新パーカーと新ジャージ到着!ということで美術部らしく…


さて、最近の美術部の活動風景を。

今年度は新型コロナの影響を受け、例年2月に開催されている道展U21が中止となりました。
しかしそれならば「はこだて・冬・アート展」にみんなで出品しよう!ということで、現在はその制作の真っ最中。締切は例年の道展U21よりも早いため、ちょっとした緊張感が漂いつつも、皆大きいキャンバスを並べて制作に励んでいます。現時点では30〜50号の作品を20数点出品予定。コロナに負けず、頑張っていきたいところです。

というわけでだいたいそういったサイズの作品を描いている中でも、ひときわ大きいサイズの作品を描いている部員が…。こちらのキャンバスは、F100号…!

ほかの部員が描いている50号の単純に倍のサイズである100号キャンバスで制作しているわけですが、この作品は今の時点ではなにかに出品するという目的での制作ではなく、美大への進学を目標にしている彼女が、3年生になって忙しくなってしまう前に100号という大きなキャンバスにチャレンジしてみたい、という気持ちで描き始めたのでした。ちょっと写真ではサイズ感がわかりにくいですね。なかなかデカいです。
100号というとても大きいサイズのキャンバスに、どのような世界を描いていくのか…今から楽しみでなりません。大変だろうけど頑張ってほしいですね。

そんな彼女ですが、先日函館新聞さんと北海道新聞道南版夕刊「みなみ風」に、今年の全道Web美術展において全国高総文祭北海道代表作品に選出された記事が掲載されました。

いつもいつも新聞への掲載ありがとうございます。この場をお借りしてお礼申し上げます。
 
 
 
話は変わって。
ちょっと前の話ですが、新しいパーカーとジャージが届きました♪

こちらはジャージ。ちょっとかわいいフォントを見つけたので、美術部ジャージでは初めて学校名を漢字で入れて作ってみました。

そしてこちらがパーカー。このデザインのモチーフとなっているのは何かお分かりでしょうか…?

そう、美術を嗜む人ならご存知、12色相環です。
今回は、この色相環をアクリルガッシュで色付けするという試みを行いました。

実は5年前にも同じ試みを行っていて、それを久しぶりに復活させたというわけなのです。

単純にアクリルガッシュで布に色付けは可能なのですが、それだと洗濯時に剥がれたりひび割れが生じやすいため、「テキスタイルメディウム」を混ぜて描いていきます。

こちらがそのテキスタイルメディウム。
こいつを使って色付けを行います。

一応デザインモチーフは色相環ではあるんですが、特に色相環にこだわらずに好きに描きました。

だんだんとオリジナリティが発揮されていきます…

1年生はパーカーを2着購入した人がほとんどでして、ひとつはオーソドックスに、ひとつは本当に自由に、みたいな描き方をしていたようで。その一部を紹介します。

実におもしろいデザインになっています。なぜこけしの顔を描こうと思ったのか…!発想のおもしろさに脱帽…!

ラメを混ぜて塗った作品は、まるで売り物のようです。綺麗だね!

ぴえんな絵文字をモチーフにしていますね。吐いてる絵文字が…なんかかわいい…笑

そのほかにも国旗をアレンジしてみたりと、様々なデザインのパーカーが出来上がっていました。部員も時間を忘れて没頭していたようです。
ひと手間加えるだけで、一気にオリジナリティがあふれるものになり、満足度が高かった様子。なかなかおもしろい試みでした♪
 
 
 
というわけで、後期中間考査も無事?終了したということで、はこだて冬アート展に向けて全力で動き出していきます。
搬入日は冬休み明けの共通テスト2日目となる1月17日日曜日…!冬休みは講習も復活し、また合宿も行えないこともあって制作にかける時間は十分とは言えない状況の中、それぞれがどう計画的に制作を進めていくかがポイントになります。

