芸」…。まぁもう20年木工はやっておらず、むしろその間にアドビのIllustratorやPhotoshopを使ってポスターや学校案内パンフレット、学校祭グッズやさまざまな掲示物などなどを制作するお仕事が多かったものですから、どちらかというとそっち方面のほうが得意になってしまったわけで…。でもそれでメディアデザイン担当とは…なんだかちと不安でなりません。
ま、前任校ではそれこそIllustratorを使ったデザインの授業もやっていたんですが、もうあれから10年…まさかそれ専門でやることになるとは夢にも思っていませんでした。
授業はメディアデザイン全般と、いわゆる美術Iなどでのデッサンなどにも複数体制で入るため、授業の持ち時数は多いんですが…むしろ美術の授業に関わりまくれるというのは、単純に嬉しいというか、楽しみです。
もちろん美術部も持つことになっていて、3名で美術部を持つとかなんか新鮮すぎてどうなるのかわからず、不安と楽しみが交互に迫ってくるというなんとも言えない気分です。

というわけで、最近はデザインに関する本を大量に購入し、ひたすら勉強しています。これが実におもしろい…!やっぱこういうの好きなのかも。知っている知識を整理するという意味でも、本を読むことはやっぱり大事だなあと再認識。

ただ、アニメーションなどあまり触れたことのない分野もあるため、しばらくは教材研究の日々になりそうです。
 
 
 
なお、何気に心配してくださっている方が多いのが、このブログの存続についてです。

札幌北稜高校美術部ブログのマネで始めたこのブログ「ichihako-art」ですが、はじめは転勤を機に削除するつもりで考えていました。だって、こんな9年間も続けてきた、質量のあるブログ残されても、ねぇ…。。
でも、これまでの部の活動がみっしりと詰まったこのブログは、「イイね」こそないものの(してくれって言っているわけではないです)、様々な方々が読んでくださっていているようでして、美術部に興味がある近隣の中学生も見ているんですよね。また、卒業生が懐かしんでたまに読み返したりもするようですし、なんだかんだ9年ちょい続けてきたことで、一定の役割を果たしてきたんですよね…。

そんな感じでどうしようかなっと思っていたところ、後任の美術の先生が快く「やりますっ」と引き受けてくださったのでした(!)
よって、ブログは存続しまーす!!ヽ(=´▽`=)ノ

とりあえず、引っ越しは3月31日なのであと数日お世話になります。でもこれからバタバタするので、まずここいらで区切りをつけたいなと…。
皆様、ここまで読んでいただきありがとうございました。今後とも市函美術部「イチハコアート」をどうぞどうぞよろしくお願いいたします。


市函美術部卒業の儀


令和3年3月1日。
市立函館高等学校第14回卒業証書授与式が挙行されました。

昨年は卒業生と教職員のみで行われた卒業式。
今年は現時点でできる最善の取り組み方法を検討し、保護者は各ご家庭1名のみの出席、在校生は参列しない方式で行いました。

先日ブログに掲載した市函美術部展も、多くの保護者の方々に観ていただくことができました。
結構お褒めの言葉をいただくこともあり…開催できてよかったと感じました。ありがとうございました。


 
 
 
さて、美術部の卒業式です。

今年度の美術部卒業生は5名。ここ数年では部員数の少ない学年でした。
毎年恒例の、卒業生の晴れ姿を掲載します^^

みなさん無事卒業できてよかった^^
うちの学校は私服なので卒業式は袴が多いんですが、今年は例年になくスーツ姿の卒業生が多かったですね。少なからずコロナが影響してるのだと思います。
まぁ個人的にはスーツで全く問題ないと思うんですが、女子は袴で卒業式に出るのを楽しみにしている人も多いようですね。私服校ならではの思い出の一つなのでしょう。

