1月24日(日)より『第21回はこだて・冬・アート展』が開幕となりました。
はこだて・冬・アート展は、函館の文化芸術を発信する市民美術展として、地域で制作活動を行う幅広い層の作家からオリジナル作品を募集。プロ・アマ、ジャンルにかかわらず作品展示をする横断的な展覧会として、毎年冬の季節に開催されています。
例年ですとこの時期の市函美術部は北海道美術協会主催の『道展U21』に向けて作品を制作しているのですが、今年度については新型コロナの関係上「1年延期」、すなわち事実上令和2年度は中止に。。
それならば今年はその情熱を「はこだて・冬・アート展」に向けようではないか!ということになり、昨年下旬から制作に励んできたのでした。
同じような時期に作品発表の機会があることにただただ感謝です。
今年の「はこだて・冬・アート展」には総数166点の作品が出品され、はこだて・冬・アート賞が2点、NHK函館放送局局長賞、函館市文化団体協議会会長賞がそれぞれ1点、優秀賞が9点、奨励賞が11点設けられました。
本校美術部の結果としては、本校からは22点の油彩画を出品し、うち優秀賞に5名、奨励賞に3名の合計8名が入賞することができました。
はこだて・冬・アート展は、令和3年1月24日(日)〜1月31日(日)まで函館市芸術ホールにて開催されています。入場料は無料、10時〜19時(最終日は17時まで)となっており、観覧者は駐車場料金も2時間無料になります。
さまざまなジャンルの作品が並び、とてもあたたかい展覧会です。近隣の方はぜひ足をお運びください。コロナ対策も徹底されていますので安心して観覧いただけると思います。
さて、それでは以下に本校から出品した作品全22点を掲載します。
【2年生】
「まどろみ」 2年 栃山 野乃花 F50 油彩・キャンバス (優秀賞)
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「Over Lay」 2年 田中 快 F50 油彩・キャンバス (優秀賞)
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「砂をかむ」 2年 斉藤 璃音 F50 油彩・キャンバス (優秀賞)
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「胡蝶蘭を染めて」 2年 狩野 胡春 F50 油彩・キャンバス (奨励賞)
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「静かの箱庭」 2年 佐野 碧華 F30 油彩・キャンバス (奨励賞)
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「Dear」 2年 池田 眞琴 F50 油彩・キャンバス
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「夢見鳥に願う」 2年 松川 莉子 F50 油彩・キャンバス
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「ペンディング」 2年 藤村 恭己 F50 油彩・キャンバス
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「Night night」 2年 茂木 ふたば F50 油彩・キャンバス
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「移季葉々」 2年 佐藤 泰徳 F50 油彩・キャンバス
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「宝石箱のバリアシオン」 2年 花田 瑞紀 F50 油彩・キャンバス
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「ハマナス」 2年 安齋 雪華 F30 油彩・キャンバス
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「Your purity equals your loveliness」 2年 内藤 杏 F50 油彩・キャンバス
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【1年生】
「夢想」 1年 財津 空子 F50 油彩・キャンバス (優秀賞)
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「夕幻」 1年 松田 彩 F50 油彩・キャンバス (優秀賞)
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「誘惑」 1年 太田 愛里咲 F50 油彩・キャンバス (奨励賞)
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「模索」 1年 藤井 優菜 F50 油彩・キャンバス
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「期する」 1年 今村 美礼 F50 油彩・キャンバス
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「秋麗」 1年 白坂 来望 F50 油彩・キャンバス
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「レプリカント」 1年 藤井 新 F50 油彩・キャンバス
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「変革」 1年 齊藤 瑞紀 F50 油彩・キャンバス
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「白昼夢」 1年 小澤 采加 F50 油彩・キャンバス