これまでの反省を踏まえて、一日一日を大切に、作品に対して打ち込んでいってほしいものです。もちろん、体調管理と感染症対策をしっかり行って、ですね。


2年連続で全国高総文祭・北海道代表に!【全道Web美術展開幕】


先日行われた全国審査において、本校美術部2年、佐野 碧華さんの作品「やがて遺物」が来年度和歌山県で開催予定の全国高等学校総合文化祭・北海道推薦作品に選出されました!
佐野さんは昨年の高文連全道大会においても同賞を受賞しており、なんと2年連続での全国出品となりました。

「やがて遺物」 2年 佐野 碧華 2020年制作 F30 油彩・キャンバス
 (令和3年度全国高等学校総合文化祭「わかやま総文」 美術・工芸部門北海道代表作品)

ちなみに下の作品は、彼女が昨年の高文連で制作した油彩画。1年生にして全国高総文祭推薦作品に選出されています。

「めざめ」 2019年制作 F30 油彩・キャンバス
 (令和2年度全国高等学校総合文化祭「こうち総文」 美術・工芸部門北海道代表作品)

この作品から1年後に描いた作品で、またも全国高総文祭北海道代表作品に選出されたのでした。
自分も20年美術部の顧問をやってきましたが、受け持ってきた部員では初となります。

彼女の作品の強みは、あえて輪郭をくっきりと描かず、幾重にも重ねられた艶のある深い色味と繊細で美しいタッチ。それらを生かしてのびのびと独創性あふれる世界観を描き上げました。
作品を観てくださった方々からは、「まるで大人が描いたような作品だ」「これこそ『絵画』だ」「もっと大きい作品を見てみたい」など、様々な感想をいただきました。
1年生の時の作品「めざめ」もその独特のタッチが美しく、高校に入って初めて描いた油絵とは思えないような作品だったのですが、今年はさらにその表現を昇華させてきました。
この作品…個人的には、画像よりも実物のほうが数倍いいんです…。画像ではあの深みがあらわせないのがとても悔しい…。。

そんな彼女は現在、F100号のキャンバスを前にして、新たな作品を生み出すため日々構想を練っているところです。
これから果たしてどんな世界を描くんだろう…今から楽しみでなりません。
全国、本当におめでとうございます!やったね!今年はコロナで高知に行けなかったけど、、来年こそは行けるよう祈りましょう…和歌山…!!
 
 
また、全道優秀作品には、佐野さんを含め7名の部員が入賞しました。6名の作品を紹介します。

「星への旅路」 2年 中川 志衣 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「透光」 2年 斉藤 璃音 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「フランシス」 2年 田中 快 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「狼貪虎視」 2年 池田 眞琴 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「雨宿り」 2年 安齋 雪華 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)


 
 

「power」 1年 財津 空子 F30 油彩・キャンバス (全道優秀作品)

全道優秀作品に選出された7名の皆さん、おめでとうございます!!
 
 
 
さて、今年は新型コロナの影響で全道大会は中止となったのですが、11月3日よりネット上で高文連全道Web美術展が始まりました。

高文連全道Web美術展

こちらはどなたでも作品を鑑賞することができるようになっています。高校生の持つ独創性や想像力、そしてひたむきに取り組んできた、思いがいっぱい詰まった平面・立体・映像作品約500点の作品が掲載されています。11月24日までの公開です。
市立函館高校美術部からは全道に19点の作品が選抜され、この全道Web美術展のサイトに掲載されています。お時間のあるときに、ぜひ鑑賞していただけたら幸いです。

…本当であれば、実物の作品を観ていただきたいところではあるのですが…。。でも、かたちは変わっても、開催できたことに喜びを感じたいと思います。関係の皆様、本当にお疲れさまでした。


恒例?の、サプライズは突然に。


少し前の話なんですが…怖い話がありまして…。。
 
 
 
ある朝、さぁ授業の準備でもしよっと、と、準備室から美術室へつながる扉をバーンと開けると、その目の前になんと……
 
 
 
 
 
首が……

ぅわっ!!!と素で声を上げてしまいました。

なんだ、これは………?