そして、今年は後輩たちも式後は校内に入ることが可能だったため、後輩がいる中での、3年生の卒業の儀となりました。

黒板には1年生が一生懸命心を込めて描いた、めでたい黒板アートが。

在校生全員が立ち上がり、抱腹絶倒の「よびかけ」。3年生大ウケでした。「パン!」とか笑

そしてプレゼントが贈呈されました。卒業生の顔を思い浮かべ、どんなプレゼントだったら喜んでくれるかをいろいろ考えて準備していたようです。喜んでもらえたでしょうか^^

そして写真や寄せ書きが詰まったミニアルバムは、デコレーションを1年生が中心となって行いました。

遅くまで残ってがんばってましたよ^^

そのあと、3年生ひとりひとりから卒業に寄せての言葉をもらいました。

この3年間の思い出をそれぞれの目線で語ってくれました。

そんな卒業生からの言葉のあとは、後輩から卒業する先輩に向けて。

部長とっちーと

よっしーから。(顧問が無茶振りしました)

そして1年生の副部長ふたりからも卒業生に向けての言葉がありました。

卒業生も喜んでくれていたようです。準備した甲斐があったね。

後輩みんなで先輩を送り出しました。

あらためて、3年生の皆さん、卒業おめでとうございます。

とうとう卒業。あっという間の3年間でした。
昨年の2月頃から始まったコロナ禍は、残念ながら1年経ってもまだ無くならずに我々の生活を脅かしています。
この1年は本当に多くのことを我慢せざるを得なく、緊張と不安を強いられてきました。
そしてこれからも、正直なところどうなるのかわかりません。ワクチンの接種は始まりましたが、全国民に行き渡るまでにはまだ時間がかかりそうですし、ワクチンを打ったからといってオールOKになるわけでもない。いつになったら以前のような平穏な日々に戻るのか…コロナ禍に陥る前には、こんなことほんの少しだって想像していませんでした。

しかしながら、それでも少しずつ状況は変化してきています。
いつまでもこのままであるはずもなく、状況に合わせて新たな生活の方式を取り入れながら、人々は強く生きていく。生きていかなくてはなりません。
今年度の学校祭ポスターのキャッチコピーにあったように、変化を恐れず、くだらないプライドなんて捨てて、果敢に堂々と変わっていこう。大丈夫、大切なことさえ変わらなければ。

3年生はこれからそれぞれの道を歩んでいくことになります。
高校までとは違った、自由に溢れた生活になるでしょう。その中で今まで出会ったこともないような価値観を持った人とも出会うでしょうし、趣味に没頭できる時間も今まで以上に多いことでしょう。しかし、自由ということは自分の行動に責任を持たなくてはならないということ。失敗もまた勉強です。いろんなことをやっていけばいい。そうやって、一人前の大人になるために、もがき苦しみながら、頑張っていってほしいなぁと。

またきっと、頑張らなくてはならないときがやってきます。そのときには、少しでいいので部活で頑張ってきたことを思い出してくれたら嬉しいな。
3年間君たちが過ごしたこの場所は、きっとどこかで心の支えになってくれることでしょう。ああ、がんばってたな、ひとつの絵に向きあって、先輩や後輩とくだらないことで笑いながら、でも心の底では誰にも負けない、絶対に完成させてやる、という思いを抱いて、かじりついてたな…ってね。

コロナ禍でまだまだどうなっていくかわからない世の中だからこそ、新たなものを生み出すことができる君たちのチカラが必要なのです。
これからの君たちの将来を、遠くから見守っています。応援しています。頑張ってのびのびやってください。
そしてたまに遊びに来て、後輩たちの様子でも見てあげてください。きっと喜ぶはずです。自分たちがそうだったように、ね。

さて、まだ進路が確定していない元部長パン祭りよ、あとひとふんばりですな。がんばれよーー!!!
そのほかの人も、進路確定したら連絡してくださいね。
 
 
 
おまけ。
黒板アートは、描くのは時間がかかるけれど、消すときはあっという間…。この儚さがいいんだよなぁ…。


市函美術部展、校内で開催…!