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今回はそれぞれがいつもとは違った表現方法を模索しました。構図、色、タッチ、見せ方などなど、構想段階でなかなかイメージが固まらない部員が多く、また制作に入っても壁にぶち当たって大いに悩みまくり、思いどおりに制作が進まないように感じていました。特に1年生は大きい作品はまだ2枚目、しかも夏よりも大きい50号。30号とは大きさも見せ方もまた全然違うわけで、文字通り壁のように立ちふさがるキャンバスにぶつかっていたようです。
もちろん完成のイメージを持って制作にあたるわけですが、いつもと違った表現や構図を取り入れたことで自身でなかなかそのゴールが想像しきれず、焦りと不安に押しつぶされそうになりながら、さらに冬休みが明けてすぐ出品といういつもよりも限られた時間での制作は、正直難航していたと感じます。
ただ、そのおかげで今回の制作を通して新しい発見や得た技術、表現手法を学んだ部員も多かったと思います。
おそらくそれらは今夏開催予定の高文連に活かされてくるはずです。高文連は全国につながる美術部最大の取り組み。ぜひ全国を目指して頑張ってほしいです。
入賞できた、できなかったという単純に『結果』がどうだったかという意味では、悔しい思いをした部員も多かったことでしょう。
しかしながら、改めて自身の制作を見つめ直す機会にもなったことでしょうし、また結果よりもチャレンジしたことによる収穫のことのほうが大きいのではないでしょうか。
今回入賞した作品たちは、やはりただの写真の模写ではなく、色やかたち、構図やタッチで自身の表現を追求したものが多かったように感じました。
高校生の部活動では、結果よりも過程が大事だと常々思っています。
そりゃいい結果は欲しい。けれど、最後まで諦めずに創意工夫を大切にし、粘って粘って粘りまくって自身と向き合う経験を積み重ねてきたことこそが、本当の意味での結果であり成長です。
とことんまで好きなことに取り組むことができる今を大切にね。これからも自分にしかできない表現を求め、さらなる高みを目指して頑張っていってほしいと願っています。
何枚でも ほら何枚でも
自信がないから描いてきたんだよ
何回でも ほら何回でも
積み上げてきたことが武器になる
周りを見たって 誰と比べたって
僕にしかできないことはなんだ
今でも自信なんかない それでも
全てを賭けて描く 自分にしか出せない色で
朝も夜も走り続け 見つけ出した青い光
好きなものと向き合うこと 今だって怖いことだけど
もう今はあの日の透明な僕じゃない
〜YOASOBI 「群青」より
それでは1月17日日曜日、搬入直前の様子から。
仮縁も取り付けられ、いよいよ出品…のはずなんですが、ギリギリまで己と戦っています。
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まだまだ描いてます。最後の最後まで諦めが悪いのが市函美術部のいいところ。
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展示紐の取り付けを行う人たち。
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いよいよ作品を美術室から運び出します。
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いざ出陣…!
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無事、芸術ホールに作品を搬入することができました。天気が良くてよかったですな。
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搬入終了後、記念撮影!お疲れさまでした!
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というわけで、こちらは後日。
早速作品を鑑賞しに行ってきました。
冬アート展看板。
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芸術ホール入り口から五稜郭タワーが見えます。
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ずらりと並ぶ作品たち。
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今年のはこだて・冬・アート賞は、彫刻と書の作品でした。ちなみに書は本校の書道部員の作品で、これまた素晴らしい書です。
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皆で作品を鑑賞しました。
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こちらは昨年大賞を受賞した方の作品。今年もとんでもないクオリティの仏像でした…!
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思わず拝む部員たち。実は作者の方は某中学校の美術の教員で、本校部員の中にも中学校時代にお世話になっている部員もいるのでした。
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しかし…本当にすごい作品です。顧問は偶然作者の方と会場でお会いしてお話をする機会があったのですが、フィギュアや仏像の話で大変盛り上がってしまいました。
この作品は日本のみならず、世界に持っていったら相当ウケるんじゃないだろうか…。
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とっちーの作品の前でポーズする部員たち。
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というわけで、ぜひはこだて・冬・アート展に行ってみてくださいね!
部員は今回の制作を通しての反省レポートをしっかり書きましょう!そして、活動も一段落した今こそ、改めて今自分にできることを考えて取り組んでいってほしいと思います。
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