ふむ……なにか怪しいことが計画されているようです…。
 
 
 
お昼休みが終わり、さぁ午後の授業の準備でもしよっと、と、準備室から出ようとしたら、目の前に……
 
 
 
 

……なんだ、これは……?

この絵柄は、ど、ドラ◯エ3…??え…?でもなんか…違う……ていうか、なんだこのクオリティの高いイラストは…。。
 
 
そして、裏には……

どうやら、やはりなにか怪しいことが計画されているようです…。
 
 
 
 
そして放課後。
年次の会議が思いのほか長引き、午後6時ころになってようやく美術準備室に戻ると、美術室の方からなにやら怪しい音が…。

そこは、まさにドラ◯エ3のラスボスとの対決の場に変貌していました。

ド◯クエ3のBGMが流れる中、熱い戦いが繰り広げられています。

まわりの味方がやられていき、いよいよラスボスとの一騎打ちに。
命運をかけたジャンケン大会…!!

なんと…!!

一撃で勝利し、美術室に平和がもたらされたのでした…!

ということで、もはや美術部恒例の顧問お誕生日おめでとうの会だったようです。なんと、まぁ…。。

そして、美術室の奥からそれはもう立派なバースデーケーキが…!

このご時世、息吹きかけて火を消すとか大丈夫なの?と確認したら、全てお持ち帰りください〜!とのことでしたので、遠慮なく消させていただきました笑

函館が誇る洋菓子屋さん、スナッフルスのイチゴのケーキ…!イチゴがすんごく大きくて、それでいてとても甘い…!!
我が家ではそんな立派なイチゴはほぼすべて子どもに行ってしまうため、こんな美味しいイチゴ食べたのもしかしたら何年ぶりかわからないレベルでした…(T_T)感動…。。

突然のイベントだったので最初は気づかなかったのですが、よく見ると細かいものをいろいろ作って準備していたようです…。。全然気づかなかった…。。
こういうのを折るのだって、時間と手間がかかりますよね…。いやーーホント申し訳ないというかなんというか…。。。

そして、プレゼントにということで、とても大きな箱が出てきたんですが…
いったい何が入っているのかと思ったら……

せっせこ組み立ててくれています…。

なんと、準備室で使うためのイスでした…!

準備室で使っているイスは、古くてプラスチックが腐っているような状態で、背もたれなんてバキバキに割れてそれはもうひどい有様なんですが、その状態をたまたま見た部員が不憫に思い、プレゼントに至ったとのことした…。多分壊れている瞬間なんて一回くらいしか見たこと無いはずなのに…ホント、よく見てるわ…。。

ちなみにこのイス、すごく座り心地が良くてとてもいい感じです♪♪イスでこんなに快適度が変わるのか!と、学生時代木工を専攻してイスをメインに作っていた私が言うのもなんですが、改めて気付かされましたね。。

戦いを終えてひとやすみするモンスター。

あと、このイスと一緒にみんなからのメッセージをいただきました。

だからさ…。。
驚くほど、手間がかかってるんだよな…。。表紙の装飾を見たとき、普通にこういうの売ってるのかと思ったんですが、違うじゃん…全部作ってるじゃん…。。しかも、中にはド◯クエ3の懐かしの名場面と、ウインドウにメッセージが…。さすが美術部、というか、この企画自体が神がかってる…。。メッセージも実に心温まる内容でして…。。ううーってなりました。。

いやね、このイベントがある少し前に、とある部員から突然「先生はドラク◯やったことありますか?どのシリーズが好きですか?」という謎質問があったんですよね。ドラ◯エど真ん中世代の私は、「そりゃ3だろ!3は相当やりこんで、レベル75まで上げたところでデータが消えて弟たちに思いっきり八つ当たりしたっけな!」と超どうでもいいドラク◯トークをしゃべくりまくったんですが、まさかあれが伏線だったとは…。。