さて、市函美術部ではこれまで函館のシンボルであり聖地でもある、五稜郭タワーにて校外展を行ってきたわけですが…

このコロナ禍の影響で、昨年は中止を余儀なくされ…

そして、今年も、、、、

なんと、五稜郭タワーが1月から当面の間休館となり、開催の目処が立たなくなってしまったのでした…。。
 
 
 
しかし、、
別にタワーでないと美術部展ができないわけではない、、それなら校内で、卒業式に合わせて展示をやっちまおう…!!
ということで、美術部(っていうか顧問)のワガママを聞いてもらい、教室をふたつ借り切って美術部展を開催することになりました…!

このポスターは、昨年校外展を行うにあたって、現2年次のりょくちゃんとあんてあんが当時制作したのにお蔵入りとなっていたポスター原画を使って制作しました。
カラフルで美術部らしい、素敵なポスター原画です^^

遠くから見てもいい感じで目立ちます。うむう、一目瞭然…!!

以下は準備の風景。こないだの月曜日の放課後に展示作業を行いました。

顧問はこの日どうしても抜けられない職員会議だったため(そもそも会議は抜けるものではない)、全て配置や展示方法を部員におまかせ。

会議が終わり、展示教室に向かうと、まだ展示の真っ最中でした。しかし、この展示がなかなかいい…!
自分たちで効率のいい展示方法を模索し、工夫してきっちり多くの作品を並べていたのでした。

作品が倒れてこないよう、机と作品を縛っています。ここでまさか早描きのときの工夫が活かされるとは…!

そして黒板には、即興でピカソのゲルニカ「風」の黒板アートを描く…。この思いつきでどんどんできちゃうのが、美術部のすごいところ。いや、大したもんだ…!

入り口には、ウェルカムボードを設置。こういう小物が、それっぽく見せてくれるのです。多分。

隣り合うもうひとつの教室には、これまで美術部で手掛けてきた柳星祭のポスターを一挙展示。結構壮観です。

なんやかんやで午後6時過ぎにだいたいの展示が終了。およそ2時間位かけて展示作業を行いました。

iPhone12の超広角カメラで撮影したら、さすがに端っこが歪みまくってます^^;ま、気にしない気にしない…。

各教室の中央には、3年生の作品を展示。教壇の使い方がナイスすぎる…!高さがあっていい!

ゲルニカ風アートも完成!!ん?「hanadanika」??

展示終了後、残っていた人たちで写真撮りました^^だから、端っこが歪んでるのはご愛嬌ってことで…^^;

hanadanikaの原画?元絵の作者が喜んで写真を撮ってました笑

各クラスにもポスターを配布。担任の先生がホームルームで宣伝してくださったようです^^

というわけで、美術部展、今日から開催中です!ヽ(=´▽`=)ノ
残念ながら校内での展示のため外部の方に観ていただくことができませんが、卒業式まで飾りますので卒業式に出席される保護者の方々には観ていただけるかと思います。少しでも多くの方に観ていただけると嬉しいですね。

今日は早速昼休みはかなり多くの生徒たちが観に来てくれたようです☆ありがたやありがたや…。
少しでも美術部の活動を他の人たちに知ってもらいたいですね^^

今日の放課後、部長とっちーが、「展示できて、ものすごい達成感ですわ…」と漏らしていました。
精魂込めて制作した作品たちは、やっぱり観てもらってこそ生きますよね。今回美術部(だから美術部じゃなくて顧問)のワガママを受け入れて授業教室の変更をしてくださったり、「彩りを添えてくれる存在」とまでおっしゃってくださった教職員の皆様に感謝感謝です!ありがとうございますm(_ _)m

