市函の小窓30 「函館学講座 1回目」


校長の谷川です。年度が替わりCOVID-19の猛威が沈静化することを期待していましたが、どうもそうはいかないようです。今年度も保護者のみなさまに向け、学校の様子をお伝えします。「学校に普通にある小さなもの(こと)」を紹介します。

今日のテーマは「函館学講座 1回目」です。先週(10月21日 5時間目~7時間目)、1年次函館学で「函館学講座」を行いました。この講座は1年次で2回行います。函館の官・民の団体にご協力いただき、地元である函館の様子や課題について学びます。授業の流れは「5時間目 講師からの講演、6時間目 グループで課題解決に向けたアイデアのまとめ(KJ法で)、7時間目 各グループからの発表(提案)」という流れです。

今年度の函館学講座には、第1回と第2回をあわせて12団体の講師にお越しいただきます。講座内容を紹介します。

1 北海道新幹線について  2 食の産業化について 3 函館市の商業 4 縄文遺跡群の世界遺産登録に向けて 5 『函館の本』をつくるという仕事 6 函館市のスポーツ振興 7 函館国際水産・海洋都市構想 8 福祉のまちづくりと地域福祉計画 9 子どもの育ちと函館の子育てを取り巻く環境について 10 コミュニティを軸とした地域に根ざした書店づくり  11  函館の観光  12 国際交流とまちづくり

プロから話を聞くことだけでも、1年次生にとっては現実感を伴う刺激的な経験です。しかし、そこで終わらずに、「情報を集め、課題を見つけ、その課題の解決方法を考える」ところが市函の函館学講座の良く設計された点だと思います。さらに「自分たちで考えたことを自分たちの中だけで終わらせずに、外部に発信する(プレゼンする)」ことまで行っています。前回の「変わっていく授業 保健」でも記載しましたが、「振り返り」を行い、「聞きっぱなし」、「話しっぱなし」にはしない工夫がなされています。1年次生は、今回の「函館学講座」のような一連の学びを「函館学」で体験し、2年次には「プレゼンテーション」そして3年次には「成果発表」へとグレードアップしていきます。来年の成長した姿が楽しみです。函館学講座第2回は11月18日を予定しています。生徒は今回とは違う講座を受講します。

講師の皆様、ご協力いただきまして、ありがとうございました。

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