せっかくなので、最後に記念撮影。

毎年毎年、忘れた頃に突然やってくるとても嬉しいこのイベント。いろいろと趣向を変えてお祝いしてくれて、本当にありがたい限りです…。ありがとよ…。。

ちなみに。
この中で先生の誕生日知ってるひと〜って聞いたら、ほとんどの部員は目線をそらすという…。そう、ほぼ誰もが顧問の誕生日を知らないのでした…

私の本当の誕生日は、9月2日です…。ま、いいんですけど笑


第14回柳星祭レポート!


10月2日金曜日、後期始業式が行われました。

10月に入って学校行事が解禁となり、今年度初めて全校生徒が体育館に入場し、実施されました。

始業式のときに行われた表彰伝達の様子。
美術部は高文連道南支部美術展の表彰を受けました。

優秀賞・奨励賞合わせて27名がずらり。
せっかくの受賞、全校生徒の前できちんと表彰してもらうことはとても大切なことだと思っています。時間がない中対応してもらえて感謝感謝^^
 
 
そして!!
この日は生徒たちが待ちに待った柳星祭の日!!

吹奏楽局とチアリーディング局のオープニングアクトから始まり、その後は春には実施できなかった各部活動からの部局紹介が行われました。

さて、美術部はというと…

毎年部局紹介の時にやっている、恒例の「速描き」です!
順番的にはなんとトリを飾るということで、部員たちも結構なプレッシャーを感じていたようです。

速描きの間、司会による活動についてと過去の作品を紹介。懐かしい過去の先輩たちによる作品たちも紹介されていました。

制作途中、YOASOBIの「群青」の曲に合わせて作った美術部のムービーが挿入されました。この部活動画はブルボンアルフォート×YOASOBIのコラボ企画ムービーにインスパイアされて部員が作ったムービーなんですが、これがなかなか良い出来で…。。またね、今をときめくYOASOBIの「群青」という曲が最高にいい。東京藝大を目指す高校生を描いた漫画「ブルーピリオド」をモチーフとした曲なんですが、詩がもろに美術部的には刺さりまくりなんです。今度「ブルーピリオド」の紹介をぜひしたいのですが、まぁそれは今は長くなるので置いておきます。
とりあえず、美術部の人、美大を目指す人、美大出身者にとって「ブルーピリオド」は必読の漫画ですし、このYoutubeもぜひとも視聴するべきです。あまりに良すぎて泣けてきます。ホントに。。

ちょっと話が逸れてしまいました。
動画の上映が終わり、さあ、だんだん出来上がりつつあります。もうわかりますかね…?

速描きも終盤に差し掛かろうというところで、そういえば定番の「キューピー三分クッキング」のBGMがかかっていなかったことに気付き、テンパってフリーズする司会の二人笑

そんなこんなで完成!今年の速描きは最近テレビに引っ張りだこの「フワちゃん」でしたー!

ここで照明がバッと落ち、突然流れる謎のムービー。
ちょっとここには掲載できないんですが、ちょっとホラーな内容で、ラストは会場全体から悲鳴が響き…!!

そして、バッと照明が付くとそこには……

実は顧問も衝撃のラストを知らなかったため、シャッターチャンスを逃してしまったんですが、血まみれのフワちゃんの前には、亡霊が…。。。

いやー、トリをしっかりと飾ってくれましたね!ウケはバッチリだったようです。
生徒たちからも「美術部やべぇ…」「フワちゃん上手すぎるっしょ…」「マジで怖かったんだけど…」という声が至るところから聞こえてきて、教員からも「美術部なのにMVは作るしホラー動画は作るし、絵は描くし…多彩すぎるね…!」とお褒め?の言葉を多数いただきました。
今回の柳星祭部活企画については完全に部員だけで作り上げたもので、最後まで皆で協力してしっかり頑張ってくれたなぁと、我が美術部ながら感心しました。
みんな、これまでの準備と発表、本当にお疲れさまでしたーー!!