たくさんのひとたちに観てもらえることを心より願っております^^


【結果】第21回はこだて・冬・アート展が開幕!【発表】


1月24日(日)より『第21回はこだて・冬・アート展』が開幕となりました。

はこだて・冬・アート展は、函館の文化芸術を発信する市民美術展として、地域で制作活動を行う幅広い層の作家からオリジナル作品を募集。プロ・アマ、ジャンルにかかわらず作品展示をする横断的な展覧会として、毎年冬の季節に開催されています。
例年ですとこの時期の市函美術部は北海道美術協会主催の『道展U21』に向けて作品を制作しているのですが、今年度については新型コロナの関係上「1年延期」、すなわち事実上令和2年度は中止に。。
それならば今年はその情熱を「はこだて・冬・アート展」に向けようではないか!ということになり、昨年下旬から制作に励んできたのでした。
同じような時期に作品発表の機会があることにただただ感謝です。

今年の「はこだて・冬・アート展」には総数166点の作品が出品され、はこだて・冬・アート賞が2点、NHK函館放送局局長賞、函館市文化団体協議会会長賞がそれぞれ1点、優秀賞が9点、奨励賞が11点設けられました。
本校美術部の結果としては、本校からは22点の油彩画を出品し、うち優秀賞に5名、奨励賞に3名の合計8名が入賞することができました。

はこだて・冬・アート展は、令和3年1月24日(日)〜1月31日(日)まで函館市芸術ホールにて開催されています。入場料は無料、10時〜19時(最終日は17時まで)となっており、観覧者は駐車場料金も2時間無料になります。
さまざまなジャンルの作品が並び、とてもあたたかい展覧会です。近隣の方はぜひ足をお運びください。コロナ対策も徹底されていますので安心して観覧いただけると思います。

さて、それでは以下に本校から出品した作品全22点を掲載します。

【2年生】

「まどろみ」 2年 栃山 野乃花 F50 油彩・キャンバス (優秀賞)


 

「Over Lay」 2年 田中 快 F50 油彩・キャンバス (優秀賞)


 

「砂をかむ」 2年 斉藤 璃音 F50 油彩・キャンバス (優秀賞)


 

「胡蝶蘭を染めて」 2年 狩野 胡春 F50 油彩・キャンバス (奨励賞)


 

「静かの箱庭」 2年 佐野 碧華 F30 油彩・キャンバス (奨励賞)


 

「Dear」 2年 池田 眞琴 F50 油彩・キャンバス


 

「夢見鳥に願う」 2年 松川 莉子 F50 油彩・キャンバス


 

「ペンディング」 2年 藤村 恭己 F50 油彩・キャンバス


 

「Night night」 2年 茂木 ふたば F50 油彩・キャンバス


 

「移季葉々」 2年 佐藤 泰徳 F50 油彩・キャンバス


 

「宝石箱のバリアシオン」 2年 花田 瑞紀 F50 油彩・キャンバス


 

「ハマナス」 2年 安齋 雪華 F30 油彩・キャンバス


 

「Your purity equals your loveliness」 2年 内藤 杏 F50 油彩・キャンバス


 
【1年生】

「夢想」 1年 財津 空子 F50 油彩・キャンバス (優秀賞)


 

「夕幻」 1年 松田 彩 F50 油彩・キャンバス (優秀賞)


 

「誘惑」 1年 太田 愛里咲 F50 油彩・キャンバス (奨励賞)


 

「模索」 1年 藤井 優菜 F50 油彩・キャンバス


 

「期する」 1年 今村 美礼 F50 油彩・キャンバス


 

「秋麗」 1年 白坂 来望 F50 油彩・キャンバス


 

「レプリカント」 1年 藤井 新 F50 油彩・キャンバス


 

「変革」 1年 齊藤 瑞紀 F50 油彩・キャンバス


 

「白昼夢」 1年 小澤 采加 F50 油彩・キャンバス

今回はそれぞれがいつもとは違った表現方法を模索しました。構図、色、タッチ、見せ方などなど、構想段階でなかなかイメージが固まらない部員が多く、また制作に入っても壁にぶち当たって大いに悩みまくり、思いどおりに制作が進まないように感じていました。特に1年生は大きい作品はまだ2枚目、しかも夏よりも大きい50号。30号とは大きさも見せ方もまた全然違うわけで、文字通り壁のように立ちふさがるキャンバスにぶつかっていたようです。

