麻薬・覚醒剤乱用防止運動北海道大会


去る11月7日に、函館市芸術ホールにおいて麻薬・覚醒剤乱用防止運動北海道大会が開催されました。

 

大会は二部構成で、第一部は開会の言葉のあと、厚生労働省医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課麻薬対策企画官である江野英夫大臣代理、渡島総合振興局長の佐々木徹知事代理、函館市副市長の平井尚子様から挨拶があり、続いて「函館からみるアイヌ文化と北海道~民族共生象徴空間の開設をひかえて~」という演題で、北海道博物館学芸副館長である小川正人氏から、北海道とアイヌ文化の歴史について講演が行われました。
特に、明治以降の和人の北海道入植により、アイヌ文化が追いやられてきたことこの数十年の間で、ようやくアイヌ文化を大切にしようという動きがでてきたことを中心に現在までのアイヌの歴史と、白老町に2020年4月24日にオープンする施設ウポポイ(民族共生象徴空間)についての紹介が行われました。

講演の後、各校から代表2名、計6名がステージ上にあがり、函館税関麻薬探知犬センターによる麻薬探知犬のデモンストレーションが行われました。麻薬の匂いをつけた布をカバンの中に入れ、それを持っている人を当てるという内容で、本校からは、2組の佐藤君、6組の内藤さんがステージにあがりそのデモンストレーションを間近で体験。探知犬の動きや、その正確さに驚いていました。

第二部では、夜回り先生で有名な水谷修先生による「さらば、悲しみのドラッグ-夜回り先生、いのちの授業」という演題で講演が行われました。
「夜の世界」で数多くの若者を救ってきた、水谷先生の壮絶な生々しい体験談を会場全体が水を打ったように真剣に聞き入っていました。特に、水谷先生が定時制高校に勤務して出会った新入生がシンナー中毒になり、トラックに飛び出して即死した話は壮絶で、たったひとり残された母親と骨上げしたとき、骨すらぼろぼろになって取り上げることもできなかった話は壮絶で、涙する生徒も見られました。

 

「君たちのうちの4分の1は、今後先輩などから薬物を勧められることになるだろう。そして、39人に1人が、薬物中毒になる。これが今の日本の現状だ」とし、勧められたときの4つの断り方を、時に笑いを交えながら紹介され会場の全員が最後まで真剣に聞き入っていました。

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