さて、前半戦が終わり、お昼の時間はイチハコグルメサーカスと称して、前庭に屋台が並びました。

今年は例年と違って準備の期間もほぼ無く、3年生は毎年食品展示を行っているのですがこのコロナの関係や時期的に3年生も受験に向かっているためもう無理ができない…ということもあり、外部に委託していろいろなお店から出店をしてもらったんです。

屋台ではカレーやたこ焼き、ピザやクロワッサン、クレープなど、様々な食品を販売し、生徒は昼食を大いに楽しんでいたようです♪
またね、天気が良くてよかった!外で食べている部員も発見^^

美術室でも2年生数名が買ってきたものを美味しそうに頬張っていました^^

オススメされたピザを買って食べましたが、確かに美味しかったですわ♪

そして午後からは有志発表。

なんとうちの部員もチアの子たちとダンスを踊っていました!

部活発表やら動画作成やら仮縁作成やらで忙しい中、ダンスまで練習していたんだもんな…大したもんだ…!

そして、柳星祭パレードVRという企画。
パレードルートを動画で流し、ゴールがこの体育館ということで、学年縦割りで作った3基とPTAの行灯1基が体育館へ入ってきました。

残念ながらパレードはできなかったけど、工夫をこらしてパレードを擬似的に実施するという企画…生徒会は本当に今回頑張っていたと思います。高校生ってすごいわ…。。
しかし、PTA行灯の「アマビエ」のクオリティはさすがとしか言いようがなかったです。PTAの方々も毎年行灯づくりを楽しみにされていますからね…。ご協力いただきありがとうございました。

そして、閉祭宣言があり、柳星祭は幕を閉じたのでした。

……と思いきや…!!!
 
 
 
スペシャルイベントとして………
 
 
 
やはり、柳星祭といえば………!!!

打ち上げ花火!!!

今年も盛大に花火を上げることができました!!!


 
 
 
今年は1日しかない柳星祭ではあったけれど、本来は中止だったことを考えると、実施にこぎつけられたこと自体がある意味奇跡。しかもいつもと全然違う方式で、まさにイチから作り上げた今回の柳星祭、運営側はいつも以上の労力をかけてこれまで準備してきました。
コロナのために変わらなければならない、変えていかなくてはいけないことがたくさんあり、それでも変わらずつなげていきたいものがある。まさに今年の柳星祭は「不易と流行」を具現化したものだったと感じました。
これだけの盛り上がりで実施できたことは、多分この先思い返してみた時に、あのコロナの年に学祭やったんだぜ!と胸を張って言えるイベントになりました。生徒会の皆さん、生徒会顧問の先生、そして部活動、生徒の皆さん本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。
 
 
 
さて、美術部的には、この柳星祭に向けて取り組んできたことがあります。

ひとつは、柳星祭ポスター。
今年も2年生が中心となってポスターを制作しました。

2020年、冬の頃。
新型コロナウイルス感染症という病気が全世界を包み込んだ。
オリンピックは中止となり、卒業式や入学式はかろうじて実施できたものの、該当学年の生徒と教員のみで行うことになった。
春を迎えた学校は2週間で休校となり、部活では最後の大会を控えた3年生が途方に暮れ、卒業していった先輩たちは胸を躍らせていた大学での生活もリモートでの実施となり、新しい生活様式を強いられる日常となってしまう。

僕たちのセカイは、音を立てて急激に変わってしまった。

そして、そのセカイの中で、わたしたちも変わっていかなくてはならない。

不平を言っても始まらない。自分たちよりももっと苦しんでいる人が、もっとつらい思いをしている人がいる。
だからこそ、頑張ってくれている人たちに感謝する気持ちを大切にしなくてはならない。