もちろん完成のイメージを持って制作にあたるわけですが、いつもと違った表現や構図を取り入れたことで自身でなかなかそのゴールが想像しきれず、焦りと不安に押しつぶされそうになりながら、さらに冬休みが明けてすぐ出品といういつもよりも限られた時間での制作は、正直難航していたと感じます。

ただ、そのおかげで今回の制作を通して新しい発見や得た技術、表現手法を学んだ部員も多かったと思います。
おそらくそれらは今夏開催予定の高文連に活かされてくるはずです。高文連は全国につながる美術部最大の取り組み。ぜひ全国を目指して頑張ってほしいです。

入賞できた、できなかったという単純に『結果』がどうだったかという意味では、悔しい思いをした部員も多かったことでしょう。
しかしながら、改めて自身の制作を見つめ直す機会にもなったことでしょうし、また結果よりもチャレンジしたことによる収穫のことのほうが大きいのではないでしょうか。
今回入賞した作品たちは、やはりただの写真の模写ではなく、色やかたち、構図やタッチで自身の表現を追求したものが多かったように感じました。

高校生の部活動では、結果よりも過程が大事だと常々思っています。
そりゃいい結果は欲しい。けれど、最後まで諦めずに創意工夫を大切にし、粘って粘って粘りまくって自身と向き合う経験を積み重ねてきたことこそが、本当の意味での結果であり成長です。
とことんまで好きなことに取り組むことができる今を大切にね。これからも自分にしかできない表現を求め、さらなる高みを目指して頑張っていってほしいと願っています。

何枚でも ほら何枚でも
自信がないから描いてきたんだよ
何回でも ほら何回でも
積み上げてきたことが武器になる
周りを見たって 誰と比べたって
僕にしかできないことはなんだ
今でも自信なんかない それでも

全てを賭けて描く 自分にしか出せない色で
朝も夜も走り続け 見つけ出した青い光
好きなものと向き合うこと 今だって怖いことだけど
もう今はあの日の透明な僕じゃない

〜YOASOBI 「群青」より

 
 
それでは1月17日日曜日、搬入直前の様子から。
仮縁も取り付けられ、いよいよ出品…のはずなんですが、ギリギリまで己と戦っています。

まだまだ描いてます。最後の最後まで諦めが悪いのが市函美術部のいいところ。

展示紐の取り付けを行う人たち。

いよいよ作品を美術室から運び出します。

いざ出陣…!

無事、芸術ホールに作品を搬入することができました。天気が良くてよかったですな。

搬入終了後、記念撮影!お疲れさまでした!

というわけで、こちらは後日。
早速作品を鑑賞しに行ってきました。

冬アート展看板。

芸術ホール入り口から五稜郭タワーが見えます。

ずらりと並ぶ作品たち。

今年のはこだて・冬・アート賞は、彫刻と書の作品でした。ちなみに書は本校の書道部員の作品で、これまた素晴らしい書です。

皆で作品を鑑賞しました。

こちらは昨年大賞を受賞した方の作品。今年もとんでもないクオリティの仏像でした…!

思わず拝む部員たち。実は作者の方は某中学校の美術の教員で、本校部員の中にも中学校時代にお世話になっている部員もいるのでした。

しかし…本当にすごい作品です。顧問は偶然作者の方と会場でお会いしてお話をする機会があったのですが、フィギュアや仏像の話で大変盛り上がってしまいました。
この作品は日本のみならず、世界に持っていったら相当ウケるんじゃないだろうか…。

とっちーの作品の前でポーズする部員たち。

というわけで、ぜひはこだて・冬・アート展に行ってみてくださいね!
部員は今回の制作を通しての反省レポートをしっかり書きましょう!そして、活動も一段落した今こそ、改めて今自分にできることを考えて取り組んでいってほしいと思います。