皆でこの危機を乗り越えよう。そして、変わっていこう。変わり続けていこう。
新しい価値を、生み出していこう。提案していこう。もっとよくしていこう。

僕たちは、変化することを恐れる必要なんてない。どうせ変わるなら、むしろ前向きに変わっていこうじゃないか。

季節はいつものように移り変わっていく。
忘れてはいけない。
様々なことが変わっていくけれど、大切なことは変わらないんだ。

つないだバトンは、次の世代、そして未来につながっていく。
 
 
変わっていこう、変わらずに。

そのような思いをポスターに込めました。

変わることを恐れるどころか、むしろ前向きに変えていこう。いつもと一緒じゃ面白くないし、誰でも出来ることなら、そう、例年通りなら、それはむしろ停滞ですら無く後退とも言えるだろう。

新しい価値を創造するのは、美術に生きる我々にとっての使命だと考えています。柳星祭ポスターは毎年違うイメージで作っていますが、それもある意味美術科の意地の表れでもあるのでした。

背景にはミュシャの「四季」シリーズから着想を得て、コロナが広まった冬を経て、何事もなかったかのようにやってくる春、短かったけど暑かった夏、そして奇跡的に実施にまでこぎつけた、柳星祭の秋につながっていくという4つの連作が並ぶデザインになっています。
四季のイメージの色をアクリルで塗り、そのベースを黒のクレヨンで塗りつぶした上で引っ掻いて描く「スクラッチ」の技法を取り入れ、3名の部員がそれぞれイメージする四季を数枚描き、そこから調整を重ねて4つのイラストを起こしました。

これらのスクラッチはまだコンセプト状態なので、制作途中のイメージです。最終的には新たに描き起こした4枚となっています。

久しぶりにクレヨンを使っての制作ということで、メンバーはとても楽しみながら制作に励みました。

今回のポスター制作は、例年の半分ほどの時間で仕上げなくてはならず、かなり大変でしたが割とイメージが早く固まったため、なんとか学校祭一週間前には完成となったのでした。手描き感のある、素敵なポスターになったかと思います^^忙しい中取り組んでくれた3人、本当にお疲れさまでした☆

そのほか、3年次選択科目「美術教養」ではグッズのデザインも行いました。

今年は定番の「うちわ」と「トートバッグ」を作成。

うちわには、柳星祭の公式キャラクターである「ダッシュくん・ダッシュちゃん」を今風(?)にアレンジしたイラストを。
そしてトートバッグのデザインは、今年の柳星祭テーマである「情笑輝柳(じょうしょうきりゅう)」から、上昇気流に乗って高く飛んでいく飛行機をイメージし、普段使いの出来る、ある意味柳星祭っぽくないデザインで仕上げました。オマケにカンバッジ付きです♪
生徒の感想はあまり聞いていないんですが、教員からは「これなら普段も使えていいですよね。爽やかでいい!」と好評でした^^

あと、これはサプライズ配布となったんですが……

オリジナルハイチュウの「イチハコチュウ」です!

こちらもデザインは授業選択の生徒が行いました。

思っていたよりもずっと高いクオリティで制作できました!市販されていてもいいレベルだと自分でも思っています笑
正直もっとチープなものになるんじゃないかと心配していた(失礼!)だけに、届いたときの喜びはひとしおでした♪

実はあともうひとつ、工場の機械が故障したとのことで配布が間に合わなかったグッズがあるんですが、、それはまた届いたときにでも。
 
 
 
そんなこんなで、今年の柳星祭が無事に終わったのでした。
やっぱり、行事っていいなぁ…と改めて感じましたね。リハーサルで体育館に生徒が集まっているだけで、なんだか久しぶりにワクワクしてきたもんなぁ…。
3年生はこれからいよいよ進路に向かっていくわけですが、ぜひとも今回の柳星祭を機に、気持ち切り替えて頑張って欲しいですね。

以上、柳星祭にまつわるレポートでした!皆さんお疲れさまでした!!